
Outlook(アウトルック)データファイルが見つかりません!エラー原因と対処法を解説
2024/07/05Outlookを起動したら見慣れないエラーが表示された場合、OneDriveのバックアップ機能が原因かもしれません。OneDriveは共有やバックアップするのに非常に便利なストレージサービスですが、バックアップ機能の利用でエラーが発生することがしばしばあります。
本記事では、Outlookが開けなくなったときに考えられるエラーの理由と、対処法について解説します。なぜ、OneDriveが原因でOutlookがエラーになるのかについても解説しますので、お困りの方はぜひ最後までご覧ください。
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Outlook(アウトルック)を開いたらエラーで、メールが見られない…?
Outlookを開いたときに表示されるエラーには、いくつかの種類があります。
ここからはOutlookが開けなくなるエラーについて解説します。
Outlook(アウトルック)が開けないエラーが多発
Outlookのエラーにはいくつかの原因がありますが、主な原因は「プログラム」または「システムの互換性」です。
Outlookが開けないときは、下記のようなエラー文が表示されます。
・ファイル C:\Users\……\documents\Outlook Files\<…….pst> が見つかりません。 .pst ファイルが削除または移動されました。
・outlookデータファイルおよびC:¥Users¥○○○~○○○@kcn.jp.pstが見つかりません
・指定されたファイルC:\Users\……Outlookファイル¥…….pstのパスが無効です。
・ファイル C:\Users\…….pstは見つかりません
・Microsoft Outlook を起動できません。 Outlook ウィンドウを開けません。
一例ですが、Outlookのエラーが表示された場合、表示されたエラー内容を解消しなければメールが開けません。
Outlook(アウトルック)がエラーになる理由
Outlookが開けなくなるエラーの一つにPSTファイルがOneDriveに自動バックアップされてしまうことがあります。
PSTファイルは、メールの受信方法をPOP3にしている場合に作成されるOutlookのメールデータを保存するファイルで、メールやカレンダー、アドレス帳などのデータが含まれます。
Outlook(アウトルック)がエラーで起動できないのはOneDriveが原因?
OneDriveはMicrosoftのクラウドストレージで、どこでもデータにアクセスできる便利な機能です。しかし、OneDriveが原因でOutlookが起動できなくなるトラブルは多く、Windows10の頃からたびたび問題となっています。
ここで、なぜOneDriveが原因でOutlookが使えなくなるのか、について解説します。
OneDriveのバックアップ機能が原因?
OneDriveには自動バックアップ機能が搭載されていて、写真や動画のほかにドキュメント類も保存されます。
バックアップ機能がオンになっていると、PSTファイルも同期されますが、Outlookデータがうまく読み込めません。本来、PSTファイルはOneDriveの同期対象外ですが、なぜか不完全なコピーデータが作成されてしまい、Windows10の時代から多くの方がトラブルに。
基本的にPC内でメール受信などをしている場合は問題ありませんが、データをOneDriveにバックアップしている方はOutlookが開けなくなるかもしれません。
Outlook(アウトルック)とOneDriveのバックアップ不具合を解消する方法
OutlookとOneDriveの不具合を解消するには、下記の手順でバックアップ機能のみをオフにしておきましょう。
1.PC右下にあるOneDriveのアイコン(雲のアイコン)をクリック

※画像出典:富士通
2.右上の設定(歯車のマーク)を開き、「バックアップを管理」をクリック

※画像出典:富士通
3.「ドキュメント」のチェックをオフにし、設定を閉じる
PSTファイルがOneDriveに同期されてしまうと、Outlookがエラーで開けなくなってしまうため、事前にドキュメントのバックアップ機能はオフにしておくのがおすすめです。
ただし、バックアップ機能をオフにしてしまうと、ドキュメントフォルダに保存したファイルすべてが同期されなくなってしまいます。PSTファイル以外のファイルがあれば、自分でこまめにバックアップをとりましょう。
Outlook(アウトルック)を開くにはPSTファイルを元の場所に
OutlookのPSTファイルがOneDriveに同期されてしまった場合は、次の2つの手順で起動させましょう。
・OneDriveのバックアップ機能をオフにする
・OneDriveからPSTファイルを移動させる
PSTファイルがOneDriveに同期されたままだと、Outlookはエラーで開けません。
まずはOneDriveのバックアップ機能をオフにする手順から確認してみましょう。
手順1.PSTファイルを移動させるにはバックアップ機能をオフにする
PSTファイルを移動させるには、まずOneDriveのバックアップ機能をオフにします。バックアップ機能がオンのままだと、PSTファイルが移動できない可能性があります。
また、OneDriveをデフォルト設定のままだと、PSTファイルがOneDriveフォルダに保存されてしまうため、PC内の任意フォルダに指定し直す必要があります。
1.Outlook「ファイル」タブ→「オプション」(または「ファイル」→その他→「オプション」)をクリック
2.左のメニューリストから「保存」をクリックし、文書の保存「既定でコンピューターに保存する」にチェックを入れて「OK」をクリック
「既定でコンピューターに保存する」にチェックを入れ、「既定のローカルファイルの保存場所」を指定すれば、OneDriveに保存されなくなります。また、保存先を指定後にOneDriveをサインアウトすると、再同期される心配もありません。
手順2.OneDriveからPSTファイルを移動させる手順
OneDriveに同期されてしまったPSTファイルは、下記の手順で移動させましょう。
1.PSTファイルが保存されているOneDriveのフォルダーを開く
2.移動させたいPSTファイルを選択し、ホームタブにある「移動先」→「場所の選択」をクリック
3.PSTファイルを保存したいPC内のOutlookフォルダーへ移動させる
PC内にOutlookフォルダがない場合は、新しくフォルダを作成しましょう。
また、複数のPSTファイルがある場合は、すべてのファイルを上記手順で移動させる必要があります。
手順3.Outlookを開く手順
移動させたPSTファイルは、Outlookで関連付けが必要です。OutlookでPSTファイルの関連付けをする方法は下記の通りです。
1.Outlookを開き、エラー内容を確認後「OK」をクリック
2.「Outlookデータファイルを作成/開く」から、PSTファイルが保存されているフォルダーを開く
3.手順2で移動させたPSTファイルを選択し、開く
4.Outlookが起動したら「ファイル」タブをクリック
5.「アカウント設定」→「アカウント設定(A)」をクリック
6.使用したいメールアドレスを選択し、ウィンドウ下部にある「フォルダーの変更」をクリック
7.「新しい電子メール配信場所」で表示されたメールアドレス左側の「+」ボタンをクリック
8.「受信トレイ」→「新しいフォルダー」を作成後、「OK」をクリック
9.もう一度アカウント設定画面の「フォルダーの変更」をクリックし、先程作成した新しいフォルダーの上部階層にある「受信トレイ」をクリック
10.「OK」をクリックし、メールの送受信ができるか確認する
11.送受信できたら、8で作成した新しいフォルダーを右クリックで削除する
手順は長いですが、上記の方法でPSTファイルを関連付けできます。
複数のPSTファイルを移動させた場合は、6〜10の手順を繰り返しましょう。
まとめ
Outlookが開けなくなってしまった場合、OneDriveの自動バックアップ機能が原因である可能性が高いです。OutlookデータであるPSTファイルはOSの監視下に設置しないと正常な起動ができません。
突然Outlookが開けなくなったら、OneDriveのバックアップ機能を確認し、設定変更を行うのがおすすめです。PSTファイルがOneDriveのどこを探しても見つからない、バックアップ機能の変更方法がわからないとお悩みであれば「@niftyまかせて365」を活用するとよいでしょう。
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※2024年7月時点の情報です