今後の自動車選びのポイントになる、「Android Auto」「Apple CarPlay」とは?

2018/05/21
車やバイクとスマホを連動させる、Android「Android Auto」やiOS「Apple CarPlay」。ヨーロッパでは当たり前の機能ですが、日本ではまだまだなじみが薄いのではないでしょうか。今後の車選びを大きく左右しそうな、これらの機能について考えてみます。

◆欧州では車&スマホ連動が当たり前

皆さんは、「Android Auto」や「Apple CarPlay」をご存知ですか?マイカー(バイク)選びのキーワードになるかもしれない用語なので、覚えておいて損はないですよ。

「それ何?」という方のため簡単に説明すると、カーナビやカーステレオとスマホを連動させ、電話をかける、音楽を聴く、マップを見るなど、スマホの操作をカーナビやカーステレオで行う機能だと考えればわかりやすいでしょう。

「何の意味があるの?」とも思われそうですが、運転中に操作することを考えると、大画面のカーナビとスマホでは利便性が雲泥の差になります。

乗車時や下車時に、わざわざスマホをフォルダーにセットしたり、外す必要もありません。カーナビとスマホはBluetooth連動なので、スマホはポケットやカバンに入れたまま、カーナビで操作できてしまいます。

音声認識もOKなので、車内で「**さんに電話」と口にすれば、カバンの中のスマホが勝手に電話をかけてくれて、とてもスマートかつ安全です。

ただ、メールや画像・動画の再生などには未対応。運転に支障のある操作は安全上の配慮からNGなので、致し方ありません。

こうした「Android Auto」や「Apple CarPlay」は、ヨーロッパでは当たり前の標準装備になっています。安価なコンパクトカーにも実装され、誰もが当たり前に使っている機能です。

◆日本でもようやくスマホ連動の波が

でも、日本では…。世界中で最も「Android Auto」や「Apple CarPlay」の普及が遅れている日本。それは、カーナビの普及率が世界一というお国柄によります。

ヨーロッパではカーナビ=高級オプションなので、小型車にはモニターレスの車種も少なくありません。その代わり、カーオーディオと一体化された「Android Auto」や「Apple CarPlay」で、スマホをナビ代わりに使うわけです。

一方、早くからカーナビが普及した日本では、今や装着が当たり前。自動車メーカーからすれば、スマホの代用システムはわざわざなくてもといったところ。

本国では同システムに対応している輸入車も、日本仕様だけは未対応。国産車メーカーは最初から想定外。このようにガラパゴス化していた日本市場ですが、ここ1~2年で、一気に状況が変わりはじめています。

それには、世界レベルで推進される自動運転システムが関係しています。スマホと車の連動は自動運転化の第一歩なので、日本もそれを無視できなくなった…というのが実情でしょう。

とはいえ国産車では、まだまだ一部高級車の上級オプションという位置付け。かたや輸入車は、いち早く標準装備化を進めています。国産車と輸入車の価格差が少なくなった今、こうした機能も含めて購入車種を考えるべきかもしれません。ただ、BMWは「Apple CarPlay」のみ対応、アウディやボルボはGoogle(Android)と提携するなど、メーカーによって違いがあるのでご注意を。

いずれにせよ、スマホとの連携が、今後の自動車選びで無視できないポイントになることは間違いありません。マイカーの買い替えを考えられているご家庭では、このことも念頭に置き、後悔しないようにしたいですね。

※記事内容は2018年4月現在の情報を基に作成。

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