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VDIとは|シンクライアントとの違いを比較しつつ解説

2021/02/05

在宅勤務が普及して、必要性が高まりつつあるVDI。VDIはデスクトップを仮想化して、どこからでも同一のデスクトップを利用できます。

サーバー上でデスクトップを一括管理するので、セキュリティの強化にも繋がります。ただし、VDI環境を構築するサーバーが攻撃される恐れがあるので、対策はしておきましょう。

この記事ではVDIとはどのような技術なのか、シンクライアントとの違いを比較しつつ解説します。

VDIとは

VDIとは、仮装デスクトップ基板を指す言葉です。従来ならデスクトップは、パソコンに内蔵されているOSが動作させます。そのため、アプリケーションは手持ちのPCにインストールしたうえで使用しなければいけません。

仮想デスクトップは、OSやアプリケーションのデータが集約されたサーバー上で稼働させます。仮想デスクトップを使えば、アプリケーションをサーバー上にインストールして利用できます。

VDIのメリット

VDIを使用する特徴およびメリットは、下記の3つです。

・管理を一本化できる
・どこででも同一のデスクトップを利用できる
・セキュリティ強化に繋がる

順番に見ていきましょう。

管理を一本化できる

企業で従業員用にPCを導入する場合、端末ごとに管理をしなければいけません。それぞれのPCにOSやアプリケーションがインストールされているからです。そのため、企業のシステム管理者にとっては、管理が一苦労になります。

一方、VDIでは一つのサーバーにOSやアプリケーションがインストールされているので、管理が一本化されかなりの手間を省くことができます。

どこででも同一のデスクトップを利用できる

基本的にノートPCなどのモバイル端末ではなく、デスクトップPCの場合は持ち運んで使うことが難しいため、外では同一のデスクトップを使用できません。

一方で、VDIはサーバー上にある仮想デスクトップを使用するため、同一のデスクトップを外で利用することができます。そのため、企業がVDIを導入していれば、社員が外出先や自宅でも、職場で利用しているデスクトップで作業することが可能になります。

もちろん使用者ごとに仮想デスクトップを構築することも可能なので、複数人で同一のデスクトップを使わされるような心配はありません。

セキュリティ強化に繋がる

セキュリティの強化対策になるのも、VDIのメリットの一つです。

仮想デスクトップを使用するクライアント端末(サーバーにアクセスするPC)には、情報が残らないため、万が一クライアント端末が紛失、もしくは盗難されたとしても内部情報の漏洩が抑止できます。

またクライアント端末を一元で管理でき、セキュリティ対策である不正アクセスの監視などもしやすくなります。OSやアプリケーションのアップデートも一元管理できるので、メンテナンス費用の削減にも繋がります。

VDIのデメリット

VDI環境では、リモートでデスクトップを使用します。そのため、動作速度が使用するネットワーク回線の品質に依存します。回線の品質が低いと動作速度が低下して、作業効率が悪くなります。

VDI環境で業務の効率化を図るのであれば、使用している回線の品質も見直しておきたいところです。

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シンクライアントとの違い

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テレワーク環境を構築する際は、VDIに加えて『シンクライアント』という言葉が出てきます。シンクライアントには2つの意味があり、一方はVDIとほぼ同義です。

ただし、もう一方の意味はVDIと異なっています。

シンクライアントの定義

シンクライアントには、以下2つの定義があります。

広義:デスクトップを仮想化する技術全般
狭義:デスクトップを仮想化させるために使用する最低限の機能を備えたPC端末

デスクトップを仮想化する技術には様々な方式があり、シンクライアントはその全般を指す用語として使われることがあります。一方で、デスクトップ仮想化を行うPC端末を指す用語としても使われます。この場合はPC端末を『シンクライアント端末』と呼ぶことが多いです。

VDIの定義

VDIにも以下2つの定義があります。

広義:仮想化されたデスクトップ環境
狭義:デスクトップを仮想化する方式の一つ

VDIは仮想化したデスクトップ環境を指した言葉として使われます。一方でデスクトップを仮想化する技術には様々な方式があり、その一つとしてVDIが挙がる場合もあります。このパターンでは『VDI方式』と呼ばれることもあります。

VDIで求められるセキュリティ対策

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VDIを用いればサーバー上でのデータ管理となり、クラウアント端末に情報が残りません。またOSの更新プログラムやセキュリティパッチを確実に適用でき、どのクライアント端末から使用する場合でも安全性は高いです。

そのため、VDIを使用すれば企業の従業員が別々のデスクトップを使うよりもセキュリティが強化されます。しかし、VDIを導入したからといって、セキュリティ対策が完璧になるというわけではありません。


VDIを導入しても、利用する端末自体がウイルス感染してしまっているとVDIを通して感染を広める可能性があります。そのため、VDIの構築サーバーだけでなく、クライアント端末にもセキュリティ対策をしておきたいところです。


おすすめは、クラウアント端末へのセキュリティソフトの導入です。セキュリティソフトは様々な種類がありますが、おすすめは@nifty光の『常時安全セキュリティ24』です。常時安全セキュリティ24はウイルスやマルウェアの駆除と検知を行い、危険なサイトへのアクセスも遮断してくれます。


また、ひとつのライセンスで7台の端末を保護できるため、ライセンス契約をすれば1台のシンクライアント端末と6台のクライアント端末を保護できます。VDI導入を検討中の人、もしくはすでに導入済みの方も、いま一度検討してみてはいかがでしょうか?

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まとめ

本記事ではVDIについて解説してきました。VDIとはデスクトップを仮想化する技術の一つで、導入するとどこからでも社内のデスクトップを使用でき、使用者ごとにデスクトップを構築することが可能です。

VDIではサーバー上でデスクトップを管理するので、クライアント端末に機密情報が残りません。しかし、クライアント端末がウイルスやマルウェアに感染している場合には、感染を広げる恐れがあります。VDIを導入する際には、各端末にセキュリティソフトを導入するなどして対策しておきましょう。
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