
光コンセントSCとは?どこにある?光コンセントとの違いやメリット
2025/02/10光回線を利用するには「光コンセント」と呼ばれる差込口が必要です。光コンセントは、一般的なコンセントとは異なる形状をしているため、建物のどこにあるのかわからない方もいるのではないでしょうか。
今回は光コンセントSCをはじめとした、光コンセントの種類、設置されている場所について解説します。
光コンセントSCとは?
光コンセントSCとは、光回線を利用するために必要な差込口のことです。新しい建物であればすぐに設置されている可能性が高いですが、どこにあるのかわからない方も多いのではないでしょうか。
ここからは光コンセントSCについて詳しく解説します。
光回線専用のコンセント
光コンセントSCとは、光回線専用のコンセントです。
室内に設置する光終端装置を光コンセントSCに接続することで、光回線が利用できます。すでに光ファイバーケーブルが建物内に取り込まれている場合は室内のどこかに設置されているケースが多いです。
築年数の浅い一戸建てであれば、光回線が主流のため、光コンセントも設置されている可能性が高いです。しかし、集合住宅の場合は、建物に光ファイバーケーブルが引き込まれていても、部屋まで引き込まれている場合はあまり多くありません。
光コンセントの種類
光回線を利用するために必要な光コンセントには、大きく分けて2つのタイプがあります。
1.一体型タイプ:電源コンセントなどと一緒に埋め込まれている光コンセント
3.分離型タイプ:コンセントなどとは別に設置されている光コンセント
一体型タイプの光コンセントは、TV線の近くにある電源コンセントや電話線コンセントなどといっしょに設置されているケースが多いです。「LAN」や「光」と記載された差込口があるため、見分けやすいでしょう。
一方、分離型タイプはコンセントとは別に設置されている光コンセントで、壁付けタイプや箱型タイプなどさまざまな種類があります。エアコンダクトなどから露出した配線と共に「光」と書かれた箱のようなものがあるので、比較的見つけやすいです。
光コンセントSCと光コンセントの違いは?
光コンセントSCと光コンセントは、どちらも光回線を利用する役割を持ち、仕組みも同じです。違いはコンセントの見た目と「光」や「光コンセントSC」、「SC挿入口」など、記載されている文字が異なることでしょう。なぜ、記載されている文字列が異なるかというと、光コンセントの製造ルールがメーカーによって統一されていないからです。
そのため、光コンセントSCと記載されていても、利用できる光回線に制限があるわけではないのでご安心ください。
光コンセントSCはどこにある?
光コンセントSCがすでに設置されている場合、多くの場合は電源コンセントと一緒になっています。一戸建てや集合住宅など、お家のタイプによって設置されている場所が少々異なります。
ここからは、光回線コンセントSCが設置されている可能性の高い場所を紹介します。
固定電話線用のモジュラージャックの近く
光コンセントSCは固定電話用の差込口の近くに設置されているケースが多いです。電話線の配管と一緒に光ファイバーケーブルを引き込んでいるため、光コンセントの位置が近くなります。
モジュラージャックの近くに一体型の光コンセントがある場合は「TEL」と記載された差込口が目印です。
TV用コンセントの近く
光ファイバーは、アンテナ端子の配管を使うケースもあるため、TV用コンセントの近くに光コンセントがある建物があります。TV用コンセントは家具や家電などで隠れることを想定して設置されていて、配線が目立ちにくいメリットがあります。
エアコンダクトの近く
古い建物の場合、エアコンダクトを使って光ファイバーを引き込むケースがあります。エアコンダクトを使って光ファイバーケーブルを使用する場合は、分離型の光コンセントが設置されるケースが多いです。エアコンダクトに沿って、近くにケーブルやBOXのようなものがないか探してみましょう。
その他の場所
近年は配線を目立ちにくくするため、クローゼットやパントリー、配電盤の近くなどに光コンセントを設置するケースも増えてきました。注文住宅などの戸建てでは、設計段階で事前に光コンセントの位置を決める場合もあるようです。
光コンセントのメリットは?
自宅に光コンセントが設置されていると、新規設置よりも多くのメリットがあります。ここからは光コンセントが設置されている建物のメリットについて2つご紹介します。
光回線の開通工事に立ち会いが不要
光コンセントが設置済の建物は、光回線の新規開通・乗り換えのどちらの場合でも工事立ち会いが不要です。
通常、光回線を契約すると、電柱から建物へ光ファイバーケーブルの引き込み工事と、建物内へ光コンセントを設置する屋内工事が発生します。屋内工事では建物内部に業者が入るため、立ち会いが必須です。
しかし、すでに光コンセントが設置されている場合は、屋外の引き込み工事のみで済むため、立ち会いが基本的に必要ありません。ただし、一部の独自回線を利用する場合は、別途立ち会い工事が必要になるケースもあるので注意しましょう。
光回線の開通がスムーズ
光コンセントが設置されていれば、光回線を契約後に届くONU(光回線終端装置)を設置すればすぐにインターネットが利用できます。
工事手配などの手間が少なく、開通に伴う期間も短縮されるため、光回線の開通がスムーズになるでしょう。利用する光回線によっては、最短1〜2週間でインターネットが利用できることも。
しかし、光コンセントのせっかや集合住宅で光ファイバーケーブルが撤去されているなど、何らかの事情で開通まで時間がかかるケースもあります。詳しくは、光回線を契約する際にオペレーターに確認しておくとよいでしょう。
光コンセントを自宅に設置する方法
光コンセントを探したものの、それらしいものが自宅になかった場合、新たに設置する必要があります。最後に一戸建て、マンションそれぞれタイプで光コンセントを自宅に設置する方法を解説します。
光コンセントを戸建てで設置する方法
光コンセントを戸建てで設置する場合、基本的には下記の手順で行われます。
1.電柱から建物へ光ファイバーケーブルを引き込む
2.屋内へ光コンセントを設置する
3.光コンセントとONU(回線終端装置)を接続
一戸建ての場合、自宅の近くにある電柱から光ファイバーケーブルを引き込んだ後、光コンセントを設置する工事が行われます。建物への引込工事は、既存配管を使用する場合と新たに穴を開ける場合の2パターンがあります。事前に穴あけが必要な場合は、工事業者から事情説明や確認が入るので勝手に開けられる心配はありません。
引き込み工事後は、光コンセント設置工事が行われますが、大体1〜2時間程度で完了します。ONUが届いている場合は、光コンセントに接続・設定さえすれば、すぐにインターネットに接続できます。
光コンセントをマンションに設置する方法
マンションに光コンセントを設置する場合、一戸建てよりも少々複雑な手続きが必要です。
まず、宅内に光コンセントが設置されていない場合、入居している物件のオーナーや管理会社に設置の許可を得なければなりません。設置許可が得られた後も工事日時等のやりとりが必要なケースもあるため、手続きの手間がかかります。
また、設置工事時も建物の構造や状況に応じて、工事内容が異なります。
1.共用スペースまで光回線が来ている:分配器を使い各部屋へ配線
2.共用スペースまで光回線が来ていない:建物へ引き込む工事が発生
各部屋に光コンセントを設置
光コンセントをマンションに設置する場合、建物内に光回線が来ているかどうかで手順が異なります。すでに共用スペースまで光ファイバーケーブルが来ている場合は、簡単に光コンセントが設置できるため、光回線の開通までスムーズに完了するでしょう。
しかし、築年数の経っている建物などは共用スペースまで光回線が来ていない可能性が高いです。その場合は、分離型の光コンセントを設置するため、エアコンダクト等から引き込みが可能か、オーナーや管理会社に再確認が必要になります。
また、退去時にも光コンセントを撤去しなければならないケースもあるので、設置時に合わせて確認しておくのがおすすめです。
まとめ
光コンセントSCは、光コンセントと同じ光回線専用のコンセントです。比較的新しい建物であれば、電源コンセントと一緒に設置されているケースが多く見つけやすいでしょう。分離型の場合は、外から配線されているケースが多いので、エアコンダクトやベランダなどを確認すると見つけやすいです。
すでに光コンセントが設置されている場合は、立ち会い工事などが不要のため、光回線がすぐ利用できるのがメリットです。
@nifty光は、NTT東日本/NTT西日本の「フレッツ光」を利用しているので、サービス提供エリアは日本全国、 回線品質もフレッツ光と同じです。光コンセントが設置されていればすぐに利用できるので、これから光回線を利用・乗り換えされる方はぜひ@nifty光をご検討ください。
※2025年2月時点の情報です

