
ワンクリック詐欺とは|事前の対策と被害を受けた時の対処法を解説
2022/07/12ワンクリック詐欺はメールやWEBサイト内に記載されたリンクをクリックしただけで、不当な料金が請求されるという詐欺の手口です。ワンクリック詐欺の被害事例や被害に遭わないための対策方法、被害に遭った場合の対処法を解説していきます。
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ワンクリック詐欺とは
ワンクリック詐欺とは、メール内に記載されたURLやWEBサイト上のリンクをクリックしただけで、一方的に契約が結ばれた趣旨のメッセージを表示し、料金を請求するという手口の詐欺です。
URLやリンクをクリックしただけなのに「入会ありがとうございます」や「利用料金を振り込んでください」などのメッセージが表示され、家族などに知られる不安などから料金を支払ってしまうという被害が生じます。
従来の手口では、出会い系サイトやアダルトサイトがワンクリック詐欺の温床になっていましたが、最近では多種多様なジャンルのサイトに広まっており、今もなお多数の被害件数が報告されています。
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ワンクリック詐欺の事例
ワンクリック詐欺の主な事例としては以下の3つが挙げられます。
・動画をダウンロードした
・ダウンロードしたアプリを起動した
では、どのような流れで被害に遭うのかを詳しくみていきましょう。
メールやSMS内のURLをクリックした
スマホやパソコンに届いたメールやSMS内に記載されているURLやリンクをクリックすると「登録完了しました」などのメッセージが表示され、料金が請求されるという手口です。
最も多い手口でもあり、高額な料金が請求されたことに焦って支払ってしまう方も多く、中には自分の端末情報やプロバイダーが表示されるなど、恐怖を煽るようなメッセージも表示されます。
動画をダウンロードした
無料で視聴できる違法サイトなどで動画をダウンロードしようとした際に、年齢確認などのボタンが表示され、利用規約への同意を行うと入会完了の画面が表示されて料金が請求されるという手口です。
「動画のダウンロード」や「動画の再生」がきっかけで料金請求の画面が表示されるものも多く、恐怖から料金を支払ってしまうケースも多いです。
ダウンロードしたアプリを起動した
成人向けのアプリをダウンロード後に起動したら、高額な料金が請求されたという事例もあります。起動後だけでなく、会員登録を済ませた後に料金を請求するという手口も横行しており「複数クリック詐欺」とも呼ばれています。
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ワンクリック詐欺の被害を受けた時の対処法
ワンクリック詐欺の被害に遭った際は以下の対処法を思い出してください。
・キャッシュを削除する
・公的機関に相談する
被害に遭っても冷静に対処するようにしてください。
無視をする
ワンクリック詐欺に遭って料金請求の画面が表示されたとしても、法的に契約が成立した訳ではないので、支払い義務はありません。そのため、ワンクリック詐欺に遭っても無視をするのが最も有効な対策となります。
「無視したら後々トラブルに発展するのでは?」と不安になるかもしれませんが、事前説明なしに有料の会員登録を行うのは不当な契約に該当するため、無視をして裁判に発展することもないでしょう。
キャッシュを削除する
中には、戻るボタンを押しても請求画面が消えないというケースもあるのですが、その場合はブラウザやアプリを閉じてから、閲覧履歴(キャッシュ)を削除してください。きちんとキャッシュを削除しておけば、請求画面が表示されることもなくなります。
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公的機関に相談する
もし請求画面に従って料金を支払ってしまったり、業者に連絡をとってトラブルに発展しそうになったりした場合は、公的機関に相談するようにしてください。ワンクリック詐欺の被害については以下の窓口への相談が可能です。
・国民生活センター
・都道府県警サイバー犯罪窓口
・法テラス
トラブルに巻き込まれたときに備えて、相談窓口を事前に把握しておいてください。
ワンクリック詐欺に遭わないための事前対策
ワンクリック詐欺の被害に遭わないための対策としては以下の方法が挙げられます。
・提供元が分からないアプリをダウンロードしない
・通信の保護されたサイトを利用する
・セキュリティ対策ソフトを導入する
ひとつひとつの対策を把握して未然に被害を防ぎましょう。
不審なURLやリンクをクリックしない
不審なメールやSMSに記載されているURLやリンクを無闇にクリックしないようにしてください。送信元が不明だったり、内容が身に覚えのないものだったりした場合には、不用意にクリックをせずに無視をしましょう。
提供元が分からないアプリをダウンロードしない
無料と書かれてある提供元の不明なアプリはダウンロードしないようにしてください。アプリをダウンロードするときは、どの会社が提供しているのかを確認するようにしましょう。
通信の保護されたサイトを利用する
WebサイトのURLの左側に「鍵」のマークがあると、SSLによって通信が保護されるため安全に利用できます。近年では、鍵マークがついている偽サイトも多いため、一概に安全だとは言えないものの、鍵マークが無いサイトはまず疑うようにしましょう。
セキュリティ対策ソフトを導入する
セキュリティ対策ソフトを導入すれば、危険なWebサイトへのアクセスをブロックできるので、不審なリンクやURLをクリックしても被害に巻き込まれるリスクを減らせます。ワンクリック詐欺は1回のクリックで引っ掛かってしまうものなので、不注意によるクリックで被害に遭うのを防ぐためにも、セキュリティ対策ソフトで自動的にトラブルを防ぐのがおすすめです。
中でも、@niftyが提供する「常時安全セキュリティ24」は、ひとつのライセンスで7台までの端末にインストールできるため、家族みんなのスマホやPC を保護することができます。
インターネットに詳しくなく、ワンクリック詐欺などが不安と思っている方は「常時安全セキュリティ24」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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※2022年7月時点の情報です。
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