この難解漢字読めますか?読めない漢字を入力する方法<パソコン&スマホ>

2019/06/13

常用漢字には「愛猫」「虞」「示威」「慶弔」「咽喉」「毀誉」など、なんとなく読めるものの、キーボードで打つ際に「?」となる難読漢字が多いもの。実は正式ではない、「旅客」「帰依」の読み方とは?変換しにくい漢字(語句)を、念のため確認してみましょう。

◆キーボードで入力できない漢字って・・・意外に多い!?

「最近は、文字をすっかり書かなくなって・・・・・・」少し前まではよく耳にしたフレーズですが、今やその言葉すら聞くことがないほど、“文字を書く”という文化が廃れているように感じませんか?

「文字を書かなくても、キーボードで打てばOKでしょ?」確かにそうなのですが、そこで挙げられる問題がひとつ。漢字の読み方がわからない・・・・・・です。

キーボードでは、読めない漢字でも、なんとか入力できてしまうもの。その代わり、読めずにお手上げとなる漢字(=言葉)も少なくありません。

たとえば、常用漢字の“難読漢字”として挙げられる「訃報」。不幸の際に使われる言葉だとはわかっても、いざ入力しようとして、「あれ?読み方は?」となる方も多いのだとか。

答えは「ふほう」ですが、これはごく初歩的な難読漢字。「怨念」=「おんねん」も同様で、ホラー映画の紹介などで多用されるフレーズなことから、さほど難しさは感じないかもしれません。

では、やはり怖いこと、あるいは悪いことの意味として使われる「虞」はどうでしょう。見た目は似ていますが、「虜」(=「とりこ」)ではありませんよ。

答えは「おそれ」。悪いことが起こるのではないかとの、不安、心配、懸念などを意味する常用漢字です。

◆一般常識なのに難読すぎる常用漢字とは

そもそも“常用漢字”とは、「一般社会においてよく使われている漢字」という概念から、2010年に文化庁が定めたもの。とはいえ、その一覧を見てみると、「ん?」と思うような漢字(言葉)も少なくありません。

・「愛猫」=「あいびょう」*可愛がっている猫や、猫を可愛がること
・「咽喉」=「いんこう」*のど
・「愁い」=「うれい」
・「帰依」=「きえ」*神仏などの力を信じ、よりどころにすること
・「毀誉」=「きよ」*悪口をいうことと褒めること
・「慶弔」=「けいちょう」*結婚や出産の祝い事、死などの悲しむべきことの両方で用いる
・「今暁」=「こんぎょう」*今日の明け方、早朝
・「示威」=「じい」*威力を示すこと
・「納戸」=「なんど」*衣類などを収納する部屋
・「彼我」=「ひが」*他人と自分
・「罷業」=「ひぎょう」*仕事をしないこと。ストライキを意味する「同盟罷業」の略語
・「遊説」=「ゆうぜい」*政治家などが意見や主張を説いてまわること
・「旅客」=「りょかく」*乗客のこと。

常用漢字表に記載される難読漢字(難読語)は、ほかにも数多くありますが、一般常識に近い漢字をピックアップしてみました。皆さん、いくつ読めましたか?

「示威」や「遊説」は報道ニュースでも頻繁に使われるため、意外に馴染み深いかもしれません。「愁い」は同意味な「憂い」の方が、一般的でしょう。

「旅客」は慣用表現の「りょきゃく」でも変換できるため、そちらが正しい読み方だと勘違いされている方も多いかと。正式には「りょかく」なので、書類上の表記が「リョカク」なことに「?」となるケースも。

◆読めない漢字を入力したい・・・なんとかならないの?

ここまで、ちょっとしたクイズ感覚で難読漢字について見てきました。では、これらの文字を簡単に入力する方法はないのでしょうか。

【パソコン篇】
ここで活躍してくれるのは「IMEパッド」です。

IMEパッドとは、日本語の入力や変換をサポートするアプリのことで、マウスやペンタブレットを使っての手書き、付属の文字コード表から選択などで、文字を入力できます。

読めなくても漢字を入力できますから、辞書で調べる手間を省けるのはうれしいですね。IMEパッドを使うには、以下の手順を実行してください(※Windows10の場合)。

(1)メモ帳など文字入力できるソフトを開き、文字入力できる状態にする
(2)画面右下などに表示されている「言語バー」からIMEパッドを選択

これでIMEパッドパッドが使えるようになりますので、あとはマウスやコード表を使って入寮区してください。なお、(2)で言語バーが見当たらないという人は、画面右下にある「あ」などの表示を右クリックすれば、表示されるメニュー内にIMEパッドがあるはずです。

【スマホ篇】
こちらは、アプリを使うなど方法はいくつかありますが、手っ取り早いのは「Googleの手書き入力」です。

(1)ブラウザで「Google」サイトにアクセス
(2)画面を下にスクロールさせ、下部メニューから「設定」→「検索設定」の順にタップ
(3)次画面の「手書き入力」の欄で「有効にする」を選択後、画面を下にスクロールし「保存」をタップ

これで手書き入力ができるようになります。以降、Googleにアクセスすると画面右下に「g」の文字が表示され、難読漢字はもちろん、通常の検索も手書きで入力できます。

今回、難読漢字についてあれこれ紹介しましたが、さらに興味あるという方は、文化庁の公式サイトから常用漢字表をダウンロードし、その通りに変換してみると面白いかもしれません。意外な読み方に、驚かされますよ。

*関連サイト
文化庁「常用漢字表

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