
【Googleマップ】現在地のズレを直して位置情報の精度を上げる方法
2019/01/22どこかを目指して移動するとき、初めて行く場所などでは、Google マップが活躍してくれます。ただ、ナビされた位置が目的地とは少しずれていることもあれば、そもそもマップがどちら向きなのかわからない……といった困りごとも。その原因と解決法を探っていきましょう!
Googleマップの現在地のナビ位置がずれるのはなぜ?
Google マップは、モバイルネットワークやGPS、Wi-Fi基地局など、スマホに関連するさまざまな電波を基に現在地の情報を取得し、その後に目的地を地図からで探して経路を表示する仕組みとなっています。
多くの場合、ナビは正しく作動しますが、現在地の情報を取得する際に誤差が発生することも。とはいえ、その差は補正され大きな影響が出ることはないのですが、その少しのずれが徒歩移動のルートを調べているときには、要注意です。
たった数十㎝ずれたことで、間違ったルートが表示されてしまう可能性があるからです。特に電波を障害する高い建物が多い地域などでは、ナビの精度が落ちやすい傾向にあるようです。
現在地のナビ誤差を直す方法は?
では、Googleマップによる現在地の情報精度をさらに上げるには、どうしたらいいのでしょうか。
それには、取得する情報の精度を上げる方法とコンパスを調整するという、2通りの方法があります。
まずはAndroidの場合から見ていきます。
【Androidスマホで位置情報の精度を上げる方法】
(1)位置情報を「高精度」モードに&Wi-Fiをオン
スマホの位置情報にはモードが3つあり、それぞれ
・端末のみ:GPSで現在地を特定
・バッテリー節約:Wi-Fi、Bluetooth、モバイルネットワークで現在地を特定
・高精度:GPS、Wi-Fi、Bluetooth、モバイルネットワークで現在地を特定
という仕様になっています。
端末のみやバッテリー節約モードでは、Wi-Fiがオフの状態でモバイルネットワークだけで位置情報を探すと、現在地の情報がずれて取得する可能性が高まります。特に障害物が多い場所では電波が届きにくく、現在地がグレーで表示されることも。
これを解消するには、まずWi-Fiをオンに。これだけでも取得する情報が増えて精度が増します。さらに高精度モードに切り替えれば、バッテリー消費量が少し増えてしまいますが、GPS、Wi-Fi、Bluetooth、モバイルネットワークと、あらゆる電波を利用して位置情報をより正確に取得できるようになります。
【高精度モードへの切り替え手順】
・「設定」→「Google」→「位置情報」→「モード」の順にタップ
現在地情報のずれはコンパスにも原因が
続いては、スマホに内蔵されているコンパスを利用する方法を見ていきましょう。
(2)ナビに従ってコンパスを調整

現在地は青い点で表示されていますが、指し示す方向がおかしい場合は、コンパスの調整で対処しましょう。そう聞くと難しいと感じるかもしれませんが、手順はいたって簡単です。
・Googleマップを起動→現在地の青い点をタップ→画面下部の「コンパスの調整」をタップ→表示されたナビに従ってスマホで8の字を3回描く
これでコンパスの調整が行われ、現在地の情報が正しく取得できます。
iPhoneで位置情報がずれたときの解決方法は?
ここまではAndroidについて見てきましたが、iPhoneの位置情報制度はどうすればいいのでしょうか。モードに分かれてはいませんが、基本的に同じ原理なので、対処方法も似通っています。
【iPhoneで位置情報の精度を上げる方法】
(A)Wi-Fiをオンにする
Androidと同じく、モバイルネットワーク以外にも情報取得できるチャンネルが増えれば、より位置情報の精度の向上に期待できます。
・「設定」アプリ→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」
(2)コンパスアプリを調整
「設定」アプリ→「プライバシー」→「位置情報サービス」→「システムサービス」と進み、「コンパスの調整」をオンにしましょう。
準備ができたらコンパスアプリを立ち上げ、ナビに従って現在の方位を把握しましょう。作業が完了したら、もう一度位置情報を確認してみてください。
それでも不調なようでしたら、
・「設定」アプリ→「一般」→「リセット」→「位置情報とプライバシーをリセット」を選択
という手順を踏めば、今持っている位置情報をクリアして新たに取得してきますので、改善される可能性が高まります。困ったときの再起動のイメージですね。
地図の表示方向がわからないときの解決方法
ナビの精度が上がったところで、もうひとつ気になるのが、Googleマップでのナビ表示の方向。ナビを確認しながら歩いていると、その都度、方向が変わってしまい、どっちを向いているのやら……と困ってしまうこともあります。
最新版のGoogleマップでは、現在の青い点から放射状に色が出ている方が、自分が今向いている方向を表しますが、それでも難しい……という人は、Googleマップの「音声ガイド」を活用してみてください。
実際の方向と画面表示の向きに迷っても、音声で指示してくれるだけでなく、スマホの向きも進んでいく方向に固定され、止まってしまうことも減るでしょう。
また「コンパスモード」も有効な解決策のひとつで、マップ右下に表示された2つのアイコンのうち上の方(※「経路」ではない方)をタップすれば切り替り、自分が動いたり向いたりする動作と連動して、地図が自答的に回転してくれるので、ナビを頼りに歩く際には活躍してくれそうです。
Googleマップをより快適に、より簡単に使うための方法として、覚えておいてみてください。
※記事内容は2018年12月現在の情報を基に作成。
※操作手順内の表現はOSや機種、アプリのバージョンにより異なる場合あり。