
「Markdown」でドキュメントやプレゼン資料作成の効率アップを図ろう
2017/05/11 掛岡 誕
ドキュメントやプレゼン資料からWeb制作にも便利な“書きやすくて読みやすいプレーンテキスト”、「Markdown(マークダウン)」の人気が高まっている。議事録やメモ書きにも応用できる汎用性の高さなど、その魅力を探ってみよう。
PDFやOfficeファイルなどのフォーマット形式が慣例化されていることも多く、「中身よりも決まった形で作るのが面倒」だと思われている方も多いのでは?
そうした何かと手間がかかるドキュメント作成に、便利な方法があることはご存知だろうか。エンジニアの間で「使うことが当たり前」になりつつある、「Markdown」と呼ばれる記法だ。
WordやHTMLの代わりに使えるマークアップ言語(※タイトルや重要部分といった文章構造を表現するためのタグや記号)なのだが、その素性は「書きやすくて読みやすいプレーンテキスト」で、簡易化されたHTMLのように考えるとわかりやすい。
Markdownでは見出しや強調、箇条書きリストなどが文法化され、簡単なルールでドキュメントを装飾できる。
見出しや強調、リストといった記法は、ドキュメント作成には欠かせないもの。HTMLやWordでは面倒な記法をマスターしなければならないが、Markdownであれば、メモ書きのような要領で書けてしまう。
テキストエディタさえあればOKなので、通勤電車内のスマホで、ドキュメントをサクサクと作成することも可能だ。
・段落:文章と文章の間に、空白の行を1行作る(HTMLでは<p></p>に相当)。空白の行を入れないと、ひとつの段落として判断される。
・見出し:行頭に「#」を付ける。「#」の数で見出しのレベルが変わる (「#」1つでHTMLの<h1>タグ、2つで<h2>タグ、3つで<h3>タグに相当)。「#」が少ないほど大きな見出しとなる。
・強調:該当部分を「**」で囲む。
・リスト:行頭に「-」か「+」か「*」を付ける。
・リンク:リンクさせたい文字部分を[]で囲み、直後に( )くくったURLを入れる。
「はてなダイアリー」や「はてなブログ」を利用されている方なら、すぐにイメージできるだろう。実は、「はてな」の各サービスもMarkdown記法を利用しているのだ。
Markdownで書かれたドキュメントは、HTMLやWordフォーマットなどに変換して表示する。
一発変換できるツールもあるので、とりあえずエディタで簡単に書き上げ、慣例化されたフォーマットに変換すればOK。最初からHTMLやWordフォーマットで作成するより、遥かに効率的だ。
記法に慣れるまでは、HTML変換表示を確認しながら書ける、Markdown対応エディタを利用してもいいだろう。
メモ書きや議事録をMarkdownで書いておけば、簡易ドキュメントとして扱え、後から正式にドキュメント化する際も簡単だ。
「GitHub(ギットハブ)」や「Qiita(キータ)」といったソフトウェア開発用の共有ウェブサービスや、オンラインドキュメントツール「Dropbox Paper」でも、Markdown文書のHTML変換&表示機能が標準化されている。オンラインでドキュメントをやりとりする業務では、こうしたサービスとMarkdownの併用も作業効率をアップさせてくれるはずだ。
ブラウザをMarkdownエディタ化するChromeやFirefoxの拡張機能、WordPress用のプラグインなど、ほかにも便利ツールは数多い。アイデア次第で広がるMarkdownの汎用性を、さまざまな用途に活かしてみよう。
※記事内容は2017年4月現在の情報を基に作成。
◆HTMLやWordでの面倒なドキュメント作成も「Markdown」ならスマホでOK
提案書、企画書、プレゼン資料といった事前準備から、報告書や説明書など事後処理の類まで、書類やデータに何かと必要な文書ファイル「ドキュメント」。PDFやOfficeファイルなどのフォーマット形式が慣例化されていることも多く、「中身よりも決まった形で作るのが面倒」だと思われている方も多いのでは?
そうした何かと手間がかかるドキュメント作成に、便利な方法があることはご存知だろうか。エンジニアの間で「使うことが当たり前」になりつつある、「Markdown」と呼ばれる記法だ。
WordやHTMLの代わりに使えるマークアップ言語(※タイトルや重要部分といった文章構造を表現するためのタグや記号)なのだが、その素性は「書きやすくて読みやすいプレーンテキスト」で、簡易化されたHTMLのように考えるとわかりやすい。
Markdownでは見出しや強調、箇条書きリストなどが文法化され、簡単なルールでドキュメントを装飾できる。
見出しや強調、リストといった記法は、ドキュメント作成には欠かせないもの。HTMLやWordでは面倒な記法をマスターしなければならないが、Markdownであれば、メモ書きのような要領で書けてしまう。
テキストエディタさえあればOKなので、通勤電車内のスマホで、ドキュメントをサクサクと作成することも可能だ。
◆Markdownで議事録やメモを取れば、ドキュメント化も簡単!
誰でもすぐに書ける、簡単なMarkdown記法の例を挙げてみよう。・段落:文章と文章の間に、空白の行を1行作る(HTMLでは<p></p>に相当)。空白の行を入れないと、ひとつの段落として判断される。
・見出し:行頭に「#」を付ける。「#」の数で見出しのレベルが変わる (「#」1つでHTMLの<h1>タグ、2つで<h2>タグ、3つで<h3>タグに相当)。「#」が少ないほど大きな見出しとなる。
・強調:該当部分を「**」で囲む。
・リスト:行頭に「-」か「+」か「*」を付ける。
・リンク:リンクさせたい文字部分を[]で囲み、直後に( )くくったURLを入れる。
「はてなダイアリー」や「はてなブログ」を利用されている方なら、すぐにイメージできるだろう。実は、「はてな」の各サービスもMarkdown記法を利用しているのだ。
Markdownで書かれたドキュメントは、HTMLやWordフォーマットなどに変換して表示する。
一発変換できるツールもあるので、とりあえずエディタで簡単に書き上げ、慣例化されたフォーマットに変換すればOK。最初からHTMLやWordフォーマットで作成するより、遥かに効率的だ。
記法に慣れるまでは、HTML変換表示を確認しながら書ける、Markdown対応エディタを利用してもいいだろう。
メモ書きや議事録をMarkdownで書いておけば、簡易ドキュメントとして扱え、後から正式にドキュメント化する際も簡単だ。
「GitHub(ギットハブ)」や「Qiita(キータ)」といったソフトウェア開発用の共有ウェブサービスや、オンラインドキュメントツール「Dropbox Paper」でも、Markdown文書のHTML変換&表示機能が標準化されている。オンラインでドキュメントをやりとりする業務では、こうしたサービスとMarkdownの併用も作業効率をアップさせてくれるはずだ。
ブラウザをMarkdownエディタ化するChromeやFirefoxの拡張機能、WordPress用のプラグインなど、ほかにも便利ツールは数多い。アイデア次第で広がるMarkdownの汎用性を、さまざまな用途に活かしてみよう。
※記事内容は2017年4月現在の情報を基に作成。