
Windows10の32bitと64bitの違い
2022/05/3032bitと64bitはパソコンの性能を左右する要素で、Windows10では、32bitと64bitどちらか選択できます。
どちらを選ぶかはパソコンの利用用途がポイントになりますが、64bitを利用するためには一定のパソコンスペックが必要であるため、全てのパソコンで64bitが使える訳ではありません。
本記事では、Windows10の32bitと64bitの違いについて詳しく解説します。パソコンの購入や、Windows10の導入を検討している人は参考にしてください。
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bitとは
Windows10の32bit版と64bit版の違いを知るためには、「bit」について理解する必要があります。
bitとはパソコンで利用するデータ容量の単位で、その中でも最小の単位を意味します。
パソコンで利用する主な情報量の単位は6つあり、大きさ順に上から並べると以下のようになります。Windows10ではbit数が大きくなるほど、より多くの情報を一括で処理できます。
・TB(テラバイト)
・GB(ギガバイト)
・MB(メガバイト)
・KB(キロバイト)
・B(バイト)
・bit(ビット)
32bitと64bitの違い
Windows10の32bit版と64bit版では、以下の3つが異なります。
・使用できるメモリ容量
・使用できるストレージ容量
・処理速度
具体的に違いを解説します。
使用できるメモリ容量
メモリ容量は同時に起動できるアプリやファイルの数を左右するポイントで、32bit版と64bit版では、使用できるメモリ容量が違います。
32bit版で利用できるメモリ容量は4GBまでと制限されています。そのため、複数のアプリやファイルの利用ができない場合があります。
64bit版では4GB以上のメモリが使えるため、複数のアプリやファイルの同時利用に適しています。
使用できるストレージ容量
32bit版と64bit版では、データを保存するストレージの容量も違います。
32bit版で利用できるストレージ容量は2TBまでですが、64bit版では4TB以上のストレージを利用できます。
処理速度
32bit版と64bit版ではCPU性能が異なるため、処理速度に違いが出ます。
32bit版はメモリ容量が4GB以下であるパソコンの利用を想定しているため、32bit版がインストールされているパソコンは64bit版と比較すると、CPU性能は低く、処理速度も劣ります。
64bit版はメモリ容量が4GB以上であることを想定したOSのため、64bit版がインストールされているパソコンはCPU性能が高いものが多くなっています。
内蔵CPUはパソコンによって違いますが、少なくとも32bit版搭載モデルより性能は高いといえます。
32bitと64bitどちらを使うべきか
32bitと64bitどちらが適しているかは、どのような目的でWindows10を利用するかで決まります。
複数のアプリやファイルを開くことがなく、以下の用途で使うなら32bit版で十分です。
・Officeで簡単な文書や資料を作成
・Webブラウジング
複数のアプリやファイルを開くことが多く、以下の用途で使う場合は64bit版が適しています。
・画像や動画編集
・音楽データ作成
・オンラインゲームをする
ただし、64bit版を利用する場合はCPU性能やメモリ容量はパソコンによって違ってくるため、主に使用するソフトの推奨環境に応じて、適したスペックのパソコンを選びましょう。
32bitから64bitへの変更可否はPCスペックがポイント
32bitから64bitへ変更する方法はありますが、変更を行うパソコンには一定のスペックが必要となります。
64bitへ変更するために必要なスペックは以下の2つです。
・CPUが64bitをサポートしているか
・メモリ2GB以上
現在のパソコンはメモリが2GB以上の製品が多くなっていますが、CPUが64bitをサポートしていない場合があるので注意が必要です。
パソコンのメモリ容量や、CPUが64bitをサポートしているかどうかは、以下の方法で確認できます。
1.スタートボタンを右クリック
2.「システム」をクリック
3.表示されるウィンドウにある「実装RAM」の項目でメモリ容量を確認
4.「システムの種類」の項目でサポートしているbitを確認
④の手順で「x64ベースプロセッサ」との表示が確認できれば、64bit版の利用が可能です。
「x86ベースプロセッサ」と表示されている場合、64bit版は利用できません。
Windows10のbit数を確認する方法
Windows10のbit数は以下の方法で簡単に確認することができます。
すでにパソコンを所有している場合
利用しているWindows10のbit数は、以下の方法で確認できます。
1.スタートボタンを右クリック
2.「システム」をクリック
3.ウィンドウ右側で「デバイスの仕様」の項目にある「システムの種類」を確認
「32ビットオペレーティングシステム」と表示されていれば、32bit版です。
「64ビットオペレーティングシステム」と表示されている場合、64bit版を利用しています。
パソコンの購入を検討している場合
パソコンの購入を検討している場合、以下の方法でbit数を確認できます。
・検討している製品のメーカー公式サイトで確認する
・家電量販店で店員さんに確認する
メーカーの公式サイトにbit数が記載されていない場合は、メーカーのサポート窓口に問い合わせてみてください。
家電量販店では、デモ機を使って前述の「すでにパソコンを所有している場合」で紹介した方法で確認することも可能です。
Windows11への無償アップデート
パソコン購入時に32bitと64bit が選択できるWindows10か、そもそも32bit CPUをサポートしていないWindows11のいずれかを選ぶ事が多いと思いますが、仮にWindows10のパソコンを購入した(していた)としても、スペックを満たしている必要はありますが、Windows11への無償アップグレードが可能です。
それほど難しくない手順で更新できますが、パソコンの操作に苦手意識があると、上手くアップグレードできるかどうか不安になる方も多いのではないでしょうか。
そのような方には、ニフティのサポートサービス「@nifty まかせて365」の利用がおすすめです。
@nifty まかせて365では、電話やリモート操作でWindows11へのアップグレードをサポートしてくれます。
他にもアプリのインストール方法、ウイルス感染した場合の対処法など、パソコンやスマホ関連の問題を解決してくれます。
なお、当サイトでは以下の記事でWindows11へのアップデート条件や方法を紹介しています。
併せて参考にしてください。
【関連記事】Windows11 無償アップグレードはいつまで?方法や注意点を解説
【関連記事】Windows11へ更新可能かチェックする方法|必要スペックの一覧も紹介
※2022年5月時点の情報です。