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二重ルーターとは?確認方法とメリット・デメリットを解説

2023/06/20

ルーターを買い替えたのに回線速度が遅くなった、端末同士でデータ共有ができなくなったことはありませんか?最新のルーターに買い替えたのに、通信環境が改善しない場合、二重ルーターが原因になっているかもしれません。

本記事では、二重ルーターになる原因やメリット、デメリットについて解説していきます。二重ルーターの確認方法、解消方法についても紹介しますので、通信環境を改善したい方はぜひ参考にしてみてください。

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二重ルーターとは

二重ルーターとは、自宅や会社など「同一のネットワークに2台以上のルーターが接続された状態」のことです。

ここでは二重ルーターの状態や、二重ルーターになる原因について解説します。

自宅に2台のルーターがある状態

二重ルーターとはルーターの役割を持っている通信機器が同一ネットワークに設置されている状態を指します。ルーターには、有線またはWi-Fi接続した端末をインターネットに接続する役割がありますが、同一のネットワークに2台以上のルーターが接続されていても、インターネットに接続することができます。

意図的に二重ルーターにする場合は、接続する端末やLAN端子を増やすのが目的です。しかし、回線速度の低下や通信が不安定になる可能性があるため、あまりおすすめできません。

 

二重ルーターになる原因

二重ルーターは気づかぬうちになっていることが多く、原因として考えられるのは次の3点です。

1.ルーター機能が搭載されているONUを使用している
2.インターネット完備の集合住宅に住んでいる
3.通信状況を改善するために別のルーターを設置している

 

二重ルーターになる一番の原因は、回線業者からレンタルしているONU(回線終端装置)にルーター機能が搭載されていることが考えられます

また、比較的新しいマンションやアパートでは、コンセントにLANケーブルがあり、差し込むだけでインターネットに接続できるケースもあります。インターネット完備の集合住宅ではルーターが建物内で管理されている可能性もあるため、二重ルーター状態になかなか気づけません。

自宅の通信環境の改善やWi-Fi接続のために別のルーターを接続している場合も、二重ルーターとなり回線速度が遅くなる原因になります。

 

二重ルーターのメリット・デメリット

ここでは、二重ルーターのメリット・デメリットについて解説していきます。

 

二重ルーターのメリット

二重ルーターのメリットは次の3つです。

1.接続できる端末の数が増える
2.接続可能なLAN端子の数が増える
3.ルーターのセキュリティ対策が強固になる

二重ルーターにすると接続できる端末数が増えるため、一度に複数の端末をWi-Fi接続したい方におすすめです。LAN端子を増やし、有線接続できる端末を増やしたい方にとってもメリットになります。

また、ルーターに搭載されているセキュリティ機能を二重で活用できます。二重のルーター設定を突破するのは困難なため、インターネットから不正アクセスされる可能性は限りなく低くなります。

 

二重ルーターのデメリット

二重ルーターは接続できる端末数が増える一方、回線速度が遅くなったり、通信が不安定になったり、デメリットもあります。

二重ルーターの主なデメリットは、次の4つです。

1.回線速度が遅くなる
2.ルーター同士が電波干渉を起こして、通信が不安定になる
3.別のルーターに接続している端末とデータ共有ができない
4IPアドレスの重複により一部のWebコンテンツが利用できない可能性がある

 

二重ルーターは2つのルーターを通して通信を行うため、1台のときよりも回線速度が遅くなります。ルーターではデータが最適な経路で送受信できるよう選択する作業(ルーティング)が行われているので、二重ルーター状態では余分な作業が発生してしまいます。

さらに、ルーター同士の電波干渉により、通信が不安定になる可能性も高くなります。

また、有線接続している端末とWi-Fi接続している端末はLANポートが別のため、端末同士の通信やデータ共有ができません。

二重ルーター状態でよく見られる現象の一つに、オンラインゲームの一部コンテンツができなくなる現象があります。IPアドレスの重複が原因で起こる現象で、二重ルーターを解消すれば 直ることが多いです。

 

二重ルーターの確認・解消方法

ここからは自宅のインターネット環境が二重ルーターになっているか、確認する方法について解説していきます。二重ルーターになっていた場合は、解消方法も試してみましょう。

 

二重ルーターの確認方法

二重ルーターの確認方法は基本的にWindows・Macともにtraceroute」コマンドを使って確認します。少々手順が異なるので、詳しく解説します。

 

Windowsで二重ルーターを確認する手順

Windowsで二重ルーターを確認する手順は下記の通りです。

1.「スタート」の検索ボックスへ「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを開く
2.コマンドプロンプトが開いたら「tracert -d 8.8.8.8」と入力し、エンターを押す
3.ネットワークの経路が表示されたら「ローカルIPアドレス」を確認し、2つ表示されていたら二重ルーター状態です

 

ローカルIPアドレスとは、先頭が「192」「172」「10」からはじまる数値です。tracerouteコマンドを実行した際、基本的には1番上か2番目に表示されるため、ローカルIPアドレスがどれかわからない場合は「192・172・10」から始まる数値のいずれかが、2つあるか確認してみてください。

 

Macで二重ルーターを確認する手順

Macで二重ルーターか確認する手順は下記の通りです。

1.Spotlight検索に「ターミナル」と入力し、ターミナルを開く
2.ターミナルを開いたら、ボックスへ「Tracert -d 8.8.8.8」と入力し、エンターを押す
3.ネットワークの経路が表示されたら「ローカルIPアドレス」を確認し、2つ表示されていたら二重ルーター状態です

 

スマホからも二重ルーターを確認できる

パソコンがない場合は、traceroute機能が搭載されている次のようなアプリを使用してみましょう。

・Fing(AndroidiOS

Network Ping Lite(iOS)

どちらも無料で利用できるので、使いやすい方を利用してみてください。

 

二重ルーターの解消方法

自宅のインターネット環境が二重ルーターだった場合、以下の方法で解消できます。

・2台目に設置したルーターの機能をオフにする
・2台目に設置したルーターを「アクセスポイント」モードへ変更する
・ルーターを買い替える

 

二重ルーターを簡単に解消するには、2台目に設置したルーターの機能をオフにすることです。

接続する端末数が少ないのであれば、ルーターは1台で十分でしょう。自宅のインターネット環境が安定しない場合は、2台目のルーターを「AP(アクセスポイント)モード」へ変更すると中継機として利用できます

ルーターによってはAPモードではなく、ブリッジモードと呼ばれるケースもあるので、ルーターの背面を確認してみてください。

また、ルーターが古く通信環境が不安定な場合は、最新のルーターへ買い替えるのもおすすめです。回線業者によっては、指定のルーター以外利用できないケースもあるので、契約内容を確認しておきましょう。

 

二重ルーターを解消しても回線が安定しない場合の対処法

二重ルーターを解消しても、通信環境が安定しない場合は、光回線の乗り換えがおすすめです。おすすめなのはWi-Fiルーターが最大25カ月間無料でレンタルできる@nifty光です。

@nifty光でレンタルできるWi-Fiルーターはエレコム製とバッファロー製の2種類あり、どちらも次世代通信技術であるIPv6に対応しています。回線工事日に合わせてWi-Fiルーターが届くので、ルーター選びに迷っている方や工事後すぐにインターネットに接続したい方におすすめです。

 

まとめ

二重ルーターは通信環境が不安定になりやすく、回線速度も低下しやすいため、意図的でない限りはできるだけ避けたほうがベターです。ルーターの交換等で、通信環境が不安定になった場合は、二重ルーターになっていないか確認してみましょう。

二重ルーターを解消しても通信環境が改善しない場合は、光回線自体の乗り換えがおすすめです。今回おすすめしている@nifty光なら、IPv6対応のWi-Fiルーターが最大25カ月間無料でレンタルできます。ルーターの買い替えを考えている方は、光回線の乗り換えも考えてみてはいかがでしょうか。

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