ネット注文した本を街の本屋で買える「e-hon」「Honya Club.com」とは?

2018/06/04

配送・受取の煩わしさや、現金で支払いたいなどの理由から、街の書店で本を購入する人も少なくありません。そうした街の書店でネット注文した本を受け取れる、「e-hon(イーホン)」「Honya Club(ホンヤクラブ)」といったサービスが注目されていることをご存知ですか?

◆本を買う場所として選ばれているのは意外にも…!?

皆さんは「本を購入する際、どこで買われていますか?」という質問があった場合、Amazonや楽天ブックスといったネット書店が多いのでは……という印象を抱かれるかもしれません。

ですが、ネット書店の利用率は50%に届かず、街中のリアル書店で購入するという層が70%近くいる、といったアンケート結果もあったりします。年代別に差はありますが、総じて、意外に街中の書店が健闘しているのです。

街中の書店なら、通勤・通学の帰りなどに、気軽に立ち寄ることができます。なんとなく気になった本を手に取れる、探したいテーマの本を実際に比較できるなど、さまざまな理由から街中のリアル書店が支持されているのかもしれません。

◆「e-hon」「Honya Club」は“本の問屋”が運営するオンライン書店

一方、購入する本が決まっているケースでは、自宅まで直接届けてくれるオンライン書店が便利ではありますが、

・仕事の都合で配送時の受取が大変
・カード払いではなく代引き手数料なしで現金で購入したい

といった理由から、街の本屋さんで買いたいというニーズもあるのでは。そこで今、ネット注文した本をリアル書店で受け取れるサービスも注目されているのです。

書店で本を受け取れるネット注文サービスには、株式会社トーハンが運営する「e-hon」と、日販(日本出版販売株式会社)が運営する「Honya Club.com」があります。

トーハンも日販も聞き慣れない方も多いでしょうが、いずれも取次と呼ばれるサービスを展開している会社で、イメージとしては「本の問屋」と考えればわかりやすいかもしれません。

国内で販売される本の大半は、両社いずれかの取次を介して市場に出回っており、Amazonや楽天ブックスなども同様です。

◆街の文化でもある本屋を守ろう

「e-hon」「Honya Club.com」とも、利用法はAmazonや楽天ブックスなどと同じで、公式サイトでオンライン会員登録をすませ、本を検索して注文へ。

公式サイトでは話題の新刊やテーマ別の注目書籍などもピックアップしてくれるので、眺めているだけでもどのような本が注目されているかがわかります。

注文時には、宅配便による受け取りのほか、各サービスに加盟している書店での受け取りも選択できます。日本全国の多くの書店が網羅されていますから、地元や便利な場所にある書店がきっと見つかるはずです。

ただし、e-honとHonya Club.comのいずれかでしか利用できない書店もありますので、まずは受け取り可能な書店を公式サイトで検索し、自分が利用したい書店が登録されている方のサービスを選ぶのがいいでしょう。

書店での受け取りなら、1冊だけの注文であっても基本的に送料はかかりません。本が書店に到着するとメールが届くので、書店のレジへ行けばすぐに受け取れます。

支払い方法は通常の購入と同様で、現金払いもOK。各書店のポイントカードや図書券(図書カード)も、ほとんどの書店で利用できます。

新刊の予約にも対応していますが、雑誌は原則として定期購読のみ。そのため、雑誌扱いのムック本(別冊)などは検索しても表示されず、注文できません。

街中の書店が次々と閉店している昨今、「街の文化でもある本屋さんを守ろう」という取り組みが各地で進んでいます。皆さんの中にも、本は子供の頃から慣れ親しんだ本屋で……という想いがある方もいるのではないでしょうか。

そうした面からも、「e-hon」や「Honya Club.com」を積極的に利用されてみてはいかがでしょうか。

※記事内容は2018年5月現在の情報を基に作成。

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