
ゲーム障害とは?特徴や症状、ゲーム障害にならないための対策を紹介
2023/01/12さまざまなゲーム機やスマホ向けのオンラインゲームが人気の今、ゲーム障害が問題視されています。
ゲーム障害になると日常生活のリズムが崩れるうえに、社会になじめないほどの事態を招く場合もあるので普段から十分注意していく必要があります。
本記事では、ゲーム障害の特徴や症状を解説し、ゲーム障害を予防する方法も紹介していきます。
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ゲーム障害とは
ゲーム障害とは、ゲームへの依存が強くなりすぎて日常生活へ悪影響を及ぼす病気です。ゲーム障害は2019年5月に世界保健機関であるWHOが国際疾病分類に認定しています。
具体的には、以下の症状が1年以上続いている状態です。
・ゲームの優先度が日常生活より高い
症状の重さによっては、1年以内であってもゲーム障害に該当します。
厚生労働省が2021年1月に札幌市内の小児科や精神科の医療機関に向けて行った調査によると、ネット依存の70%がゲーム障害患者でした。
ゲーム障害では脳に異常な反応が起き、ゲームをプレイしたい強い欲求に襲われる特徴があります。
ゲームのプレイ時間が異常に長いと、脳の報酬回路が変化し報酬を伝えるドーパミンの受容体が減少します。ゲーム依存が強くなるほど、脳に満足感が伝わりにくくなりプレイ時間が長くなるわけです。
このような症状はアルコールや薬物依存でも見られるため、ゲーム障害として認定されています。
ゲーム障害の特徴や症状
その人がゲーム障害と考えられる特徴や症状はさまざまなものがあり、具体的には以下の5つが挙げられます。
・ゲームを深夜まで続け生活リズムが崩れる
・日常でいつもゲームのことを気にしてしまう
・ゲームについて注意されると激怒する
・異常にゲームへの課金をする
自分自身や家族の誰かが、上記に該当する兆候が複数ある場合は注意が必要です。
またこれらの症状がどれかひとつでも12カ月以上続いている場合、相当危険な状態と考えるべきです。
ひとつずつ見ていきます。
ゲームのプレイ時間が異常なほど長い
まずチェックしたいのは、日頃のゲーム時間です。
休日だけでなく平日も異常なほど長時間ゲームをプレイしている場合、ゲーム障害の可能性があります。
第2回ゲーム依存症対策関係者連絡会議の資料によると、ネット・ゲーム依存の人は1週間に30時間以上、1日あたり4〜5時間以上はプレイしているとされています。
ゲームを深夜まで続け生活リズムが崩れる
夜遅くまでゲームをプレイし続けている状態が毎日続いている場合、ゲーム障害になっていないか注意する必要があります。深夜までのゲームプレイのせいで、朝に起きられない状態が毎日続いている場合は要注意です。
また生活リズムが昼夜逆転するパターンも特徴のひとつといえます。
日常でいつもゲームのことを気にしてしまう
ゲーム障害と考えられる症状の兆候として、特に危険なのは日常でいつもゲームのことを気にする状態です。
この状態が続くと、ゲーム以外の物事に興味をもたず学校や仕事に行かず引きこもりに陥る恐れがあります。
※引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000759249.pdf
ゲームについて注意されると激怒する
長時間のゲームプレイに注意されて激怒する状態は、ゲーム障害で見られる特徴的な症状です。
またプレイ時間や内容について注意された際に、嘘をつく傾向もあります。
異常にゲームへの課金をする
最近のゲームには、課金するほどレベルや得られる報酬が高くなるタイトルがあります。
課金している額はゲーム障害かを判断する重要な基準のため、把握できるのであれば確認しておきたいところです。
課金額が毎月数万円、または十万円以上の高額の場合はゲーム障害の可能性があります。
ゲーム障害による影響
自分自身や家族がゲーム障害になっていると仮定すると、以下のような問題が起こりやすくなります。
・摂食障害になる危険がある
・感情の起伏が激しく暴力的になる
・不登校や引きこもりになるリスク
・ネット詐欺に遭うリスクが高まる
生活リズムの崩れによる睡眠の質の低下
ゲーム障害になると、ゲームに時間を割き睡眠時間を削る傾向が強くなり、昼夜逆転するパターンも珍しくありません。
これらの症状が続くと、以下の状態を招きかねません。
・寝付きが悪くなる
・疲れやすくなる
・日中に眠気を感じる
またゲーム画面を長時間見続けることで、デジタル眼精疲労を抱える恐れがあります。
摂食障害になる危険がある
ゲーム障害は生活リズムの崩れを引き起こし、規則的な食事習慣を壊すこともあります。
規則的な時間に食事をしない日が長く続くと、摂食障害になり健康を害するリスクが生じます。
感情の起伏が激しく暴力的になる
ゲーム障害による影響で特に怖いものは、感情の起伏が激しくなることです。
感情の起伏が激しくなるだけでも問題ですが、酷い場合だと暴力的になる可能性もあります。
ゲーム障害と診断されたうちの51%は物に当たり、27%は家族へ暴力をふるったとのデータがあります。
※引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000759309.pdf
不登校や引きこもりになるリスク
ゲーム障害になると、欠席や欠勤を繰り返し結果的に引きこもりになる危険まであるため要注意です。
実際に医療機関はゲーム障害による寝坊や遅刻、欠席や欠勤の症状があるとアナウンスしています。
ゲーム障害を患った人の半数が学校を欠席したとのデータもあります。
※引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/12205250/000759309.pdf
そのうちの33%が引きこもりになったデータもあるため、結果的に退学や失職する事態を招く恐れもあります。
ゲーム障害にならないための対策
ゲーム障害になってしまうと、症状次第では根気が必要な治療を要してしまうため、普段からゲーム障害にならないための対策をするのが望ましいです。
・ゲームをやりはじめる年齢を遅くする
・プレイ時間、時間帯、場所を決めて少なくする
・ゲーム以外の日常生活を充実させる
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※2023年1月時点の情報です。