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雪害(大雪)に備えた7つの対策と積雪情報を取得する方法

2024/01/25

「強い冬型」とともに大雪による「雪害」は、冬にかけ気温が下がり始める頃から対策が必要です。近年では普段雪の降らない平地でも積雪となるケースも増えてきました。

本記事では冬に起こりやすい雪害について、過去事例とともに詳しく解説していきます。さらに事前にできる雪害対策についても7つご紹介しますので、普段から備えておきましょう。

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大雪による雪害とは?

近年、首都圏でも大雪が降ることも増え、雪予報が出ると各交通機関で早めの帰宅を促されることも多くなりました。雪は降雪量を問わず、転倒や転落などさまざまな事故が起こりやすく、大雪になればより危険な事故にもつながります。

まずは、大雪によって起こり得る雪害について詳しく確認してみましょう。

雪害とは雪による災害のこと

雪によって起こる災害のことを「雪害」と呼びます。雪害は豪雪地帯である北海道や東北地方だけでなく、日本の約半数の地域で起こっている身近な冬の災害です。雪害の被害は生死に関わるものも多く、普段雪が降らない地域であっても雪害について知っておく必要があります。

雪による事故は大きく分けて次の5つのパターンがあります。

・除雪中の事故
・車による雪道での事故
・歩行中の雪道での事故
・雪のレジャー中の事故
・雪崩による事故


特にあまり雪が降らない地域では雪に慣れていないため、歩行中や車の雪道での事故が多くなります。雪に慣れていても除雪作業中に足を滑らせたり、屋根から雪が落ちてきたり油断はできません。

国土の半分以上は豪雪地帯に指定されている

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出典:国土交通省|豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定

実は日本の半分以上は豪雪地帯として国土交通省に指定されており、約2000万人もの人々が豪雪地帯で生活しています。豪雪地帯に住んでいる人はもちろん、豪雪地帯の住民でなくても、旅行や雪のレジャーを楽しむ際に雪害に遭う可能性があります。

安心してレジャーを楽しむために、非豪雪地帯に住んでいる方も雪害への知識は深めておくといいでしょう。

雪害の種類

代表的な雪害の種類は次の6つです。

積雪害

長時間の降雪で、道路や歩道、線路などが埋もれる

雪圧害

雪の重みで、家屋や樹木が損壊する

雪崩害

山の斜面に積もった雪が崩落し、人や建物を巻き込みながら滑り落ちていく

着雪害

電線などに雪が積もり、電柱の傾斜や電線が切断される

風雪害

強風とともに雪が降ることで、視界が悪化する

その他

雪解けなどによって路面が凍結し、転倒や転落、スリップ事故が起こる


いずれも死亡事故が起こる危険な災害のため、雪への対策は欠かせません。雪害は種類によって起こる事故も対策も異なるため、事前に確認しておきましょう。

 

雪害(大雪)の被害を抑えるためにできる7つの対策

雪害による被害は甚大になりやすいですが、事前に対策しておくことで被害を最小限に食い止められます。ここからは雪害の被害を抑えるための対策を7つご紹介します。

1.作業環境や天候を確認しつつ、定期的に除雪作業を行う

家屋の倒壊や落雪を避けるためにも定期的な除雪作業は重要です。しかし、雪害で一番多い被害は除雪作業中の事故のため、除雪作業を行う際は天候や作業環境をよく確認しなければなりません。

特によく晴れた日に雪下ろしを行うと、雪解けによって足を滑らせてしまい、転落してしまう危険性が高くなります。さらに雪下ろしを長時間行うと、寒さや疲労から心筋梗塞などの発作が起きる恐れもあります。

除雪作業を行う際は事故を防止・早期発見するためにも、できる限り2人以上で行ってください。また、万一転落してしまっても衝撃を最小限にできるよう、家の周りには雪を多少残した状態で除雪作業を進めましょう。

首相官邸から「命を守る除雪中の事故防止10箇条」を呼び掛けています。

(1)作業は家族、となり近所にも声かけて2人以上で!
(2)建物のまわりに雪を残して雪下ろし!
(3)晴れの日ほど要注意、屋根の雪がゆるんでる!
(4)はしごの固定を忘れずに!
(5)エンジンを切ってから!除雪機の雪詰まりの取り除き
(6)低い屋根でも油断は禁物!
(7)作業開始直後と疲れたころは特に慎重に!
(8)面倒でも命綱とヘルメット!
(9)命綱、除雪機など用具はこまめに手入れ・点検を!
(10)作業のときには携帯電話を持っていく!

空き家の除雪が行われず、危険な状態になっている場合には、法律の定めに基づき市町村長の判断で雪下ろしを行うことが可能です。お困りの際は市町村に問い合わせ下さい。

出典:首相官邸ホームページ

2.転倒防止のため大雪の際にはなるべく外出をしない

大雪予報の場合は、不要不急の外出はできるだけ避けましょう。毎年雪が降る地域であっても、天候や環境によっては転倒や落雪などの事故が起こる危険性があります。特に大雪の次の日に歩くと、路面が凍結している可能性が高く危険です。

どうしても外出しなければならない場合は、屋根の下を避けたり、両手が自由に使えるようにしたり、転倒対策を万全にして外出してください。

3.雪道を安全に歩く練習をしておく

雪道は普段のようにかかとから歩きだすと滑りやすく、受け身も取りづらくなります。路面に雪が残っている場合は、転びにくい歩き方を練習しておくのがおすすめです。

雪道は「小さな歩幅で靴の裏全体をつけて歩く」と転倒しにくくなります。また、靴も靴底がゴムになっている長靴などがおすすめです。万一転倒してしまった場合にも、怪我をしないよう帽子や手袋と言った冬の装備も身につけておくと安心です。

4.車の運転をする場合は、路面やタイヤを確認する

大雪が降った日はできるだけ車の運転を避けるほうが無難です。どうしても運転しなければならない場合は、必ずスタッドレスタイヤに履き替えておきましょう。普通のタイヤのまま運転すると、路面の凍結によるスリップ事故の危険性が高くなります。運転をする際は、路面やタイヤの状況を確認し、急ブレーキやスピードを出さない慎重な運転が必要です。 

 

 【視界の悪い時の運転のテクニック】

・吹雪の中での運転はライト点灯、スピードダウン、車間距離!
 存在を知らせるため、ライトをつけ、スピードを控えめにして車間距離を十分に取りましょう。

・大型車の雪煙に注意!
 大型車が巻き上げる雪煙で視界が悪くなるので、ワイパーを早めに作動し減速しましょう。

・車に雪が付いたら安全な所に止まって落とす
 ヘッドライトやテールランプ、ワイパーに付いた雪は道路から離れた安全な所で落としましょう。

・疲れたり、運転に危険を感じたら休憩を
 疲れたり危ないと思ったら路上では止まらず、道の駅やパーキングエリアなどで休みましょう。

出典:首相官邸ホームページ


また運転中に大雪に見舞われた時のために、車内には防寒着や除雪用スコップ、タイヤチェーンなどの装備をしておくのをおすすめします。雪によってホワイトアウトしてしまった場合は、無理に運転せずハザードランプを点灯させながら停車してください。

5.防災グッズを見直しておく

雪害によって交通機関が乱れると、周辺のコンビニやスーパーの物流がマヒしてしまう可能性があります。また、着雪害によって停電が発生してしまうと、復旧まで時間がかかるため、普段から防災グッズを備蓄しておきましょう。

防災グッズを用意する場合は、最低3日分、余裕を持って1週間分の食料や飲料が準備できると安心です。非常食以外にも防寒着や毛布などの寒さ対策、雪害情報を確認するためのスマホの充電器や簡易電源の用意もおすすめです。

冬が来る前に家族で必要なものを話し合っておくといいでしょう。

災害が起こる前にできること│準備しておきたい防災セットと事前の備え

 

6.外出ができなくなる可能性があるため、常備薬の準備をしておく

大雪が降ることで外出できなくなり、病院に行けなくなってしまうこともあります。すぐに病院に行けない時のために、ある程度、常備薬の準備をしておきましょう。風邪薬や解熱鎮痛剤、胃腸薬など、普段から使用しているものを中心に準備することが大切です。

また高齢者や持病がある方は、処方薬が切れないように通院スケジュールを立てておく必要があります。多く溜め込む必要はありませんが、1週間程度通院しなくてもいいように準備できると安心です。

7.家族と安否確認について話し合っておく

雪害が突然起きた時など、家族が職場や学校などバラバラの場所にいるケースがあります。そのため、事前に防災グッズの見直しと雪害に遭った場合の安否確認方法について家族で話し合っておくことをおすすめします。

安否確認の方法は有名な「171」もありますが、名前だけで安否情報を確認できるサービスもあります。

Googleパーソンファインダー・J-anpiとは?災害時安否情報を確認する方法

 

 

積雪の情報を取得する方法

大事な備えとして、事前の予測情報や現在の状況について情報を把握しておくことが、被害を最小限にする方法のひとつです。

さまざまな気象系アプリやサイトで積雪予報が提供されていますが、なかでも気象庁が提供している「今後の雪(降雪短時間予報)」では、1時間毎に推定した現在の積雪の深さと降雪量の分布、6時間先までの予測が確認できます。

また、降雪量については、3時間、6時間、12時間、24時間、48時間、72時間を表示することができるので、視覚的にわかりやすく積雪に関する情報を取得できます。

出典:気象庁「今後の雪(降雪短時間予報)」

 

災害情報を確認するために、光テレビの導入を検討する

長時間雪が降ると着雪害や雪雲の影響で、テレビの映りが悪くなることがあります。特にテレビアンテナを使用している場合は、雪が電波受信に影響を与えることで見られなくなってしまう可能性も。雪害情報を素早く確認するためにも、災害の影響を受けにくい光テレビの導入がおすすめです。

光テレビは光回線を利用して電波を受信しているため、雪の影響を受けにくくなります。テレビアンテナとの違いについては、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

光テレビとは?アンテナを立てず災害の影響を受けにくいテレビ視聴方法

まとめ

雪害は、豪雪地帯でなくても起こる身近な災害です。近年は、関東でも大雪を観測することが増えているため、冬に向けてさまざまな雪害対策が必要になります。

主な対策が以下です。

・作業環境や天候を確認しつつ、定期的に除雪作業を行う
・転倒防止のため大雪の際にはなるべく外出をしない
・雪道を安全に歩く練習をしておく
・車の運転をする場合は、路面やタイヤを確認する
・防災グッズを見直しておく
・外出ができなくなる可能性があるため、常備薬の準備をしておく
・家族と安否確認について話し合っておく


大雪が降ることで身動きが取れなくなるため、早めの準備を心がけましょう。この機会に防災対策を見直してみてはいかがでしょうか。

大雨や暴風などの災害時にはプロバイダー料金をサポートしてくれる事業者もあります。ご利用のプロバイダーサポートページを普段からブックマークなどしておき、いつでも確認しておけるようにしておきましょう。

@niftyでは今後も安心・安全を心掛けサービス提供をして参ります。

※2024年1月時点の情報です。

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