スマホデビューする小・中学生のために、最低限必要な利用制限&設定を考える

子どもに自分専用のスマホを持たせることは、防犯やITリテラシー向上に役立つなどメリットが多い一方で、SNSに潜む脅威やネット依存の可能性といった不安要素も拭いきれません。ここでは、スマホデビューする子どもの安全を守るために必要な利用制限について考えていきます。

◆子どものスマホのフィルタリングは法律で義務づけられている

18歳未満の青少年がスマホを契約・使用するには、フィルタリングを導入することが法律で義務付けられているのを知っていますか?

これは「青少年インターネット環境整備法」という法律で決められているもので、保護者および携帯キャリアや格安SIM事業者(以下、事業者)は、以下のような責務を負うものとしています。

【保護者】
・インターネット上に有害情報があることを認識しておくこと
・フィルタリングソフトやサービスを活用して子どものネット利用を適切に管理し、発達段階に応じた正しい活用法を教えるよう努めること
・18歳未満の子どもにスマホを使用させる場合は、その旨を事業者に申告すること

【事業者】
・スマホの契約時は相手方または使用者が18歳未満かどうかを確認しなければならない
・18歳未満が使用する場合は、子どもが有害情報を閲覧する可能性があることや、フィルタリングサービスの必要性およびサービス内容を説明しなくてはならない
・18歳未満が使用する場合はフィルタリングを導入し、有効にしなければならない
(ただし、保護者の申し出があれば解除可能)

◆子どもが使うスマホの安全を守るためにできること

子どもが安全に安心してスマホを利用するには、インターネット上にどのような有害情報があり、どのような脅威が潜んでいるのかを親が知っておくことが重要です。

警察庁の協力で政府が、子どもが狙われるネット犯罪の現状や防止策についてまとめたサイトがあるので、一度は目を通しておくといいでしょう。

(参考)政府広報オンライン「スマホ、携帯にご注意を! ネット犯罪の落とし穴

子どものスマホを契約する際に必須となってくるのが、フィルタリングサービスの加入です。

事業者側はフィルタリングサービスを導入してもらうこと、保護者はその設定を完了することが上記法律で義務づけられているため、加入しないという選択肢はありません。

多くの事業者が推奨する「あんしんフィルター」のように無料のサービスもありますが、なかには「i-フィルター」や「ウイルスバスター モバイル」などの有料サービスを導入しているケースもありますので、新規契約前に料金を確認してみてください。

◆子どものスマホ使用制限はどこまで必要?

フィルタリングサービスでは、どのような制限が可能なのでしょうか。一般的に提供されているフィルター機能を見てみます(※事業者によって一部機能が異なる場合があります)。

(1)保護者のスマホやパソコンで見守りができる
保護者のスマホやパソコンから、子どものインターネット利用状況を見守ることが可能。フィルタリングの設定はいつでもどこからでも変更できます。

(2)不適切なサイトやアプリをブロック
有害情報や子どもに使わせたくないアプリをフィルタリング。フィルタリングの強度は子どもの学齢に合わせて調整することが可能です。

(3)居場所が分かる
子どもが今どこにいるのかを確認できます。

(4)利用時間帯を設定できる
スマホを使える時間帯を設定して使いすぎを予防できます。

小・中学生のスマホデビュー時は、上記のような見守りや利用制限を導入する必要がありそうです。

特にマルチプレイヤーゲームやSNSなど、不特定多数の人とつながる可能性があるコンテンツについては使用を制限するか、利用状況を把握しておきたいものです。

教育上好ましくないコンテンツに制限をかけるのは当然のことですが、ゲームや動画、SNSにまで制限をかけるかどうかは、年齢や判断力によっても変わってきます。成長や性格をよく見極め、適切なルールづくりを心がけましょう。

◆子どもがより安心・安全にスマホを使うために

事業者によって採用しているフィルタリングアプリが異なりますが、小・中学生のスマホ使用に必要な機能が十分に備わっていないケースも見受けられます。

でも案ずることなかれ。事業者が推奨するフィルタリングアプリ以外にも、使えるアプリはたくさんあります。不安だなと思ったら、以下のサービスとの併用を検討してみてください。

【iPhoneの場合:iOSの「スクリーンタイム」を使う】
iPhoneの設定Appにある「スクリーンタイム」という機能を使って、以下のようなペアレンタルコントロールが可能です。

・利用時間を管理
・コンテンツとプライバシーの制限
・iTunes StoreやApp Storeでの購入を制限
・使用できるアプリの制限
・不適切なコンテンツや年齢制限のあるコンテンツのブロック
・見せたくないWebコンテンツを制限
・ゲームの使用やゲーム上の機能の使用を制限
など

iOSのデバイスやmacOSを使うことで、位置情報の確認も可能です。

こちらの記事もご参照
⇒「iOS12で搭載された「スクリーンタイム」機能でiPhoneの使いすぎを防ぐ方法

【Androidスマホの場合:「ファミリーリンク」を使う】
Googleが提供する「ファミリーリンク」アプリをダウンロードすれば、スマホ使用のルールを設定できます。

・子どものアプリ利用状況を確認
・使用できるアプリを管理
・特定のアプリを使いすぎないようにする
・Google Play ストアの制限
・スマホの利用時間を管理
・位置情報の確認
・リモートロック
など

「ファミリーリンク」はiPhone用もあります。親がiPhone、子どもがAndroid、あるいはその逆の場合でも使えるのが魅力と言えそうです。

進学や進級といった新生活スタートのタイミングで子どもにスマホデビューさせる、という方も多いのでは。子どもが安全にかつ安心してスマホを使いこなせるよう、フィルタリングには万全を期したいものです。


※2020年3月時点の情報です。
※操作手順内の表現はOSや機種、アプリのバージョンにより異なる場合あり。

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