
【調査結果】子を持つ親の約7割が子どものSNS利用について不安を感じており、実際のトラブルの34%は「ネット上のいじめ」
2020/07/28新型コロナウイルスによる一斉休校、外出自粛の影響により、動画視聴やゲームなど、子どものインターネット利用が急激に加速しました。
さらに、未だ収束が見込めない中、学校や学習塾などでも、インターネットを活用した新しい学習方法導入に向けて動きつつあります。
参考記事:テレワークや外出自粛で平日日中のインターネット通信量が6割増加
つまり、現代の子どもたちにとって、ますますインターネットが身近になり、生活の中で欠かせないものとなってきています。
そこで、今回ニフティ株式会社が運営する子ども向けサイト「キッズ@nifty」では、ニフティネクサス株式会社が運営するポイントサービス「ライフメディア」の会員を対象に「子どものSNS利用に関するアンケ―ト」を実施し、子どものSNS利用状況について調査しました。
子どものSNS利用状況について
内閣府が実施した令和元年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、小学生から高校生までの学生では全体の93%がインターネットを利用しており、利用率86%の小学生から年齢が上がるにつれて利用率が上がり、高校生全体では99.1%と、ほとんどの高校生がインターネットを利用している状態です。
また、そのうちスマートフォンの利用が63%を占めており、インターネット利用に関する危険性は多様化しています。
では、子どものインターネット、スマートフォン利用率の高さに伴うSNSの利用状態とトラブル状況について、今回の調査結果を見ていきましょう。
約半数が「子どもがSNSを利用している」と回答し、約2割は利用を把握していない
※「お子さんがいる」と回答した人より
Q、お子さんはSNSを利用していますか?
お子さんがSNSを「利用している」と回答した人は48%で、子どもを持つ親の約半数が「子どもが何かしらのSNSを利用している」と回答しました。一方、約2割の人が「分からない」と回答しており、子どものSNS利用状況を把握していない、という結果になりました。
子どもが利用しているSNSは「LINE」が85.9%
Q、お子さんが利用しているSNSを教えてください。[複数回答]
お子さんが利用しているSNSの内訳は、1位が「LINE」の85.9%と非常に高い利用率となっており、2位は35.4%がTwitter、続いてInstagramが28%、24.7%がFacebookと、2位~4位はいずれも30%前後と、ほぼ同じような利用率という結果となりました。
子どものSNS利用上でのトラブルについて
続いて、SNSトラブルで懸念される心配や、実際のトラブル状況について見ていきます。
全体の7割がSNSの危険性に不安を感じている結果に|1位~6位まで大差なし
Q、お子さんがSNSを利用する上で、危険だと思うこと、不安に感じることは何ですか?[複数回答]
1位-42.1%:知らない人とのやり取りや面会
2位-35.7%:個人情報や顔写真のアップ
3位-34.8%:詐欺などの不正サイトへのアクセス
4位-33.7%:ネット上のいじめ
5位-31%:決済・下記サービスの利用
6位-29.3%:有害なサイトの閲覧
2位~6位までは30%前後で並んでいます。
「特にない」と回答した人30%を除くと、全体の約7割が子どもがSNSを利用する上で想定される危険性に対し、何かしら心配しているという結果となりました。
実際にSNSでトラブルに巻き込まれたことがある人は「280人」
Q、お子さんがSNSやインターネットでのトラブルに巻き込まれた経験はありますか?
お子さんがSNSでトラブルに巻き込まれた人は約5%程度でしたが、実数では280人が実際に「トラブルに巻き込まれた経験がある」と回答しています。
全体の割合としては少ないですが、実際にトラブルが発生している件数を見ると、少ないとも言い切れません。
ネット上のいじめの加害者、または被害者になった人が34%
Q、お子さんが経験したのはどのようなトラブルでしたか?[複数回答]
実際に経験したSNSトラブルの内容を見ると、以下のような結果となりました。
1位-34.3%:ネット上のいじめの加害者または被害者になった
2位-28.3%:詐欺メールや詐欺サイトに騙されそうになった、または騙された
3位-25.5%:親の許可なく課金した
続いて「知らない人から会おうと誘われた、または、実際に会った」が18.5%、「個人情報や顔写真をアップした」が15.4%と、さらに大きな事件につながる可能性のあるトラブルも実際に発生しています。
子どものSNS利用上でのトラブルに対して必要な対策とは
では、常に危険と隣り合わせにある子どものSNS利用について、具体的にどのような対策をしていけばいいのでしょうか。
SNSトラブルを回避するには「情報モラル教育の実施」が53.8%
Q、SNS上での子ども同士のトラブルやいじめ、また、子どもが犯罪に巻き込まれる事件などが年々増加しています。こうした状況に対し、どのような対策が重要だと思いますか?[複数回答]
1位-53.8%:情報モラル教育の実施
この結果から親がSNSトラブルの回避のために必要と感じていることは「情報モラル教育の実施」だということが見える結果となりました。
その他の回答を見ていきます。
2位-46.3%:トラブルがあった時、子どもが相談できる環境を用意する
3位-37.6%:フィルタリングやペアレンタルコントロールを設定する
3位-37%:SNSの利用について家庭内のルールを作る
4位-35.3%:保護者自身がスマホの扱いに慣れ、SNSの知識を持つ
家庭内で利用ルールを作ったり、保護者自身がSNSの知識を身に付ける必要性を感じつつも、情報モラルの専門家に正しい教育をしてもらいたいということが実情であることが見受けられます。
今後、小学生でもさらにインターネットの利用率が上昇することを考えると情報モラル教育の実施の重要性が感じられる結果となりました。
「キッズ@nifty」では、子どもたちがインターネットやSNSを安全に楽しく使えるよう、インターネット利用時のルールやマナーも紹介しています。
詳細は、「キッズ@nifty「インターネットのルールとマナー」」にてご確認ください。
参考記事:スマホデビューする小・中学生のために、最低限必要な利用制限&設定を考える
子どものSNSトラブルを防ぐためにできること
SNSトラブルを防ぐためには、「情報モラル教育の実施」や「トラブルがあった時、子どもが相談できる環境を用意する」など、直接子どもとの話し合いで回避することが優先されますが、「フィルタリングやペアレンタルコントロールを設定する」のように、セキュリティソフトを利用して端末自体を機械的に守ることで、より安全にインターネットを利用することが可能となります。
セキュリティソフトには、インストールした端末の利用を制限する機能があるものもあります。
おすすめはニフティの「常時安全セキュリティ24」です。
常時安全セキュリティ24は、子どもや未成年のユーザーが安全にインターネットを利用するために「ペアレンタルコントロール」機能を搭載しており、アプリの制御やコンテンツフィルター、時間制限を導入することで、子どもが安全にインターネットを使うことができます。
常時安全セキュリティ24は、ひとつのライセンスで最大7台のデバイスを保護することができます。
子どものインターネット利用が増加し、多用化する危険性から子どもを守るために、できることから対策をしていきましょう。
※利用料金など詳細は「常時安全セキュリティ24」ページにてご確認ください
子どものスマホ依存を防ぐ!スマホ依存症の危険性と対策方法を紹介
調査期間:2020年7月6日~2020年7月12日
調査対象:ニフティネクサス株式会社が運営するポイントサービス「ライフメディア」会員
回答者数:22,279人
調査方法:インターネット調査
調査名:子どものSNS利用に関するアンケート
調査主体:キッズ@nifty