
Windows10でUSB機器が動作しなくなった場合の対処法
2020/06/24Windows10はUSB機器の管理に癖があり、対応機器を認識しないケースが多発しています。
なかでもUSB接続のサウンドデバイス(サウンドカード)は、初期設定で正常動作しても、再起動の度に認識されなくなるケースが珍しくありません。
そうなった際の対処法を解説します。
◆再起動のたびにUSB機器を認識しなくなるWindows10
Windows10の意外に知られていない“悪癖”の一つが、USB接続機器の管理・認識ではないでしょうか。
具体的には、以下のような事例を指します。
・Windows10を再起動後、それまで使えていたUSB接続機器を認識しなくなった
USB接続のサウンドデバイス(サウンドカード)で発生しやすい問題ですが、機器によってはマウスなど一般的な製品でも起こるため、買い替え時にはご注意を。
この現象が発生すると、初期インストール時には正常認識しても、Windows10を再起動するとダメ……というパターンの繰り返しに。
原因不明の対処で時間ばかり浪費し、パニックに陥りやすいトラブルだとも言えます。
USB機器なら何でも発生するわけではなく、同じパソコンとの接続で、機器AはOK・機器BはNGというケースも珍しくありません。
端末の前面USB端子はOKなのに、背面端子はNGなど、症状の出方がケースバイケースなことも厄介です。
こうした症状が発生した場合、まずはあせらずにWindows10の再起動を繰り返してみましょう。
認識したりしなかったりするのか、再起動後はまったく認識しないのか。たまたま認識に失敗しただけなら、何度目かの再起動で改善することもあります。
◆「USBセレクティブサスペンド」や「高速スタートアップ」が悪さを
対処法①:USBセレクティブサスペンドの無効化
Windows10の再起動を繰り返しても症状が改善しない場合は、「USBセレクティブサスペンド」の設定を疑ってみましょう。
通常は有効になっていますが、無効にすることで解消するケースも。
手順は以下の通りです。
Windowsメニューの「Windowsシステムツール」内にある「コントロールパネル」をクリック
「ハードウェアとサウンド」をクリック
「電源オプション」の中から「電源プランの選択」をクリック
「プラン設定の変更」をクリック
「詳細な電源設定の変更」をクリック
表示された「電源オプション」の中から「USB設定」→「USBのセレクティブサスペンドの設定」の順に「+」アイコンをクリック
デスクトップの場合は「設定」、ノートパソコンなら「バッテリ駆動」「電源に接続」の両方ともをそれぞれ無効に。設定後、パソコンを再起動する
対処法②:高速スタートアップの無効化
それでもダメなら、今度は「高速スタートアップ」を無効化してみましょう。
先ほどの「電源オプション」まで進んだら、「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
「シャットダウン設定」の「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す
「変更の保存」をクリックしてパソコンを再起動します。
シャットダウン設定を操作できない場合は、設定画面上部にある「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックすれば、設定を変更できるようになります。
「電源オプション」の項目は、タスクバーのスタートボタンから歯車アイコンの「設定」を選択。
「システム」→「電源とスリープ」の順に進み、表示されたタブの右側にある「電源の追加設定」をクリックでも開くことができます。
多くの場合、「高速スタートアップ」無効化で正常に認識されるはず。
名称の通り、無効化することでWindowsの起動は遅くなりますが、Windows7と大差ない起動時間ですし、慣れれば大きな問題にはならないでしょう。
それでもダメならBIOS書き換えなどの荒業もありますが、万人におすすめできる対処法とは言えません。
相性問題の可能性も捨てきれないので、最初から高価な機器は購入せず、ダメなら買い替えと考えておいた方がいいかもしれません。
※2020年5月時点の情報です。
※操作手順内の表現はOSや機種、アプリのバージョンにより異なる場合あり。