
Twitterの「位置情報」をオフにする設定方法と過去ツイートからの一括削除方法
2017/10/30以前から指摘されていた画像Exif(エグジフ)情報のように、スマホからTwitterへの投稿は、個人情報漏洩の危険がないとも言い切れない。位置情報連動への対応が強化された現在のTwitterについて再確認してみよう。
◆Twitterに投稿した写真のExifデータは自動削除される
楽しいコミュニケーションを提供してくれる反面、さまざまな個人情報が漏洩するきっかけにもなりうるTwitter。その原因のひとつが位置情報機能だ。
いまどきのスマホであれば位置情報の利用は当たり前と言ってもいい。たとえば、緊急警戒情報や各キャリアが提供している紛失時対応なども、すべて位置情報ありきのサービス。位置情報なしでは多くのアプリやサービスの恩恵を最大限に受け取ることはできないだろう。
そのためスマホの位置情報機能を完全オフにしてしまうことは、なかなか難しい。省電力のためにオフ設定している方もいるかもしれないが、必要な際にはオンにして利用するというケースが多いのでは。
とはいえ、不用意にTwitterへ位置情報が流れてしまうのも考えもの。利用スタイルによっては、設定を確認して見直すことも必要だ。
気付いている人は少ないかもしれないが、実はTwitterの仕様はかなりの頻度で更新されており、その都度スマホ用の公式クライアントの仕様も変化している。そこで、今回は、ブラウザを使ってスマホからの投稿を変更する方法を紹介する。
Twitterに関してはまずは、Twitterの設定画面で「設定とプライバシー」→「プライバシーとセキュリティ」へ遷移し「位置情報をツイート」の項目を確認する。「位置情報付きでツイート」項目にチェックが入っているかどうかを確認しよう。
これをオフにする(チェックを外す)と、どの端末からツイートしても自分のツイートに位置情報が追加されなくなる。逆に言えば、ツイートから不特定多数の人物が個人情報を特定することは難しくなるわけだ。
反面、Twitterと連動した各種サービスの多くが利用できなくなるというデメリットもある。普段からこうした機能を活用されている方は一括でオフにせず、アプリごとに各種設定を細かくチェックした方がいいかもしれない。
ちなみに、一時期ネット上で話題になった写真(画像)のExifデータは、Twitterの公式クライアントで投稿すれば、いずれのOSでも自動削除されるよう設定変更されているので安心だ。古いバージョンでは自動削除に非対応なケースもあるので、できるだけ最新バージョンにアップデートしておこう。
◆Twitterでは過去ツイートの位置情報も一括削除できる
スマホでTwitterをつかうと、ツイート以外の各種用途にも位置情報が利用されている。
先ほどと同じく、アプリを起動してメニュー画面から、「設定とプライバシー」→「プライバシーとセキュリティ」→「カスタマイズとデータ」を見ると、「位置情報をもとにカスタマイズ」など、いくつかの項目が位置情報を使う設定になっているはずだ。位置情報と明記されていない項目もあるので注意したい。
やや釈然としない日本語の説明でわかりづらいが、不要と思われる項目はチェックを外しておこう。面倒な方は、「カスタマイズとデータ」自体をオフにすることも可能だ。
ここまでチェックすれば、ほぼ安心……なのだが、すでに投稿した過去のツイートに関しても気になるところ。
スマホ版のアプリでTwitterを利用していると、過去のツイートには対応できないようにも思える。が、ブラウザ版Twitterでは、過去のツイートの位置情報を一括削除できるのだ。
・スマホから操作する場合の場合
(1)各種ブラウザからTwitterにアクセス。このときアプリで開かないよう注意
(2)メニュー画面→「設定とプライバシー」→「プライバシーとセキュリティ」の順に開く
(3)「位置情報」をタップし、次ページの「位置情報をすべて削除」を押せばOK
・PCの場合
(1)ブラウザでTwitterにアクセスして「設定」をクリック
(2)「プロフィールと設定」→「設定とプライバシー」→「プライバシーとセキュリティ」と遷移する
(3)「位置情報を削除」をクリックすればOK
ブラウザからアクセスした場合、タイムラインやプロフィール、設定画面の見た目はスマホ版アプリと同じなのだが、設定画面で「プライバシーとセキュリティ」に進むと、より細かい設定が可能なのがわかるだろう。
その中にある「位置情報をすべて削除」というスマホ版アプリにはない設定は、クリックするだけで過去のツイートから位置情報を削除してくれるとても便利な機能だ。
スマホ版アプリに実装されていないのも不思議だが、膨大な数のツイート処理には30分以上かかってしまうことも珍しくない。スマホの通信環境では、データ量が膨大になり過ぎるための配慮なのかもしれない。
このブラウザからアクセスして位置情報を削除する方法は意外に知られていないため、各種個人情報の扱いをシビアに考えている方なら知っておいて損はないだろう。
※記事内容は2017年10月現在の情報を基に作成。