流行りの「IoT家電」に潜む危険!? 乗っ取りや個人情報の漏洩のリスクを減らす選び方

2018/01/08

洗濯機や照明、エアコンに調理機器など、白物家電にもIoT化の波が押し寄せています。ですが、セキュリティが未成熟な家電製品には、不正アクセスや乗っ取りのリスクがあるというウワサも…。便利な機器だからこそ、快適&安全な利用について考えてみましょう。

◆IoT家電には無線LAN並みのセキュリティが必要

今や家電のトレンドにもなりつつある「IoT家電」。皆さんのご家庭にも、少しずつ増えてきているのはないでしょうか。

ちなみに、「IoT」とは「Internet of Things」の略称です。日本語に訳すと「モノのインターネット」。すべてのモノをインターネットに接続することで、利便性を高めようという技術です。

テレビやレコーダーなどAV機器に比べて導入が遅れていた白物家電でも、昨今はIoT化が急速に進んでいます。外出先からスマホで遠隔操作できるエアコンや洗濯機などは、いかにも便利そうですよね。

キッチン周りを見ても、ネット上のレシピを検索して自動で調理設定してくれるという、便利すぎる調理機器まで登場。材料と調味料を準備しておけばいいのですから、まさに究極の調理機器です。

しかしながら、最先端のモノほど新たなリスクが付きまとうのも事実。無線LANのセキュリティが大切なことはよく知られていますが、インターネットにつながるIoT家電でも等しく重要。普段使いの家電製品だからと、ついつい認識が甘くなりがちです。

インターネット接続とは、常に全世界につながっていることを意味します。つまり、乗っ取りや不正アクセスの危険性に絶えずさらされているといっても過言ではありません。

仮にエアコンや洗濯機、照明に不正アクセスがあれば、どの時間帯に機器を使い、在宅しているかなどが筒抜けになってしまいます。今後そうした情報が犯罪に利用されるかもしれない、そう考えるとセキュリティへの意識は欠かせません。

◆パスワード管理をはじめセキュリティ対策は必須!

IoT家電には、必ずパスワードの設定があります。まずは、このパスワードをしっかり管理しましょう。もちろん、ネットバンクなどと同じパスワードはご法度。不正アクセスでパスワードを盗まれるリスクも、頭に入れておくべきです。

というのも、ネット世界でいわば新興勢力にあたるIoT家電には、パスワードを守るセキュリティ機能が脆弱な製品も多少なりとも含まれているからです。

なかでも要注意なのは、気軽なIoT家電として数千円程度から購入できる「Webカメラ」です。外出先からスマホでペットや子どもの様子見ができるため、導入を考えられている方も多いでしょう。

しかし、ふと気が付けば室内のWebカメラが勝手に方向を変えていた……などという事例も耳にします。家の中を映し出すWebカメラは、乗っ取りや不正アクセスが即、個人情報の漏洩につながりかねません。できれば、信頼性の高い製品を選んで使いたいところですね。

ちなみに、監視カメラやインターホン連動カメラなどの場合は、無線接続よりも「有線接続」、それも「家庭内LANを使わない(カメラとモニターが直結されている)製品」なら安心です。購入の際は、お店の方に尋ねてみましょう。

◆IoT機器は利便性よりも安全性を!

現在、家電の業界団体ではIoT安全基準を作成中で、数年以内のIoT安全マーク制定を目指しています。IoT家電の本格導入は、そうした業界統一基準を待ってからでも、遅くはないかもしれません。

とはいえ、とても便利なIoT家電製品ですから、いち早く使ってみたいもの。購入を検討する際はセキュリティ面もしっかりチェックし、“便利さ”と同じぐらい“安全さ”がアピールされている製品を選ぶ。まずはそこから、考えてみましょう。

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