
「AR(エーアール)」とは?-意外と知らないIT用語の基本
2019/12/11以前「VR」というIT用語について解説しましたが、同じくらいよく聞くワードの一つが「AR」です。「拡張現実」と訳されますが、いまいちピンとこないのも事実。今回はARについて見ていきましょう。
◆ARとは「現実の空間映像とデジタル情報を合わせたものリアルタイムに画面に表示する」こと
ARは、「Augmented Reality(オーグメンテッドリアリティー)」の略で、現実の空間にデジタルで作られた情報を重ねて表示する技術や体験を表します。
セットで語られることが多いVRとの違いは、ARが現実の空間に視覚情報を重ねて表示させるのに対し、VRはデジタル世界、たとえばスクリーンなどの限定された空間に仮想的な映像を表示させるという点。同じ視覚を利用する技術であっても大きく異なります。
もう少しわかりやすく言うと、VRはデジタルなどで作られた世界を現実のように感じさせるものですが、ARはあくまでも現実世界での出来事で、そこに何かしらの情報を投影します。まさに現実を“拡張”していると言えます。
◆ARはゲームやWebサイトなど至るところに!
ARがどのようなものかをイメージするのには、「ポケモンGO」や「ドラゴンクエストウォーク」(ドラクエウォーク)を例にとるとわかりやすいかもしれません。
「ポケモンGO」では、スマホの液晶画面に風景とともにポケモンが表示され“そこにいる”かのような存在感で楽しませてくれます。これだけでもワクワク、ドキドキで、ゲームへの没入感を深めてくれます。
一方「ドラクエウォーク」も、スライムなどのモンスターが目の前にいるかのような写真が撮ることができます。地面や壁に向けてスマホのカメラを向ければモンスターが画面の中に出現。自撮りと組み合わせて楽しむこともできます。
これはどちらもARを活用した機能。ほかにも、たとえばショッピングサイトで気になった洋服や靴があった場合、スマホをかざして自撮りの要領で試着できるサービスがあったり、化粧品でもメイクアップの前後を確認できたりというサービスもあります。
また、商品パッケージにARを仕掛けてさまざまなキャンペーンが展開されることもあるなど、意外と身近にARは存在しています。
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