飛行機の国内線で無料Wi-Fi競争が激化中!

2018/10/26

JALとANAの、国内線・無料Wi-Fiサービス競争がし烈になってきています。無料のWi-Fi接続は当たり前。さまざまなコンテンツやリアルタイムのニュース&スポーツ配信など、サービス面でも両社がせめぎ合う、最新2018年版・国内線Wi-Fi事情とは!?

◆2018年は国内線・無料Wi-Fiサービス元年に!?

飛行機のWi-Fiといえば国際線が主流で、国内線は「いちおう使える」程度のもの。どうせ短時間のフライトなのだし、利用できなくても大差ない……と思われている方も多いでしょう。

ところが2017年から2018年にかけて、そうした国内線Wi-Fi事情が一変したのです。

そのきっかけは、2017年に実施されたJALによる機内Wi-Fi利用の完全無料化。さらにJALは2018年、国内線での「Wi-Fi無料1周年記念」としてサービスを拡充。8月には20チャンネルだった機内ビデオプログラムを70チャンネルに増やしたほか、10月からはニュース番組やスポーツ中継などのリアルタイム配信「ライブTVサービス」(衛星放送)もスタートします。

一方ANAは、無料化こそ2018年からとJALに遅れをとったものの、当初から内容が充実。配信コンテンツはドラマ、アニメ、バラエティーなど100に及び、電子書籍とも提携。「SKY LIVE TV」として、スカパー!の報道やスポーツ系チャンネルも配信しています。

後追いになったANAがJALに足りなかった面を充実させ、今度はJALがサービス拡充でANAに追いつく。国内線の無料Wi-Fiでは、こうした両社の競争が続いているのです。

利用者にとってうれしいのは、どちらもリアルタイムのニュースが見られること。フライト数時間前のニュースしか見られず、あまり意味がなかった機内ビデオプログラムとは雲泥の差でしょう。

こうした多様なコンテンツをフル活用するには、両社それぞれが提供している「JAL」「ANA」という公式アプリが必要。フライト予約なども簡単にできますので、年に何度か飛行機を利用する方なら入れても損はないアプリでしょう。ただし、容量が大きめな点にはご注意を。

◆同じ機内無料Wi-FiでもJALとANAには違いが?

両社の機内無料Wi-Fiは、提供サービス以外にも、その利用方法についても違いが見られます。

【JALで機内の無料Wi-Fiを利用する場合】
・事前準備
プロバイダー「Gogo」へのアカウント登録が必須。登録に必要なのは名前とメールアドレスだけですが、スムーズにWi-Fiを利用するには、フライト前に準備を済ませておきたいところ。もちろん、機内でもGogoアカウントは作成可能です。

・機内での利用方法
(1)Wi-Fiのネットワークから「gogoinflight」に接続
(2)ブラウザを起動しポータルサイトで「インターネット」を選択
(3)Gogoアカウントでログイン

【ANAで機内の無料Wi-Fiを利用する場合】
・事前準備
プロバイダー「パナソニック アビオニクス」は事前登録が不要。毎回メールアドレスの入力が必須ですが、登録制ではないので、利用のたびに違うメールアドレスでもOKです。

・機内での利用方法
(1)Wi-Fiのネットワークから「ANA-WiFi-Service」を選択
(2)ANAアプリを起動しメニューから「国内線 機内WiFi」をタップ
(3)ポータルサイトで「インターネット接続はこちら」を選びメールアドレスを入力

それぞれ上記の手順を踏むことで、機内無料Wi-Fiが利用できるようになります。また、以下の点にも注意しましょう。

・機内でアプリのダウンロードはできない。インストールはフライト前の地上で!
・機内Wi-Fiが利用できる機材は、JAL・ANAともに限られる。

自分が搭乗する便(機材)で機内Wi-Fiが使えるかどうかは、事前に公式サイトで確認しておきましょう。

ちなみに、LCC(格安航空会社)では現在、有料・無料を問わず機内Wi-Fiはありません。Wi-Fiやコンテンツサービスは、運賃の付加価値として考えたほうがよさそうですね。

※記事内容は2018年9月現在の情報を基に作成。

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