
スマホはなぜ熱くなる? 故障にもつながるスマホの発熱に要注意!
2017/09/22ポケットに入れていたスマホが異様に発熱し、生地越しに肌まで熱々……といった経験は誰しもがあるはず。なぜ発熱するのか、発熱を抑える方法は? 発熱したらどうする? など、スマホの熱対策を考えてみよう。
◆「熱い」と感じたスマホは、すでに耐熱限界を超えている!?
皆さんは普段、スマホをどのように持ち歩かれているだろう。男性の場合はポケットに入れる方も多いだろうが、悩ましいのがスマホの発熱だ。
スマホの発熱&発火で飛行機への持ち込みが禁止されたり、同じくリチウムイオン・バッテリーを採用する車載ポータブル・カーナビが発火して車ごと炎上……などというニュースを見るにつけ、「大丈夫なのか!?」と不安に感じる方も少なくないはず。
皆さん御存知の通り、スマホが熱くなる最大の要因は、リチウムイオン・バッテリーの発熱だ。このリチウムイオン・バッテリーには、「熱に弱い」という特性=デメリットがついてまわる。
人間が「熱い」と感じるなら、その温度は50度近くになっているはず。お風呂で40度のお湯なら普通でも、50度の温泉には熱くて入れないことをイメージしてみよう。AndroidもiPhoneも、大半の機種は40~45度が保管温度の上限とされている。つまり、「熱い!」と感じた際は上限を超えているわけだ。
この上限温度を超えると、バッテリーの劣化が進むことも知られている。バッテリー交換ができないスマホを長持ちさせるためには、発熱を抑えることも重要なのだ。
ちなみに、スマホの基盤部分は100度の熱でも耐えられる設計になっている。発熱が即、故障となるわけではないので、「熱いと壊れる」といったジンクスは話半分程度に聞いておけばいいが、なかには熱に弱いパーツもある。あまりにも気にしなさすぎはよくないようだ。
◆すぐにできるスマホを発熱させない対策方法
発熱の要因は多々あるものの、「ただ持ち歩くだけで発熱する」場合は、バックグラウンドで動作しているアプリが怪しい。
たとえば位置情報(=GPS)を要求するアプリは、絶えず動作し、スマホを発熱させている。位置情報の利用設定を見直し、最低限、必要なアプリだけにしてみては?
使わないときはスリープ状態にするクセもつけたい。手帳型ケースではそのままにしがちだが、スマホ背面をケースで覆っている時点で、すでに発熱要因になってしまっていることもお忘れなく。
スマホを入れるポケットも考えよう。風通しがいいシャツの胸ポケットなら、熱も籠らない。ジャケットの内ポケットも、意外に生地越しの風通しがある。
もっとも熱がこもりやすいのは、パンツの両サイドにあるポケット。生地との密着度も高く、歩いたり動くことで生地と擦れる機会も多い。
また、電車や車などでの移動中も気をつけたい。電波状況が不安定だと、スマホが電波を探すため動作し続け、発熱しやすい。長時間の移動時は、ポケットからスマホを出しておいた方がいいかもしれない。
◆スマホ発熱後の冷却にも注意!
実際に熱くなってしまったスマホは、ポケットから取り出してケースを外し、自然放熱させよう。
ここで気をつけたいのは、一気に冷やさないこと。急激な温度変化で本体内に結露が発生し、故障の要因になりかねない。
冷蔵庫などに入れるのもご法度。扇風機やエアコンの前に置いて冷やすのも、やめた方がいい。防水スマホだからといって水につけるなど、論外だ。
「スマホは熱くなるもの」だと、気を使わない方も多いスマホの発熱対策。問題が生じてからでは遅いので、少しだけでも普段から気にかけてみよう。