
万が一スマホを紛失したら!? 悪用されないためにすぐやるべきことと事前対策
2019/04/15スマホを紛失したときのことを考えたことがありますか? 個人情報の宝庫といわれるスマホが悪意ある人の手に渡れば、知人に被害が及んだり犯罪に巻き込まれたりする可能性も……。最悪のケースを想定し、とれる対策はすべて施しておきましょう。
◆スマホ紛失によるリスクは無限大
住所氏名や住所録から、SNSのアカウント&パスワード、ネットバンキングの口座情報やクレジットカード番号、さらには人には明かせない趣味嗜好や秘密まで、持ち主でさえ把握しきれない情報を持ち主の代わりに徹底管理してくれる頼れるツール、それがスマホです。
なかには家族や恋人との思い出や仕事用のデータベース、門外不出の情報まで保存している人もいるのでは?
まさに個人情報の宝庫ともいうべきスマホを紛失すると、会社や家族にさえ連絡が取れなくなってしまったり、約束の日時や場所がわからなくなってしまったり、利用中のオンラインサービスにログインできなくなってしまったりと、日常生活にさまざまな支障が生じます。
善良な人に拾ってもらえれば戻ってくる可能性もありますが、悪意のある人の手に渡った場合は金銭的損害を被ったり、なりすまし犯罪に悪用されたりするおそれもあります。
自分が被害に遭うだけなら諦めもつきそうですが、家族や知人にまで被害が波及する危険性もあります。2018年に日本中を震撼させた映画「スマホを落としただけなのに」のような悲劇に見舞われたら、責任の取りようがありません。
スマホを紛失することによるリスクは計り知れず。万が一落としたり盗まれたりした場合も被害を最小限にとどめられるよう、万全の対策を講じておきたいものです。
◆最終手段は遠隔操作によるデータ消去
スマホの紛失対策には、GPS追跡アプリ「iPhoneを探す」(iOSの場合)や、「Lookout」(Androidの場合)の活用が有効です。各アプリについては、「GPS追跡アプリ「iPhoneを探す」「Lookout」で万が一のスマホ紛失に備えておこう」をご覧ください。
が、それでも見つからなかったケースのことを考え、スマホ内の全データをリモート消去(遠隔操作で初期化)するという最終手段を視野に入れておくべきでしょう。
◆遠隔操作で初期化する方法:iPhoneの場合
「iPhoneを探す」を使ってデバイスのデータを消去できますが、紛失前にデバイス上で「iPhoneを探す」を有効にしておく必要があります。
iPhone紛失時は、
・パソコンで「http://icloud.com/find」にサインインして位置情報を確認

または
・iOSデバイスから「iPhoneを探す」Appを使って位置情報を確認
という作業からスタート。Windowsパソコンは使えますが、Androidスマホからはアクセスできないので、注意してください。
「iPhoneを探す」の「紛失モード」を使うと、
・パスコードを使ってデバイスを遠隔操作でロック
・ロック画面に拾ってくれた人に向けたメッセージや連絡先を表示
・「Apple Pay」に追加したクレジットカードやデビットカードなどを使った支払いをストップ
などの操作が可能です。
それでも見つからない場合、警察に届け出た上で、デバイス上の情報に他人がアクセスできないようリモート消去するという選択肢も。
こちらも紛失モードから「iPhoneを消去」を選択するだけと操作法はとてもシンプル。この操作は、iPhoneの電源が切られていたりオフラインだったりしても有効です。
遠隔操作でデータを消去し、デバイスが戻ってこないと判断した場合は、契約中の通信事業者に連絡することも忘れずに。
◆遠隔操作で初期化する方法:Androidの場合
Androidスマホでは、Googleの「端末を探す」というサービスを利用します。
まずは紛失に備えてGoogleアカウントにログインし、「端末を探す」がオンになっていることを確認しておきましょう。さらに位置情報やGoogle Playでの表示がオンになっていることを確認します。
Androidスマホを紛失したときは、「http://android.com/find」からGoogleアカウントにログインして、

・端末の位置情報を確認
・遠隔操作で着信音を鳴らす
という操作をしてみましょう。スマホを拾った人と連絡が取れるよう、ロック画面にメッセージや連絡先を表示させることも可能です。
それでも見つからなければ、必要に応じてデータの消去を行いましょう。遠隔操作でデータを消去し、デバイスが戻ってこないと判断した場合は、契約中の通信業者に連絡することも忘れずに。
Androidスマホでは、auやソフトバンク、ドコモをはじめとする通信事業者でも遠隔初期化サービスを行っている場合があるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
パスコード設定をしているとはいっても、4桁の暗証番号なら1/10000の確率で解除されてしまいます。ロックを解除する裏技なども存在するので、紛失対策は万全に整えておきたいものです。
※記事内容は2019年 月現在の情報を基に作成。
※操作手順内の表現はOSや機種、アプリのバージョンにより異なる場合あり。