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ファームウェアとは|更新しないとどうなる?必要性とアップデート方法を解説

2022/07/08

意外と軽視されがちなのがファームウェアの存在です。ファームウェアは無線LANルーターなどの周辺機器を動作させる重要な役割を担っています。

ファームウェアの脆弱性を突く攻撃がされる例は多く、デバイスのOSと同様にこまめに更新する必要があります。この記事ではファームウェアの役割と、更新するべき理由、アップデートの方法をご紹介します。

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ファームウェアとは何か

ファームウェアとは、一言で説明するとインターネットやパソコンの周辺機器を動作させるソフトウェアのことです。

たとえば、パソコンを起動するのにもファームウェアと呼ばれるソフトウェアを活用することで、パソコンが起動しています。このようにパソコンそのものを動かすために内蔵されている制御のためのソフトウェアのことをファームウェアと呼びます。

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ファームウェアを搭載している機器

ファームウェアはパソコンの内蔵パーツから、パソコンの周辺機器、インターネットの周辺機器などに搭載されています。身近なものだと、以下の機器でファームウェアが利用されています。

・無線LANルーター
・ネットワークプリンタ
・光学ドライブ


他にも外付け用ストレージのHDDやSDDもファームウェア搭載機器です。

ファームウェアの更新が必要な理由

周辺機器に搭載されているファームウェアはデバイスのOSと同様に、定期的に新しいバージョンを提供しています。

新しいバージョンへの更新は重要で、提供されたらなるべく早くアップデートしておきたいところです。その理由としては、以下の2つが挙げられます。

・脆弱性を狙った攻撃を避ける
・周辺機器の性能を安定させる


順番に見ていきましょう。

脆弱性を狙った攻撃を避ける

ファームウェアを更新するべき最大の理由は、脆弱性を突く攻撃を避けることです。

ウイルスはファームウェアやOSの脆弱性を狙って攻撃するものが多いため、周辺機器のファームウェアは脆弱性をなくすために定期的に新たなバージョンを提供しています。しかし、どれだけバージョンアップしても、ファームウェアには何かしらの脆弱性が発見されます。

ファームウェアが新しい状態なら、まだウイルスに狙われる脆弱性が発見されていない可能性があり、危険性は高くなりません。しかし、ファームウェアのバージョンが古いままだと、過去に発見された脆弱性を抱えた状態になり、ウイルスに狙われやすくなります。

たとえば、無線LANルーターのファームウェアのバージョンが古い状態だと、不正アクセスによる攻撃を受けてDNS設定が書き換えられるリスクが伴います。ウイルスや不正アクセスによる攻撃の可能性を少なくするために、ファームウェアの更新は必要というわけです。

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周辺機器の性能を安定させる

ファームウェアのアップデートには、周辺機器の性能を安定させられるメリットもあります。ファームウェアのバージョンによってはバグがあり、これが周辺機器の動作を不安定にさせる原因になりかねません。

メーカー側が提供するアップデートには、バグの修正が含まれている場合もあります。そのため、周辺機器を快適に利用するにもファームウェアの定期的な更新が必要なのです。

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ファームウェアのアップデート方法

ファームウェアをアップデートする方法は、周辺機器の種類ごとに異なります。無線LANルーターとその他の周辺機器に分けて、アップデート方法をご紹介します。

無線LANルーターの場合

無線LANルーターのファームウェアをアップデートする方法は、機種ごとに若干異なります。しかし、基本的な流れは同じです。Buffalo製の無線LANルーターを例にすると、手順は以下の通りになります。

1. Wi-Fiに接続しているデバイスで設定画面を表示する
2. 『詳細設定』を選択
3. 『管理』を選択
4. 『ファームウェア更新』を選択
5. 『自動更新(オンラインバージョンアップ))』にチェックを入れる
6. 更新可能なファームウェア一覧の中から、最新バージョンにチェックを入れる
7. 『更新実行』を選択


無線LANルーターの設定画面は、パソコンのブラウザのURL欄にメーカー指定のIPを入力すると表示できます。契約回線の事業者から提供される回線終端装置やホームゲートウェイも、同じ流れでファームウェアの更新が可能です。

管理画面にログインするための認証IDとパスワードを初期値のままにすると、不正アクセスによる攻撃を受ける恐れがあるため、認証IDとパスワードも変更しておくといいでしょう。

無線LANルーターの中には、自動的に最新バージョンのファームウェアに更新できるものもあります。

無線LANルーターの設定画面で『自動更新』などの項目があれば、チェックを入れることで自動更新が可能になります。自動更新をONにすると常にファームウェアが新しい状態にしておけるので、対応ルーターを使っているなら活用したいところです。

自動更新に対応していない場合、小まめにメーカーのHPを見てファームウェアのアップデートが必要でないか確認してください。

その他の周辺機器の場合

その他の周辺機器も、無線LANルーターなどと似たような流れでファームウェアをアップデートできます。

1. メーカーHPにアクセスし、更新ファイルをダウンロード&インストール
2. 周辺機器に接続しているデバイスから管理画面にアクセス
3. ファームウェア更新画面からアップデート


具体的な手順は取扱説明書や、製造元のホームページなどで確認できます。

まとめ

この記事では、ファームウェアの役割とファームウェアの更新が必要な理由を解説しました。

・無線LANルーター
・ネットワークプリンタ
・光学ドライブ


ファームウェアは上記のような周辺機器を動作させる役割があります。そのファームウェアも定期的に最新バージョンが提供されており、発見された脆弱性を解消しています。ファームウェアを古いままにすると、ウイルスに脆弱性を狙われて攻撃されるので、アップデートは小まめにしておきましょう。

ファームウェアを最新にしても、また脆弱性が見つかるため、ウイルスや不正アクセスによる攻撃を0にできるわけではありません。そのため、セキュリティの充実度は上げておきたいところです。

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