
【調査】小中学生のスマホ事情:8割の子どもが事前にルールを作り守っている、具体的な内容とは?
2018/02/26内閣府による「平成28年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、スマホを所有している割合は、小学生で27.0%、中学生になると51.7%と、年々低年齢でのスマホ所有率が増加してきています。
新年度を迎える春先になると、各携帯会社から「学割」などの学生向けプランが発表されるなど、新しい学年を迎える前が学生のスマホデビューのひとつのキッカケとなっているようです。
とはいえ、いきなり何でもできてしまうスマホを子どもに与えてしまうのは考え物。多くの親もスマホを渡すことによるリスクに不安を感じつつも、どうして良いのか分からないという方も多いようです。
そこで、小中学生が集まる「キッズ@nifty」で、実際の小中学生がどのような「ルール」を決めてスマホを利用しているか、リアルな声を調査してみました。
◆スマホの所有率は約6割 回答者の5人に3人が自分専用のスマホを所有

キッズ@niftyユーザー100人(9歳~17歳)にアンケートを実施したところ、全体の約6割が自分専用のスマホを所有していると回答しました。普段からキッズ@niftyサイトを利用している子どもたちなので、内閣府の調査より少し高めの所有率となっているようです。
◆スマホを所有している年齢は、11歳以上の小学校高学年からが目立つ

スマホを所有しているのは11歳~14歳の子どもで約8割弱を占めており、小学校高学年から中学生の所有率が目立ちます。クラスでもスマホの話題が出始めて、親にスマホをせがみ始めるのもこの頃ですね。
◆スマホを持つ時、約8割が利用についてのルールを決めている

スマホを最初に使う条件として、約8割の子どもが「あらかじめ親とルールを作った」と回答しています。ルールを特に決めていない子も、ネットの危険性を理解し、自発的に「課金はしない」とルールを作成している子もいました。
◆具体的なルールの内容とは?
では、親と最初に約束したルールの内容について聞いてみると、大きく以下4つに分類されていました。
【1:スマホを使う場所についてのルール】
・自分の部屋には持っていかない
・リビングで使う
・食事中、勉強中は禁止
・親がいない時はいじらない
【2:スマホを使う時間についてのルール】
・○時以降禁止 ※20時~22時の間での設定が多数
・一日○時間まで ※1時間、2時間など
【3:アプリの使い方についてのルール】
・課金はしない ※多数
・勝手にアプリをダウンロードしない(親に確認する)
・ゲームは禁止
・SNSはLINEのみ
・LINEは禁止
・LINEは家族のみ
【4:その他の使い方についてのルール】
・姿勢に注意する
・テストの前は親に預ける
・宿題など、やることが終わってから
・歩きスマホはしない
・人に迷惑をかけない
・知らない人にLINEや電話番号、住所を絶対に教えない
・怪しいサイトには手をださない
◆最初に決めたルールは8割弱がしっかり守っている!
また、最初に約束したルールについて「守っているか?」と聞いたところ、こちらも8割弱の子どもがしっかりルールを守っていると回答。

守っている理由で多かった回答は以下の通り。
・親のお金で使わしてもらってるから当然
・守らないと没収されてしまう!
・ルールを守らないと気持ちが悪いから
・学校などでスマホの危険性を学んだので
・勝手に制限されているから
「スマホが欲しい=なくなると困る」という意味で、親と決めたルールをしっかり守る子どもも多い上に、学校やテレビなどでスマホの危険性を理解し、自発的にルールを守る流れもできてきているようです。
参考:親子でつくろう! インターネット利用のルール
「スマホは危険」「スマホは怖い」と心配するよりも前に、スマホの使い方について最初にしっかり子どもと約束する(話し合う)ことによって、子どもなりにリスクを理解し、未然にトラブルなどを回避できる、安心スマホ習慣が出来上がるのではないでしょうか。ぜひ、実例を元にご家庭のルールを作成してみてください。
■調査概要
調査期間: 2017/12/21~2018/2/20
調査対象: キッズ@nifty利用者
有効サンプル数: 188