GAFA(ガーファ)とは?-意外と知らないIT用語の基本

2020/02/20

「GAFA」という言葉を聞いたことがありますか? 近年ビジネスニュースを賑わしているこの単語は、世界中にユーザーを抱え、日本でも当たり前のように使われているサービスを提供中のIT大手企業4社を表す造語です。

GAFAとは「米国のIT大手企業4社の頭文字で構成される頭字語」

GAFAは、2010年代にIT業界を席巻したアメリカの大手企業を表す略語で、以下の4社の頭文字から構成されています。


【G:Google(グーグル)】
検索エンジン「Google」、オンライン広告、オンラインストレージ「Google ドライブ」、スマホOS「Android」やスマートフォン「Google Pixel」の開発などで知られる米国の多国籍企業。1998年設立。「検索する」を表す「ググる」という言葉は、日本でも広く浸透しています。

【A:Apple(アップル)】
「Mac」「iPhone」「iPad」「iPod」などのハードウェアや「macOS」「iOS」などのOSやアプリケーションの開発にとどまらず、クラウドサービス「iCloud」やダウンロードサービス「App Store」、コンテンツ配信サービス「iTunes Store」、映画製作までを手がけるIT企業。1976年創業。日本は世界一iPhoneシェア率が高い国。Apple製品やAppleマークを見ない日はないという人も少なくないのでは?

【F:Facebook(フェイスブック)】
世界最大級のSNS「Facebook」とスマホ版メッセージアプリ「Messenger(メッセンジャー)」を運営。2004年設立の比較的新しい企業です。日本にも利用者は大勢います。

【A:Amazon(アマゾン)】
世界最大のECサイト「Amazon」を運営するほか、映画や音楽などのコンテンツ配信や電子書籍リーダー「Kindle」やスマートスピーカー「Amazon Echo(アマゾン エコー)」の製造・販売、AIアシスタント「Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)」の開発、クラウドサービス「Amazon Drive」の運営などを行う企業。1994年創業。「Amazon」は日本でも多くの人が活用するネット通販サイト。最近では「アレクサ!」でおなじみのCMも話題です。

GAFAがプラットフォーマーと呼ばれる理由

「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」は異なるサービスを展開しているように見えるかもしれませんが、4社にはいくつかの共通点があります。

いずれも

・IT分野でそれまでにない革新的な発想で急成長を遂げ、シェアを拡大
・インターネット上で商品やサービス、情報を提供する環境、いわゆる「プラットフォーム」を形成している点

です。

これらの企業はプラットフォームを利用することで影響力を高め、世界的な成長を遂げたことから、「プラットフォーマー」と呼ばれるようになりました。

とはいえ、「GAFA」の影響力が高まることに懸念し、規制へと乗り出す動きがあるのも事実。「GAFA」はそれぞれのプラットフォームを利用して、世界中のユーザーの住所氏名や年齢、購買履歴、趣味嗜好や興味関心といった個人情報を管理しています。

こうした情報は「ビッグデータ」として独自に分析、活用されていると思われますが、膨大な量の個人情報を一部の企業が独占することに問題があるとの声も。

また、国境をまたいだデジタル配信サービスに対する課税ルールが定まっておらず、その内容や今後の動向にも注目が集まっています。

GAFMAやFAANG、BATHという呼び名も

かつてはGAFA4社に「Microsoft(マイクロソフト)」を加え「GAFMA(ガフマ)」や「GAFAM(ガファム)」と呼ばれていましたが、プラットフォーマーとしての影響力に欠けるなど諸々の理由から、Microsoftを外した「GAFA」という言葉が定着したとも言われています。

なお、GAFAと似た言葉に、アメリカの主要IT企業「Facebook」「Amazon」「Apple」「Netflix」「Google」の頭文字を集めた「FAANG(ファング)」、中国を代表するIT大手「百度(バイドゥ)」「阿里巴巴集団(アリババしゅうだん))」「テンセント」「HUAWEI(ファーウェイ)の頭文字で構成した「BATH(バス)」という言葉もあります。

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