
NASとは?HDDとの違いや、できることからメリット・デメリットまで解説
2023/06/23最近はさまざまなストレージデバイスがありますが、なかでもNASはデバイスから無線でデータを保存できるので、デバイスのストレージが足りない場合など簡単にデータのバックアップを取ることができます。
本記事では、NASを利用してできることを解説します。HDDとの違いを交えて説明しますので、ぜひ参考にしてください。
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NASとは
NASはデータの保存・読み込みができる記憶媒体のひとつです。
NASは「Network Attached Storage」を略した言葉で、翻訳すると「ネットワークに接続する記憶装置」になり、その名の通り、NASは自宅のインターネット環境に接続して利用するストレージです。
NASは外付けのストレージとして利用しますが、USBでデバイスに接続するわけではありませんが、ケーブルを使ってNASと無線LANルーターを接続することで、自宅のネットワークに接続する複数のデバイスとデータの送受信が可能になります。
HDDとの違い
NASとHDDはどちらもデータ保存を目的とするデバイスですが、仕組みが大きく異なります。
NASは自宅のネットワークに接続するので、複数のデバイスでストレージを利用できますが、HDDは有線でデバイスと接続するため、同時に複数の端末での共有はできません。
他のデバイスと共有するには、端末を変えるごとにUSB接続をする必要があるので、より手軽にバックアップを取りたい場合は、NASが便利といえるでしょう。
NASでできること
先ほど「HDDとの違い」の項目でも軽く触れましたが、NASでできることは以下の2つです。
1.ワイヤレスで接続するデバイスからデータを保存
2.ストレージの共有
ワイヤレスで接続するデバイスからデータを保存
NASは自宅やオフィスのネットワークに接続して利用して、同じネットワークに接続中のデバイスとデータを送受信します。
そのため、同じネットワークに接続していれば、どのデバイスからもNASにデータが保存できるようになります。
ワイヤレスなのでバックアップを取るたびにデバイスと接続する必要がないのもメリットです。
ストレージの共有
NASは同じネットワークに接続していれば、どのデバイスでも利用できるため、自宅では家族で、オフィスでは従業員で1つのストレージを共有できます。
またNASにはOSが搭載されているので、NASのストレージ内で自分専用のフォルダを作成してのデータ保存が可能です。
そのため、NASへ保存したデータもスムーズに管理できます。
NASを使うメリット
NASにはデータ保存や共有をはじめとしたさまざまな機能があり、利用には以下のようなメリットがあります。
・簡単にデバイスの消費容量を節約できる
・データ共有の使い勝手が良い
・製品によっては特徴的な機能を利用できる
NASのメリットを知ると、より効率良くデータを管理できるでしょう。
簡単にデバイスの消費容量を節約できる
NASを使う大きなメリットとして挙げられるのは、ワイヤレスである点です。
外付けHDDやUSBを利用する場合、バックアップを取るたびにデバイスへ接続する必要がありますが、NASは常にネットワークに接続しており、すぐワイヤレスでデータのバックアップが取れるため、有線の記憶媒体より手軽です。
そのため、NASへのデータ保存が面倒と感じにくく、簡単かつスムーズにパソコンやスマホの消費容量を節約できるでしょう。
データ共有の使い勝手が良い
NASはデータ共有機能の使い勝手が良く、オフィスでの導入で役立ちます。
NASのストレージ内で共有フォルダを作成して、このフォルダにデータを保存すれば他のデバイスからも閲覧が可能です。
さらに外出先からも自宅やオフィスに設置しているNASにアクセスできるため、データを持ち運ぶ必要がありません。
製品によっては特徴的な機能を利用できる
NASは製品ごとに特徴的な機能が搭載されており、自分にあったモデルが選べます。
製品によって異なりますが、以下のような特徴的な機能が備わっているものもあります。
・デジカメからのデータコピー
・NASへ保存したデータをデバイスから再生
・NASを通してプリンターを共有
・テレビ番組の録画
NASを使うデメリット
NASはデータ保存や共有などがしやすい反面、以下のデメリットもあります。
・状況によっては導入が大変
・Wi-Fiの接続状態で保存・読み込み速度が変わる
・壊れた場合のリスクが大きい
特に壊れた場合のリスクが大きい点は注意しなければいけません。
状況によっては導入が大変
一般家庭でNASを導入するのは難しくありませんが、オフィスの場合だと話は変わってきます。
オフィスでNASを利用する場合、データの安全性を高めるために以下の設定が必要になってきます。
・アクセス制限
・セキュリティ対策
一般家庭でもデータを保護するための設定は必要ですが、オフィスではネットワーク構築からはじめる必要があります。
オフィスや企業の規模が大きくなるほど設定は複雑になってくるため、ハードルは高いと言わざるを得ません。
Wi-Fiの接続状態で保存・読み込み速度が変わる
NASとデバイス間でのデータ送受信は、ネットワークで利用するWi-Fiで行います。
デバイスと無線LANルーターの距離が遠くWi-Fiの接続状態が悪いと、保存や読み込み速度の低下につながります。
NASを導入する場合は、光回線のように安定したネットワーク環境で、Wi-Fiの電波強度を強めておく必要があります。
壊れた場合のリスクが大きい
NASはストレージを共有できる記憶媒体のため、壊れた際のリスクが大きい点に注意しなければいけません。
家族で利用しているNASが壊れると、全員の大切なデータを失ってしまいますし、オフィスで導入している場合、機密情報がすべて消えてしまうことになりかねません。
壊れた場合のリスクを考えると、NASだけにデータを保存しておくことは避けておいた方がよいでしょう。
NASのデータ読み込み速度を改善するなら光回線
NASを使うと、外出先からも自宅やオフィスのストレージにアクセスしてデータの共有が可能ですが、外出先からデータを共有するには、NASを導入する場所で利用しているネット回線で使い勝手が変わってきます。
そこで、光回線であれば通信状態が安定するため、無線でデータ接続するNASのメリットを生かすことができます。
また、@nifty光であれば、外出先でNASからデータを読み込む際、回線混雑に影響されにくい通信経路を利用するIPv6接続を利用するため、スムーズにデータのやり取りをすることが可能です。
NASの利用を検討する際は、より帯域の広い@nifty光10ギガの導入もおすすめします。
※2023年6月時点の情報です