
携帯電話 or モバイルWi-Fiルーター…海外旅行レンタル時のメリット&デメリットとは?
2019/10/16旅行や出張で海外を訪れる際、現地で利用する通信端末はどうしていますか?通話やデータ通信の料金が割安なレンタルを考える方も多いでしょうが、難しいのは「携帯電話かモバイルWi-Fiルーターか」の選択。どちらを借りるのがいいか、それぞれのメリット&デメリットを考えてみます。
◆キャリアか格安スマホかで海外渡航時の通信手段に違い
海外渡航した際の通信方法を考えるとき、キャリアか格安スマホ(MVNO)のどちらを使っているかで、その後の選択肢が変わってきます。
キャリアのスマホを使っている場合、各キャリアが提携する現地の携帯会社の電波を利用して通信する「データローミング」という機能が備わっています。同機能をオンにしておけば、普段使いのスマホをそのまま海外でも使えます。ただし、パケット定額制などが適用されず、料金が跳ね上がってしまう場合も・・・・・・。
では、格安スマホユーザーはというと、その多くがデータローミングに非対応なため、端末を海外へ持ち込んでも現地での利用ができません。事実上レンタルが必須に。
もっとも、データローミングに対応した端末を持って行っても、現地での利用には割高な通信料を負担しなければならないことも。レンタルした方が安上がりになるケースも多く、MVNOだから・・・・・・というデメリットはないとも言えます。
◆現地での国内通話が多いなら携帯電話レンタル
悩ましいのが、携帯電話とモバイルWi-Fiルーターのどちらをレンタルすべきなのか。
一つの目安として、現地での通話(国内通話)が多くなりそうなら、携帯電話端末をレンタルした方がベターでしょう。通話にはレンタル会社と提携した現地の通信会社回線を利用。国内通話であれば、現地の人たちとほぼ同じ料金で通話できるわけです。
注意しなければならないのは、日本へ電話すると国際ローミング(国際電話)扱いとなり、高額な通話料金が発生すること。現地に持ち込まれた、日本の携帯電話(知人や取引先など)との会話も同様です。
いったん日本を経由する国際ローミングになるため、やはり高額な通話料がかかってしまいます。通話専用でデータ通信に非対応な端末も多いので、レンタルする際は確認をお忘れなく。
◆複数端末での利用やグループ旅行ならモバイルWi-Fiルーター
一方、モバイルWi-Fiルーターをレンタルするのであれば、普段から使っているスマホをそのまま海外へ持って行けます。特にスマホだけでなくタブレットと両方を持って行くなど、複数の通信機器を利用しようと考えている場合、海外用のWi-Fiルーターのレンタルがおすすめです。
ちなみに、複数台=複数人でもOKなことは意外に盲点かも。グループや友人数人と一緒なら、Wi-Fiルーターを1台借り、皆で接続すればお得に。個人利用より割安になりますよ。
ただ、日頃からモバイルWi-Fiルーターを持ち歩く習慣がない方は、荷物が増えて邪魔と思うかもしれませんが、ルーターのサイズ感はスマホを少し小さくした程度。それよりも電波が届く範囲が限られているので基本的に肌身離さずとなりますが、持ち出すのを忘れた・・・・・・という不注意には気を付けたいところですね。
また、データ通信量の上限が定められていることにも要注意。利用人数が多ければ安上がりとはいえ、多すぎるとデータ通信量がすぐ上限に。プランによって上限が1日単位、3日単位など選択肢もあるので、利用人数との兼ね合いで考えましょう。
いずれのレンタルも、日本国内の専用サービスを利用すれば、出国前&帰国後に予約・受取・返却OK。不慣れな現地で奔走したり、英語ができなくて困ったりもありません。
JALやANA便・及びコードシェア便を利用される方は、両社のレンタルサービスが便利でしょう。成田、羽田、関空など空港で受取・返却できますし、日本人向けサービスなので安心ですよ。
※記事内容は2019年9月現在の情報を基に作成。