
PowerToys(パワートイズ)とは?何ができる?基本的な使い方とおすすめ機能紹介
2023/06/28Windowsのパソコンに標準搭載はされていないツールですが、Windowsでの作業が効率化する便利ツール「PowerToys(パワートイズ)」を知っていますか?
本記事では、PowerToysとは何か、どのような使い方ができるのかを解説します。インストール方法は簡単なので、興味がある人はぜひ試してみてください。
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PowerToys(パワートイズ)とは
PowerToysとは、Windowsを展開しているMicrosoftが開発しているオープンソースのソフトです。
PowerToysはWindowsの機能を調整して、操作や作業の効率性を向上させるツールとして使用できます。
Windows95からXPまでは提供されていてVistaからは一時提供が停止したものの、Windows10からは再度提供を開始し、最新OSのWindows11でも利用可能です。
PowerToys(パワートイズ)の使い方
PowerToysはWindowsのパソコンに標準搭載はされていないので、自身でインストールする必要があります。
インストール方法は2通りありますが、どちらも簡単で、インストールが完了したら、あとは実際に使うだけです。
まずインストールする
PowerToysをインストールする方法は、以下の2つがあります。
・GitHubダウンロードページを利用する
・Microsoft Storeを利用する
ダウンロードページを利用する場合
GitHubのダウンロードページを利用する場合、PowerToysのダウンロードページにアクセスします。
次にAssetsの項目にあるリンクを選択してインストーラーをダウンロードします。
Assetsの項目では、大きく分けて以下6種類のリンクが表示されます。
1.PowerToysSetup-(バージョンの数値)x64.exe
2.PowerToysSetup-(バージョンの数値)arm64.exe
3.GroupPolicyObjectsFiles-(バージョンの数値).zip
4.Symbols-(バージョンの数値)-x64zip
5.Symbols-(バージョンの数値)-arm64zip
6.Source code
「1」と「2」はPowerToysのインストーラーをダウンロードできるリンクですが、その他のリンクはインストーラーではないので注意してください。
「1」では通常盤、「2」ではArm版のPowerToysをインストールできます。
通常盤とArm版の違いは、Arm64を搭載したモバイルパソコンでの安定性です。
通常盤はモバイルパソコンで動作が安定しない場合があり、デスクトップパソコン向きですが、ArmはArm64搭載をしたモバイルパソコンでの動作が安定しやすく、ノートやタブレットパソコンに適しています。
パソコンのモデルに応じて「1」か「2」をクリックすると、PowerToysのインストーラーがダウンロードされます。
Assestの項目では複数のバージョンが表示されるため、最新版(提供日が最近となっているバージョン)を選びましょう。
PowerToysのインストーラーをダウンロードしたら起動して、画面の指示に沿ってインストールを行なってください。
Microsoft Storeを利用する場合
初心者におすすめなのはMicrosoft Storeを利用する方法です。
Microsoft Storeを利用する場合、インストーラーを使わずにインストールされるので簡単です。
また自動で現時点での最新バージョンをインストールできるので、ダウンロードページのように提供日を確認する必要がありません。
Microsoft Storeを利用する場合、まずパソコンで以下の手順を行います。
1.スタートボタンをクリック
2.メニュー一覧で「Microsoft Store」を選択してアプリを起動
3.Microsoft Storeのアプリで検索バーに「PowerToys」と入力してEnterキーを押す
Microsoft StoreアプリのウィンドウでMicrosoft PowerToysが表示されたら、「インストール」をクリックしてください。
「ユーザーアカウント制御」画面が表示されたら、「はい」をクリックします。
すると、PowerToysがインストールされます。
設定する必要はない
PowerToysのインストールができたら設定をする必要はなく、すぐ利用できます。
PowerToysはこのソフト上で操作するわけではなく、Windowsの基本操作に機能を加えたオープンソースだからです。
あとは後ほど「PowerToysのおすすめ機能」でご紹介する機能を使うだけです。
PowerToys(パワートイズ)のおすすめ機能
PowerToysをインストールするとさまざまな便利機能が利用できますが、おすすめは以下の3つです。
・画像データの解像度変更
・ファイルやフォルダ名の一括変更
・ウィンドウの整列
上記3つの機能は実用性が高く、これらを使うだけでも作業効率は向上するでしょう。
画像データの解像度変更(Image Resizer)
PowerToysの特徴的な機能として挙げられるのが、Image Resizerです。
Image Resizerはよりスムーズに画像の解像度を変更できる機能です。
1.解像度を変更したい画像ファイルを右クリック
2.「画像のサイズ変更」をクリック
すると、解像度の選択画面が表示されます。解像度は以下の4つから選択が可能です。
項目 |
解像度 |
Small |
854×480 |
Medium |
1366×768 |
Large |
1920×1080 |
Phone |
320×568 |
カスタム |
任意で解像度の数値を指定できる |
PowerToysがない場合、解像度を変更するためには編集ソフトが必要です。
PowerToysをインストールすると編集ソフトを起動する必要がなくなるので、作業効率を上げることができます。
ファイル・フォルダ名の一括変更(PowerRena)
従来の方法でファイルやフォルダの名前を変えたい場合、1つずつ変更作業をしなければいけません。
PowerToysがあれば、PowerRenameを使ったファイルやフォルダ名の一括変更も可能です。
PowerRenameを使って一括変更を行う場合、まず以下の手順を行います。
1.デスクトップやエクスプローラー上で名前を変更したいファイル、フォルダを範囲指定して右クリック
2.「PowerRename」をクリック
PowerRenameの画面が表示されたら、以下の手順を行えばOKです。
1.「検索対象」の項目でファイル名の変更したい箇所を入力
2.「置き換え後の文字列」の項目で変更後の名前を入力
3.「名前変更」をクリック
ウィンドウの整列(FancyZones)
複数のファイルやアプリを利用して作業している人の多くは、ウィンドウの整列で悩んでいるのではないでしょうか?
PowerToysを導入すれば、FancyZones機能を使ってあらかじめウィンドウ配列を設定できます。
FancyZonesを利用する際は、最初に以下の手順を行います。
1.PowerToysの画面を立ち上げる
2.ウィンドウ左側で「FancyZones」を選択
次に表示される画面で、ウィンドウ配置のレイアウトを設定できます。
レイアウトはあらかじめ用意されたテンプレートから選択でき、また自分でカスタム配置の作成も可能です。
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※2023年6月時点の情報です