
「JapanTaxi」「MOV」「DiDi」「S.RIDE」次々登場するタクシー配車サービスは何が便利でどう違う?
2019/12/02
市場のシェア争いが激化しているタクシー配車アプリ。どのサービスを使えばいいのか、先行する“4強”事業者「JapanTaxi(ジャパンタクシー)」「MOV(モブ)」「DiDi(ディディ)」「S.RIDE(エスライド)」の特徴&アドバンテージ、利用上の注意点をピックアップしてみましょう。
ここ数年で数多く登場したことで、「どのサービスを選べばいいのかわからない」との声を耳にするタクシー配車アプリ。現在、国内の情勢は“4強”とも言われています。
その筆頭は、アプリのダウンロード数が500万件を突破している「Japan Taxi」。タクシー業界の最大手「日本交通」が2011年から開始した、国内初の配車アプリ「日本交通タクシー配車」が進化したサービスです。
その特徴は、全国のタクシー会社と提携し、全国47都道府県で利用できること。都市部に限定された他事業者に対し大きなアドバンテージで、他サービスにはない事前予約が可能な点など、使い勝手の良さもタクシー会社によるサービスならではでしょう。
ちなみに、都内でよく見かける黒色のタクシー専用車「ジャパンタクシー」(トヨタ自動車)とは、無関係。タクシー会社や車種は、配車手続き時に選べるので勘違いされませんように。
支払い方法は他サービスと同じく、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済から選べますが、対応は事業者ごとに異なります。利用可能な支払い方法が配車されるまでわからない点は、全国ネット故の痛しかゆしのポイントかもしれません。
予約料金や迎車料金は従来のタクシーと同様で、混雑する時間帯には追加料金が必要など、他サービスより割高になる可能性がある点にはご注意を。
ネット事業者によるサービスらしく、その強みは配車システム。既存の配車システムにAIを活用した需要予測を組み合わせ、スムーズかつスピーディーな配車を実現し、稼働率アップがサービスの向上にもつながっています。
たとえば領収書をPDFで発行できるなど、ビジネスユースを見据えた細かい配慮も好評だとか。アプリ経由でしか領収書を発行できない他社の場合、正式な領収書として利用できないケースもあります。
中国発の黒船サービス「DiDi」は、ソフトバンクと提携し、当初の東京、京都、兵庫から北海道、福岡、広島、青森、愛知、沖縄、山口、宮城、新潟などに展開。急速に拡大中で、「Japan Taxi」に次ぐ配車エリアを実現しています。
スマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」と連携した半額キャンペーンなども見逃せませんが、海外アプリらしい癖が悩ましいケースも。
対応エリア外から配車予約ができないのはもちろんですが、注意したいのはアプリを開いたまま対応エリア内へ移動したケースです。
「DiDi」はGPS機能をONにしていると、アプリを開いた際の現在地を配車(乗車)位置として自動で設定してくれます。このときタクシー配車の対応エリア外だった場合、その旨が表示され、配車予約をすることはできません。
ただし、対応エリア内へと移動すれば当然利用できるようになりますが、対応エリア外からアプリを閉じずに移動すると配車位置が変更されません。そのため「利用できないのか・・・・・・」と思ってしまうかもしれませんが、それは間違いです。
対応エリア内に移動後、配車位置を修正すれば問題なくタクシーを配車してもらえます。配車位置の自動設定は便利ですが、ちょっと注意が必要ですね。
ソニーが展開する最後発アプリ「S.RIDE」は、「みんなのタクシー」という合弁会社名の方が浸透しているかもしれません。
配車エリアは東京のみですが、グリーンキャブ、国際自動車、寿交通、大和自動車交通、チェッカーキャブと提携し、「東京最大級のタクシーネットワーク」を形成。配車可能台数1万台以上は、大きなアドバンテージと言えるでしょう。
他サービスで最初に必要な目的地設定などは、タクシーを待つ間に行えばOK。スライドするだけの1アクションで、配車手続きが完了します。配車手続きのステップ(タップ)数は、「Japan Taxi」や「DiDi」が4~5、「MOV」が2、「S.RIDE」が1。アプリのシンプルな使い勝手も、「S.RIDE」の特徴でしょう。
2019~2020年は、各事業者の競争が激化する“タクシー配車アプリ元年”とも言われています。独自サービスやお得なキャンペーン展開も予想されるので、利用する際は各社の動向チェックもお忘れなく!
※記事内容は2019年11月現在の情報を基に作成。
◆タクシー配車アプリ“4強”の筆頭格「Japan Taxi」

その筆頭は、アプリのダウンロード数が500万件を突破している「Japan Taxi」。タクシー業界の最大手「日本交通」が2011年から開始した、国内初の配車アプリ「日本交通タクシー配車」が進化したサービスです。
その特徴は、全国のタクシー会社と提携し、全国47都道府県で利用できること。都市部に限定された他事業者に対し大きなアドバンテージで、他サービスにはない事前予約が可能な点など、使い勝手の良さもタクシー会社によるサービスならではでしょう。
ちなみに、都内でよく見かける黒色のタクシー専用車「ジャパンタクシー」(トヨタ自動車)とは、無関係。タクシー会社や車種は、配車手続き時に選べるので勘違いされませんように。
支払い方法は他サービスと同じく、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済から選べますが、対応は事業者ごとに異なります。利用可能な支払い方法が配車されるまでわからない点は、全国ネット故の痛しかゆしのポイントかもしれません。
予約料金や迎車料金は従来のタクシーと同様で、混雑する時間帯には追加料金が必要など、他サービスより割高になる可能性がある点にはご注意を。
◆個性や特徴を発揮する「MOV」「DiDi」「S.RIDE」
「タクベル」の名称でスタートした「MOV」は「DeNA(ディー・エヌ・エー)」が運営。プロ野球チーム「横浜DeNAベイスターズ」のお膝元・神奈川県を中心に、東京都内や大阪、京都市でもエリア展開しています。
ネット事業者によるサービスらしく、その強みは配車システム。既存の配車システムにAIを活用した需要予測を組み合わせ、スムーズかつスピーディーな配車を実現し、稼働率アップがサービスの向上にもつながっています。
たとえば領収書をPDFで発行できるなど、ビジネスユースを見据えた細かい配慮も好評だとか。アプリ経由でしか領収書を発行できない他社の場合、正式な領収書として利用できないケースもあります。
中国発の黒船サービス「DiDi」は、ソフトバンクと提携し、当初の東京、京都、兵庫から北海道、福岡、広島、青森、愛知、沖縄、山口、宮城、新潟などに展開。急速に拡大中で、「Japan Taxi」に次ぐ配車エリアを実現しています。

スマホ決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」と連携した半額キャンペーンなども見逃せませんが、海外アプリらしい癖が悩ましいケースも。
対応エリア外から配車予約ができないのはもちろんですが、注意したいのはアプリを開いたまま対応エリア内へ移動したケースです。
「DiDi」はGPS機能をONにしていると、アプリを開いた際の現在地を配車(乗車)位置として自動で設定してくれます。このときタクシー配車の対応エリア外だった場合、その旨が表示され、配車予約をすることはできません。
ただし、対応エリア内へと移動すれば当然利用できるようになりますが、対応エリア外からアプリを閉じずに移動すると配車位置が変更されません。そのため「利用できないのか・・・・・・」と思ってしまうかもしれませんが、それは間違いです。
対応エリア内に移動後、配車位置を修正すれば問題なくタクシーを配車してもらえます。配車位置の自動設定は便利ですが、ちょっと注意が必要ですね。
ソニーが展開する最後発アプリ「S.RIDE」は、「みんなのタクシー」という合弁会社名の方が浸透しているかもしれません。
配車エリアは東京のみですが、グリーンキャブ、国際自動車、寿交通、大和自動車交通、チェッカーキャブと提携し、「東京最大級のタクシーネットワーク」を形成。配車可能台数1万台以上は、大きなアドバンテージと言えるでしょう。
他サービスで最初に必要な目的地設定などは、タクシーを待つ間に行えばOK。スライドするだけの1アクションで、配車手続きが完了します。配車手続きのステップ(タップ)数は、「Japan Taxi」や「DiDi」が4~5、「MOV」が2、「S.RIDE」が1。アプリのシンプルな使い勝手も、「S.RIDE」の特徴でしょう。
2019~2020年は、各事業者の競争が激化する“タクシー配車アプリ元年”とも言われています。独自サービスやお得なキャンペーン展開も予想されるので、利用する際は各社の動向チェックもお忘れなく!
※記事内容は2019年11月現在の情報を基に作成。
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