
「変なSIM」って何?海外旅行で使える分かりやすいSIMカード
2018/08/06◆海外では当たり前な旅行者向けSIMカード通信
最近は「海外からの旅行者が不満に思うこと」という話題がよく報じられ、その中でも上位にくるのが「Wi-Fiが使えない」問題です。日本では「そうなの?」と思われそうですが、旅行者向けの格安SIMカードをSIMフリー携帯で……という利用法が、海外では一般的。“世界標準”なのです。
現地の空港やコンビニへ行けば、500MBで1,000円未満のSIMカードなど当たり前。ヨーロッパ全域で1カ月&1GBまで使えるSIMカードや、東南アジア11カ国で使える定額SIMカードなども人気で、いずれも1,500円~2,000円程度で購入できます。
日本の外国人旅行者向けSIMのように、A社とB社のWi-Fiは使えても、C社やD社はダメ……などということもありません。
しかし、不慣れな地でさまざまなSIMカードを調べて、入手するのは面倒でもあります。その点、日本で事前に購入しておけば不安はありません。
たとえば、世界70カ国・75地域で使えるというH.I.S.モバイルの「変なSIM」は、データ通信専用でSIMロック解除(SIMフリー化)の手間はかかりますが、短期間の海外旅行だけを考えるなら、ひとつの選択肢となりそうです。
MVNOなどでSIMフリースマホを使っている人は、組み合わせて使うのもいいかもしれません。
◆海外旅行時のSIMカードは1日単位の利用が便利
少し話を戻して、海外でも手持ちのスマホ・携帯が使えるのかを考えてみます。まず思い浮かぶのは、通信キャリアの海外プランやWi-Fiレンタルですが、たとえばNTTドコモの海外サービス「WORLD WING」は、「パケットパック海外オプション」で24時間980円、「海外パケ・ホーダイ」で1日最大2,980円(免税)と、思っているよりも高額な印象です。短期滞在ならまだしも、長期滞在となると、ちょっと考えどころでは?
また、各社から提供されている海外旅行向けレンタルWi-Fiプランも、地域別に1日1,500円~2,000円程度が相場です。
一方、海外旅行者向けのSIMカードなら、1日500円から1,000円程度のものが大半。
そこで、前述の「変なSIM」が注目されているのです。格安とはいえないものの、本体価格+通信料1日500円(免税)という料金体系はわかりやすいですし、SIMカード本体さえ購入すれば、いつでも必要なときに、必要な日数分だけ使用できることもポイントです。
また、データ通信だけでなく電話もかけたいという人は、MVNOのSIMフリースマホ+プリペイドSIMの組み合わせがリーズナブルに使える方法でしょう。
今後は、こうした「わかりやすい1日単位」での料金体系が主流になっていくかもしれません。他社も追従してくるでしょうから、海外旅行をお考えの方は、いろいろ調べてみることをオススメします。
※記事内容は2018年7月現在の情報を基に作成。