「Scratch」(スクラッチ)体験に密着!ニフティで夏休みプログラミングイベント開催(2日目編)

2019/09/25
プログラミング教育が小学校で必修化される2020年まで、あと半年足らず。実施直前の2019年の夏休みにも、多くのプログラミング関連のイベントが開催されました。そうした中、ニフティもプログラミング教育導入に向けて、「準備はしたいけど何をどうしたら……」と悩む保護者や子供たちをサポートするため、「@nifty プログラミングチャレンジ」を実施。初日に続き、2019年8月16日の模様もお届けします。
>>初日編のレポートはこちら

◆2日目午前:「はじめてのScratch!みんなで水族館をつくろう!」体験(小学1~4年生対象)

「@nifty プログラミングチャレンジ」2日目に扱うのは「Scratch」(スクラッチ)。MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発したビジュアルプログラミング言語を使う、世界中にユーザーがいるほど定評のあるソフトで、2020年からのプログラミング教材の候補の一つとも言われています。

そんなScratchを使った2日目・午前の部は、小学1~4年生が対象の「はじめてのScratch!みんなで水族館をつくろう!」。参加者全員で魚を一つに合わせて水族館の完成を目指す、Scratch入門編です。

参加者の中にはパソコンに触ったことがない子もいましたが、授業前に遊びながら操作の基本を覚え興味を持たせるような工夫も。普段から数多くのイベントを開催しているノジマパソコンスクールのスタッフならではの視点ですね。なお2日目は午前も午後とも同スタッフ陣が担当します。

講師がキャラクターを動かしながら説明し、さらに「ゲームで遊んだことある人いますか。こうしたプログラミングはゲームを作るときにも必要です。」と子供たちがイメージしやすい話を盛り込み、興味を持たせる工夫が凝らされています。

今回はソフトの中に用意されている海の生き物を自由に選び、色や背景を変更するといった操作を実践。メニュー表記はひらがなで、低学年の子でも困りません。

Scratchのプログラミングは命令が書かれたブロックを積み上げたり組み合わせたりして作るので、ビジュアル的にわかりやすく、教室でも操作に悩む子は少ない印象。それでいて思ったよりも複雑なプログラミングが体験できてしまいます。

途中、選んだイラストの移動速度を変える項目があり、任意の数字を入れることでスピードが変わるのですが、いろいろな数字を入れて高速に動かしたり低速にしたりと、子供たちが試行錯誤している様子も。実際に体験することで学べる貴重な瞬間と言えます。

さらに自由時間にはキャラクターを増やすことができ、自主的に復習できてしまうのはいいですね。


子供たちは途中で保護者が入ってきても気付かないほど集中していて、保護者は子どもがパソコンを操作している姿を笑顔で見守ります。保護者に気付いた子どもが、「このキャラクターを右に動かすのに……」と説明を始めると、思わず「すごいね!」と驚く保護者もいるのが印象的でした。

体験を終えた子供たちからは、「ゲームを作りたい」「プログラミングの勉強がしたい」という声が出た中、「街をつくりたい」という大きな夢を語ってくれた子もいました。


◆保護者向けに、プログラミング教育導入の背景などの説明も

続いて午後の部へ……とその前に、子供たちがプログラミング体験をしている間、保護者の方は何をしているのでしょうか?

保護者の待機室をのぞくと、プログラミング教育の必修化に向けて横浜市教育委員会と連携したノジマの取り組みや、なぜプログラミング教育が必修化されるかの背景、ニフティが行っている取り組み・サービス紹介など、さまざまなレクチャーを受けていました。

さらに「○×クイズ」も行われ、景品がもらえることもあって盛り上がり、子供たちの様子を見学できるまでの時間を有意義に過ごしているようでした。

また子供たちの様子についても、「普段と異なる学習環境で楽しそうだった」「できるかどうか不安だったが楽しめたようでよかった」「普段はなかなか体験する機会がないので参加できてうれしい」と喜びの声も聞かれました。

◆2日目午後:「Scratch3.0で楽しくプログラミング 宇宙船からSOS!」体験(小学2~6年生対象)

小学2~6年生を対象年齢とした午後の部は、「Scratch3.0で楽しくプログラミング 宇宙船からSOS!」と題し、簡単なゲーム作りにチャレンジ。壊れた宇宙船からの落とし物を5個拾うとクリアするゲームを作ります。

こう聞くと、大人でも作るのが難しそうに感じますが、Scratchはコードの代わりにブロックとして用意されている命令を、ドラッグ&ドロップで組み立てるだけ。プログラミング過程がビジュアルで理解でき、プログラミング初挑戦の子も気軽に取り組めます。

高学年の子供の中には説明を聞きながら、用意された冊子を読み、先へ先へと進めていく子も。冊子はイラストでわかりやすく解説してあり、流れに沿って進めていけます。

マウスをクリックしてキャラクターを動かすプログラムから自動化のプログラミングを実行した際には、「クリックしてないのに!」「ずっと動いている!」など、子供たちから驚きの声が上がっていました。

命令が書かれたブロックを積み上げ、狙い通りの動きが完成して「できた!」と笑顔を浮かべる子や、「よし!」とガッツポーズを見せる子も。こうした成功体験はプログラミングへの興味を高めてくれることでしょう。
目的のゲームプログラミングの説明を終えたあとは、早くできた子供向けに音を付けたりキャラクターの色変えなど、ちょっとした応用編にチャレンジできる時間も設けられ、子供たちのやる気を刺激します。全員が終わるのをただ待つよりも、こういう方が楽しくていいですよね。

子供たちからは、「いろいろスクラッチをつくってみたい」「ほかの人が作ったゲームをやってみたい」「絵を描きたい」「全国に送るほどすごいスクラッチを作りたい」などの感想が聞けました。

◆ニフティはプログラミング教育の必修化に向けて今後もサポート

ここまで「@nifty プログラミングチャレンジ」の様子をお伝えしてきましたが、いかがでしょうか。

参加した子供たちの様子を見ると、笑顔あふれる和やかな雰囲気の中で進行したイベントで、ただ聞くだけでなく実際に手を動かしながら進めるなど、説明の仕方も工夫され、好奇心を刺激されながら理解を深めていたように感じられました。

また開始前には体調面などに留意する注意喚起を行うなど、細かい気配りも。参加者一人ひとりに目を配れる人数のサポートスタッフがいたこと、安心感がありました。

時には悩み、真剣なまなざしでプログラミングする姿、うまくいったときの喜びの表情などから、プログラミングへの興味を抱かせる効果は高いと感じられました。

保護者が入ってきても夢中で操作したり、誇らしげに自分が組み上げたプログラムを説明したりする子供たち。子供の話を聞いてうれしそうな笑顔を浮かべたり、スタッフからわが子をほめられうれしそうな顔をする保護者の方々。お互いに今まで見たことないような表情が見られることも、こうした体験イベントのいいところではないでしょうか。

2020年から始まるプログラミング教育の必修化。まだまだ準備の時間はあります。今後もニフティが行う取り組みに注目していきたいところです。

>>イベントレポートはこちら

取材・文:遠藤政樹/撮影:山中研吾

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