携帯電話キャリアの名義で送信されたお知らせメールは開いても大丈夫?

2017/07/21

携帯電話キャリアからは、さまざまなお知らせメールが届くが、なりすましを疑ったことはないだろうか。事実、各キャリアは公式サイトで注意喚起を呼びかけているが、本物と偽物を確実に見分ける方法は提示されていないのが実情だ。

◆キャリア公式の情報と照合するべし

auやドコモ、ソフトバンクなどの名を語った迷惑メールが横行している。

その多くは、差出人のアドレスがどう見てもキャリアのそれではなさそうだったり、文面が稚拙だったり、日本語の整合性が取れていなかったりと、ちょっと気をつければ見破れるはずだ。だが、なかには疑うべき点を見つけにくいほど手の込んだものも。

実は筆者も、携帯電話会社が差出人のメールを受け取り、本物か偽物かと迷ってしまうことがある。

というのも、キャリアがメールを情報発信ツールとして使用しているからだ。「重要なお知らせはメールでは送らない!」とでも宣言してくれれば、スッキリするのかもしれないが、現状はそうではない。筆者が受け取った「auからの重要なお知らせ」は本物だった。

では、そのようなメールを受け取ったらどうすればいいのか。

まずは疑いの心を持ってブラウザを起動し、件名や内容でググってみることだ。設備の切り替えによりユーザーサイドでの設定変更が必要になる場合は、必ずキャリアの公式サイトに告知があるので、第一にこれを探すべし。

公式情報とタイトルが一致したからといっても安心はできない。詐欺を目的に迷惑メールを送る輩はどんな件名を利用するからだ。件名だけでなく、メール本文まででじっくり照合した上で真偽を判断したい。

フィルターの設定により、URL付きのメールを拒否したり特定のドメインをブロックしたりすることも可能だが、すべての迷惑メールを弾くことは不可能なので、念入りなチェックは欠かせない。

◆キャリアを語るメールのURLは踏むべからず

必ず確認しておきたいのが、メール本文中のURLだ。

キャリアを装った詐欺メールは、その多くが詳細の記載を省いてWebサイトへと誘導しているが、このURLがくせ者。URLが携帯電話キャリアとはなんの関連もないランダムな文字列である場合は、間違いなく迷惑メールと判断できる。

「今すぐ下記URLから設定を変更しないとお使いの携帯電話が使えなくなります」なんてことが書かれていても、絶対にアクセスしてはいけない。

ただし、差出人の名前やURLの一部が携帯電話キャリア名に見えたとしても、似た文字列を使っているケースがあるので要注意!

たとえばSoftBank。「o」が数字の「0(ゼロ)」になっていないか、「a」が「α」になっていないかなど、URLへアクセスする前にチェックしておきたいものだ。

◆キャリアに相談するのも一手!

たいていの携帯電話キャリアは、迷惑メールやなりすましメールの情報提供を求めている。見るからに怪しいメールや、限りなく黒に近いものは、専用窓口へ転送してしまおう。

またネットで検索しても真偽の判断がつかない場合は、Twitterなどで疑問を投げかけると、公式アカウントが応えてくれるケースもあるので、こちらも試す価値あり。

ただし、なりすましアカウントが出てくる可能性もあるので、投稿されたURLを踏む前にアカウント情報を必ずチェックすること。

なお、携帯電話キャリアからパケット超過の通知や設定に関するメールが送られてくることはあっても、契約変更/更新を促すメールが届くことはない。不安を煽るような文面を見てもあわてず、情報の真偽を見極めよう。

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