
大規模災害に帰宅困難者にならないための備え│入れておきたい防災に役立つおすすめアプリ3選
2021/12/08外出や通勤中に大規模災害が起きると、公共交通機関が麻痺して帰宅困難者になる恐れが生じます。
災害時は「みやみに動かない」というのが鉄則ですが、お守り代わりに入れておきたい防災アプリを紹介していきます。
最近発生した震災状況と今後の震災予測について
2021年5月時点での地震予測地図では、以下の地域で今後30年間に深度6弱以上の地震が起きる可能性が高いとされています。
・仙台平野の一部
・首都圏
・東海~四国地域の太平洋側及び糸魚川
・静岡構造線断層帯の周辺地域
その他の地域は大規模地震が起きる可能性が低いとはいっても、被災しないとは言い切れません。
確率が低いとされている地域でも、過去には1983年日本海中部地震や2005年の福岡県西方沖の地震、2007年能登半島地震といった大規模地震が起きています。
また近年では、以下のように数年に1度のペースでさまざまな地域で大規模な地震が発生しています。
・2016年4月14日 熊本地震
・2018年6月18日 大阪府北部地震
・2018年9月6日 北海道胆振東部地震
以上を踏まえると、どこに住んでいても地震災害への対策をしておく必要性があります。
地震動予測地図の見方|震度6弱以上発生リスクに備える
実際に役立った防災アプリ
地震や豪雨、積雪などの大規模災害はいつ起こるのかわからず、いつ帰宅困難者になってもおかしくはありません。
また、外出中に災害が起こると、町中に帰宅困難者があふれてしまい、不必要に動くと混乱を招くため、災害が起きた直後はむやみに動くべきではありません。2021年10月に発生した千葉県北西部地震でも、公共交通機関の駅周辺に人が溢れる騒ぎになっています。
そのため、万が一を想定して、実際に役立ったと言われている防災アプリをお守り代わりにスマホへインストールして、状況に合わせて利用してください。
実際に役に立ったといわれるアプリは以下の3つです。
・「防災情報 全国避難所ガイド」
・地図アプリ「MAPS.ME」
・シャアサイクル「ハローサイクリング」
それぞれの防災アプリの特徴や機能を解説します。
帰宅できないときに使える「防災情報 全国避難所ガイド」
外出先で被災した場合、予約が殺到してシェアサイクルやタクシーが利用できない恐れがあります。
そのため、帰宅できない場合も想定して「防災情報 全国避難所ガイド」も入れておきましょう。
「防災情報 全国避難所ガイド」には全国の避難所データが10万件以上登録されているため、最寄りの避難所を調べたいときに役立ちます。
アプリを起動したときに現在地近辺の避難所が検索できるので、奥の手として備えておくといいでしょう。
また、各自治体が独自の防災アプリを提供しており、そちらの活用もおすすめです。
オフラインで使える地図アプリ「MAPS.ME」
地震が起きたときは、スマホでインターネット接続ができなくなる恐れが生じます。外で被災したときにインターネットが使えないと、従来の地図アプリが利用できず路頭に迷いかねません。
しかし、スマホに「MAPS.ME」を入れておくとインターネットが使えなくても地図が見られます。
MAPS.MEはオフラインで利用できる地図アプリのため、あらかじめ必要な地域の地図をダウンロードしておけば、インターネットが使えないときでも地図の閲覧が可能です。
地図は以下の2ステップで簡単にダウンロードできます。
2.「地図をダウンロード」のボタンをタップする
ただし、ファイルサイズが大きいので、Wi-Fiに接続した状態でダウンロードすることをおすすめします。
防災のために入れておきたいオフライン地図アプリ「MAPS.ME」
シェアサイクル「ハローサイクリング」
「電車やバスは止まっているけど、自転車があればなんとか帰れる」といった状況では「ハローサイクリング」が役に立ちます。
ハローサイクリングは2021年10月7日夜に千葉県北西部地震が発生した際、公共交通機関が停止しているときに多くの人が活用しました。
スマホへハローサイクリングのアプリを入れて会員登録を済ませておくと、自転車を提供してもらえるステーションの検索と予約が可能になります。
自転車は借り物なので利用後は返却しなければいけませんが、ハローサイクリングの提供ステーションであればどの場所でも返却ができ便利です。
利用料金は15分50円からと安く、12時間プランが1,000~2,000円で利用できます。
近い将来大規模震災の可能性が高いと言われている中、災害はいつどこで遭遇するか誰にも予測できません。
少しでも不安をやわらげるためにも、出来る備えをしてみてはいかがでしょうか。
※2021年12月時点の情報です。