2024年1月からスタートした新NISAについて解説します。

旧NISAからの変更点を具体的に挙げていきながら、新NISAの優れているポイントを明らかにしていきましょう。資産運用をお考えの方やNISAに興味がある人はぜひ参考にしてください。

具体的な金額での資産運用シミュレーション方法についても紹介しています。

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NISAとは「投資で得た利益に税金がかからない制度」

NISA（少額投資非課税制度）は、株式投資や投資信託などの配当金や売却益に対してかかる約20%の税金が非課税になる制度です。

投資による資産形成を促進するための制度で、投資で得た利益を非課税にすることで、投資未経験の方でも資産運用を始めるハードルが下げられています。

NISAには株式投資や投資信託による運用ができる「成長投資枠」と、長期の積立投資を前提にした投資信託の運用ができる「つみたて投資枠」があります。

投資による資産運用を検討されている場合は、もれなく利用しておきたい制度です。

 

新NISAは2024年1月からスタート

2024年1月からNISAの拡充・恒久化を目的として「新NISA」が導入されました。

従来のNISAと比較して非課税になる投資額が拡大され、非課税期間も無期限化されるなど、これまで以上に投資による資産運用を促進する内容に生まれ変わっています。

旧NISAと新NISAの違いをまとめると以下のようになっています。

 

制度	旧NISA（〜2023年12月）		新NISA（2024年1月〜）
利用	選択		併用可
投資方法	つみたてNISA	一般NISA	つみたて投資枠	成長投資枠
年間投資枠	40万円	120万円	120万円	240万円
非課税保有期間	20年間	5年間	無期限
非課税保有限度額	800万円	600万円	1,800万円 ※売却した枠は翌年以降に再利用可
口座開設期間	〜2023年		恒久化
投資対象	長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託	上場株式・投資信託等	長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託	上場株式・投資信託等
対象年齢	18歳以上		18歳以上

 

旧NISAからの変更点

では、新NISA創設による変更点は主に以下の4点です。

 

 

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

 

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用ができる

旧のNISAでは、「つみたてNISA」と「一般NISA」のいずれか一方しか選択できませんでしたが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用して使えます。

これまでは「年間投資枠は少ないけど非課税期間が長い方」と「年間投資枠は多いけど非課税期間が短い方」のどちらかを選ぶ必要があり、投資経験の浅い人にとっては悩むポイントでもありました。

新NISAでは、長期積立もスポット購入も併用して使えるので、より多様な資産運用の形が実現できるでしょう。

 

年間の投資枠が最大360万円に拡大

旧のNISAでは利益が非課税となる1年間の投資枠は最大120万円だったのですが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用することで年間最大360万円までに拡大されています。

非課税となる投資枠が3倍に増えるので、より積極的に投資をしたい方にとって有利な変更といえるでしょう。

 

非課税保有期間が無期限

旧NISAで有限だった非課税保有期間が、新NISAでは無期限になったため、投資をした商品を保有し続ける限り、得た利益がずっと非課税になります。

例えば、これまでの一般NISAでは非課税保有期間が「5年間」と決まっているため、非課税の投資枠として購入した商品も5年が経過したのちに経た利益には課税されてしまいます。

非課税保有期間が無制限になることで、非課税期間を気にする必要がなくなるため、投資をする上での余計な悩みが減って、計画的な長期運用が可能になるでしょう。

 

売却分の非課税保有限度額が復活する

新NISAでは、非課税投資枠で購入した商品を売却した場合、その分の簿価金額（ぼかきんがく。帳簿に記載された資産や負債の評価額のこと）のみ翌年に非課税限度額として復活します。

例えば、これまでの一般NISAでは、売却などに関係なく非課税枠で購入した金額が合計600万円を超えると、それ以降の投資に関しては非課税枠での購入ができませんでした。

新NISAでは売却した分の投資限度額が復活して再利用できるため、旧NISAよりもより大きな金額を非課税で投資できます。

 

新NISAの始め方

新NISAの始め方を解説します。

大まかな手順は以下の通りです。

 

 

NISAを始めるには、最初に証券会社の口座を開設が必要です。口座開設を行う際にNISA/新NISA口座を開設するかどうかの項目があるので、申込む方にチェックを入れてください。

申込みが完了すると税務署での審査を経て口座開設が完了します。

 

新NISAに関するよくある質問

新NISAに関するよくある質問をまとめました。

ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。

 

旧NISAを利用していた人は新NISAでどうなるの？

旧NISAを利用していた人は、新NISA開始時に新しいNISA口座が自動的に設定される予定となっています。

 

つみたて投資枠と成長投資枠を別々の証券会社で利用できる？

つみたて投資枠と成長投資枠を別々の証券会社で利用することはできません。

1つの金融機関で利用する形になります。

 

旧NISAで購入した商品は新NISAに移管される？

旧NISAで購入した商品については、新NISAに移管することはできません。

非課税期間などについては旧NISAのルールが適用されます。

もし旧NISAで保有している商品を新NISAに移管する場合は、一度売却した上で再度購入しなければなりません。

 

新NISAは何歳から始められる？

新NISAは18歳以上から利用できます。

 

資産運用のシミュレーションはできますか？

毎月いくら積み立てると、〇年後（最大30年まで設定可）に最終積み立て額がいくらになるか試算できる「資産運用シミュ―レーション」が金融庁のサイトで公開されています。

 

・「毎月1万円」を「年利3％」で「10年間積み立て」で設定

 

・シミュレーション結果表示

出典：金融庁 資産運用シミュレーション

長期投資の効果を比較してみましょう。たとえば、毎月2万円の少額投資による積み立て投資を想定します。年3％の収益が期待される低リスク商品に投資した場合、10年間の投資期間で貯めることができるのは280万円弱です。しかし投資期間を30年とすると、1165万円になります。その金額を同じ3％の収益で10年間で達成するには、月々8万円以上の積立額が必要になります。
若年層であれば、少額投資で低リスク商品に投資したとしても、時間を味方につけて、30年後の資金として十分に役立つことになるでしょう。低リスク商品とはいえ、価格変動などのリスクは伴いますが、早めに準備を始めることで、リスクを抑えつつ、長期投資の効果を得ることができます。

 

新NISA始めるなら「ニフティポイントクラブ」経由がおすすめ！

新NISAを始めるためにこれから証券会社の口座を開設する人は、「ニフティポイントクラブ」を経由するのがおすすめです。

「ニフティポイントクラブ」から証券会社の案件を選んでアクセスして、口座開設などの条件を満たすことでお得なポイントがゲットできます。

また、つみたて投資枠で最大限にポイントをためるには、証券会社と積み立てを決済するクレジットカードの組み合わせが大切です。

すでにクレジットカード決済を利用中の方も、カードの新規作成でさらにポイントが貯まるので、口座開設と合わせて確認してみてください。おすすめの組み合わせ方法は「ニフティポイントクラブ」のNISAページで紹介しています。

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※2024年1月月時点の情報です