
車でスマホを充電すると時間がかかる理由と早める方法
2017/11/15自動車で移動をしていると、普段よりスマホのバッテリーの減りが早いと感じたことはないだろうか。それを補うために車での充電も可能だが、自宅で行うときより時間がかかりやすい傾向が。その理由と自動車でスマホ充電をする際の方法や注意点などをまとめてみた。
◆自動車移動に伴い電波を探すためバッテリーが減りやすい
自動車で遠出をしているときにスマホのバッテリーの減りが早いと感じる原因は、移動によって次々と新しい基地局の電波を探しているためで、その分、消費電力がかかってしまっているからだ。
バッテリーを節約するにはスマホの電源をオフにすればいいのだろうが、仕事柄なかなかそうはいかないという人も多いのでは。それに自動車でもスマホを充電できるのも事実。ならば充電しておけばいいということになる。
しかし、自動車での充電はいつもより時間がかかるような気がするという印象も。筆者の周りでも何人からかそのような意見を聞いたので、理由の分析と対策方法について調べてみた。
◆自動車でのスマホ充電が遅いのはUSBポートのアンペア数に原因
スマホの充電はUSBポートを使って行うが、どこで充電しても変わらないと思っている人は多いと思う。しかし、そこにこそ自動車で充電すると遅いと感じてしまう原因が潜んでいる。
最近の車にはセンターコンソールの下付近にUSBポートが標準で装備されているものが増えてきた。このUSBポートを使えばスマホの充電は可能なのだが、実はUSBポートは用途によってアンペア数が決まっている。
通常、車内用のUSBポートはカーオーディオへの音楽転送のために設定されているケースが多く、0.5A程度の出力。しかし、スマホの充電には1~2A前後の電流が必要なため、充電が遅くなってしまうのだ。
最近では1.5Aの電流に対応した規格のUSBポートも登場しているが、まだまだ搭載された自動車は少ない。
なので、自動車で充電する際の電源供給元としては、シガーソケットが基本となる。なぜならシガーソケットは10A程度の出力が一般的で、ここにUSBカーチャージャーを使って充電すれば、遅くなることなく安定した充電ができるはずだ。
◆車内スマホ充電はシガーソケット! ただしアンペア数を要確認
シガーソケットに装着するUSBカーチャージャーを選ぶ際も、やはりアンペア数には注意したい。せっかく十分な電力を供給してくれるのにも関わらず、アンペア数が足りなければ元も子もない。必ず、自分が充電したい端末に必要なアンペア数かどうかを確認しよう。
ちなみに、端末のアンペア数は、載せて充電できるタイプの端末ホルダーやACアダプタに記載されているので、そちらで確認したい。
また、デュアルUSBポートのもので2台同時に充電するのであれば、要注意。1台の端末を充電するのであれば足りるアンペア数であっても、2台同時に充電しようとすると、各USBポートには半分ずつしか出力されない。このようなときは、充電したい端末×2の出力をもつ充電器を選ぶように。
◆モバイルバッテリーやインバーターを活用する方法も
その他の自動車内での充電方法としては、モバイルバッテリーやインバーターを設置するなどの方法も。ただし、モバイルバッテリーではそれ自体の充電も必要になるし、インバーターはシガーソケットから出力される電力を家庭用に変換する装置で、スマホだけでなくPCやゲーム機などにも利用できるが、車のバッテリーに負担をかける可能性も。
これらのことを考えると、自動車内での充電方法としては、シガーソケットにUSBカーチャージャーを挿して使用するのが、もっともお手軽で効率的と言える。
なお、それでも充電が遅いと感じたら、使用しているUSBケーブルを疑うこと。ケーブルがアンペアの供給数に対応していなかったり、断線やショートを起こしている可能性も考えられる。また、USBケーブルは純正のものを使うのが安心だ。
移動中の時間に充電できれば、ドライブも快適に楽しめるというもの。マイカーをお持ちの方は、今一度確認してみては。