
Googleパーソンファインダー・J-anpiとは?災害時安否情報を確認する方法
2023/02/14 宮藤 遊馬災害時の安否確認にオススメしたい、利便性や汎用性が高い安否確認専用サービス「パーソンファインダー」「J-anpi」。
覚えておけば、災害時の安否確認もあわてずにすむはずです。
災害が起きる前に知っておきたい災害時の情報収集についてはこちらの記事もチェックしてみてください。
電話番号だけで簡単に使える災害用伝言サービス「171」
地震、豪雨、台風など、大きな自然災害が相次ぐ近年、気になるのが家族や親族・知人の安否確認方法です。
誰もが思い浮かべる電話は、通信が殺到すると「お客様がおかけになった電話は大変混み合っており……」という「輻輳(ふくそう)」状態に陥り、救急・消防・警察など緊急連絡にも弊害が生じます。安否確認の電話を控えるモラル&マナーも、今後は重要になるかもしれません。
では、メールやSNSのメッセージならどうでしょう。
断続的なメールやメッセージ通知&確認は、携帯電話やスマホの充電を消耗させます。通信手段=ライフラインが携帯電話だけになった被災地からは、「勘弁して!」との声も伝え聞きます。
そうした際に有用なのが、名前も使える安否確認サービス「パーソンファインダー」&「J-anpi」です。
Googleパーソンファインダーとは?名前だけで検索可能
「Googleパーソンファインダー」は、2005年にアメリカを襲ったハリケーン「カトリーナ」の災害から生まれたシステムで、名前だけで登録・検索が可能。Googleの災害情報サービス「Googleクライシスレスポンス」から利用できます。
姓名か携帯電話番号のいずれかが必須項目=キーワードなので汎用性は高く、年齢、性別、住所、メールアドレスなどの任意設定項目から、各種リンク情報として活用できるというメリットも。
また、名前さえわかれば登録できるため、知人や友人の安否情報も提供可能に。極端な話、たまたま被災現場で遭遇した知らない人でも、名前さえわかれば登録OK。探す側からすれば、それだけ情報が多くなるわけです。
J-anpiとは?安否情報・伝言を検索可能
こうしたサービスを利用する際に困るのは、探したい人の情報が、どのサービスに登録されているのかがわからないこと。そこで便利なのが、NTTレゾナントが運営する「J-anpi ~安否情報まとめて検索~」です。
この「J-anpi」は、文字メッセージで安否確認ができる「171」のWeb版「災害用伝言板(web171)」など通信各社の災害用伝言板、NHKなど報道機関などが収集した安否情報、提携自治体や企業が持つ安否情報、パーソンファインダーと連携し、各サービスの安否情報を一括検索できるシステム。名前と電話番号のいずれかで検索できます。
つまり、「J-anpi」なら、相手がどの災害掲示板・安否確認サービスに情報を登録していても大丈夫。混乱時ほど強い味方になるはずなので、ぜひ覚えておきましょう。
なお、パーソンファインダーとは相互連携なので、パーソンファインダーからJ-anpiの検索も可能です。
そのほか、「171」にダイヤルするだけで音声伝言を残せるNTTグループの災害用伝言ダイヤルもあります。携帯キャリアに関係なく利用でき、NifMoなどMVNOユーザーにとっても利便性が高い「web171」なども、合わせて覚えておくといいでしょう。
※記事内容は2018年9月現在の情報を基に作成。