
iPhoneのマイナンバーカードで何ができる?紐づけするメリット・デメリットを解説
2025/07/28画像出典:「iPhoneのマイナンバーカード」(デジタル庁)
2025年6月24日より、マイナンバーカードがiPhoneに登録できるようになったのをご存知ですか?これまでAndroid端末のみ対応していたマイナンバーカードの登録が、iPhoneでも可能になったことで利便性の向上が期待されています。
本記事ではiPhoneにマイナンバーカードを登録するメリットやデメリットと共に、登録方法を詳しく解説します。
iPhoneにマイナンバーカードを登録しても平気?
2025年6月24日より、マイナポータルからマイナンバーカードを登録し、iPhoneで利用できるようになりました。利便性を向上させるために対応されたiPhoneのマイナンバーカードですが、登録することでさまざまなメリットとデメリットが存在します。
2025年6月24日からiPhoneに登録できるようになったマイナンバーカード
従来はAndroid端末中心の対応にとどまっていたため、iPhoneユーザーにとって利便性の向上が期待されています。
マイナンバーカードをiPhoneに登録すると、実物のマイナンバーカードを出さなくても、ウォレット機能で本人確認が可能になります。iPhoneのマイナンバーカードは、利用する際にFace IDやTouch IDを使うため、安全に利用できるのがメリットです。
iPhoneにマイナンバーカードを登録するメリット
iPhoneにマイナンバーカードを登録する大きなメリットは、各種行政サービスを受けやすくなる点です。コンビニで住民票や印鑑証明書の写しを発行したり、マイナポータルでオンライン申請したりと、手続きが手軽になります。
ほかにもiPhoneのマイナンバーカードには、下記のようなメリットがあります。
・物理カードを出さずに手続きが可能
・本人確認書類として利用できる店舗・窓口がある
・高いセキュリティ
ウォレットに登録したマイナンバーカードは、iPhoneさえあれば手軽に身分証明が可能です。突然住民票の写しが必要になったときでも、コンビニのマルチコピー機ですぐに取得できます。本人確認等を行うには、Face ID等iPhoneのセキュリティ機能で承認する必要があるため、なりすましや不正利用も防げます。
マイナンバーカードを出し入れする手間が軽減されるため、物理カードの盗難や紛失を防げるのも大きなメリットでしょう。
iPhoneにマイナンバーカードを登録するデメリット
iPhoneにマイナンバーカードを登録するデメリットは、次の3つです。
・iPhoneの紛失や故障時の取り扱いが物理カードと異なる
・15歳未満はiPhoneにマイナンバーカードを登録できない
・本人確認書類として利用できないケースがある
マイナンバーカードを登録したiPhoneが盗難や故障、紛失してしまうと、速やかに一時停止利用が必要です。Appleの探す機能で一時利用停止も可能ですが、iPhoneが見つからない場合は別のスマホからマイナンバーカードの削除が必要になります。
また、15歳未満の署名用電子証明書は発行されないためマイナンバーカードは登録ができず、iPhoneだけですべてのサービスが利用できるわけではありません。マイナンバーカードが登録できない非対応機種もあります。
iPhoneにマイナンバーカードを登録・利用する方法
ここからはiPhoneにマイナンバーカードを登録する方法について詳しく解説します。登録したマイナンバーカードの利用シーンや登録時の注意ポイントも合わせて確認しておきましょう。
マイナンバーカードをiPhoneに登録する方法
マイナンバーカードをiPhoneに登録するには、ウォレット機能を利用します。iPhoneのマイナンバーカードは、下記の手順で登録します。
1.iPhoneにマイナポータルアプリをダウンロードする
2.マイナポータルアプリを起動し、ホームの「追加をはじめる」ボタンをタップする

3.本人確認に必要な顔の動きを撮影する

4.マイナンバーカードの暗証番号(数字4桁)を入力する
5.署名用パスワード(英数字6〜16文字)を入力する
6.マイナンバーカードを読み取る

7.iPhoneのマイナンバーカード用の利用者証明用暗証番号(数字4桁)を設定する

8.iPhoneのマイナンバーカード用の署名用パスワード(英数字6〜16文字)を設定する

9.Appleウォレットに追加する
10.利用開始の通知が届いたら登録完了

iPhoneのウォレットにマイナンバーカードを登録後、利用開始までしばらく時間がかかります。利用開始の通知は、朝8時〜19時半までは登録から数分後、19時半以降は翌朝8時以降に届きます。
実際にiPhoneのマイナンバーカードが使えるのは通知が届いてから数分後なので、利用する予定がある場合は早めに登録しておきましょう。
iPhoneに登録したマイナンバーカードの利用方法
iPhoneに登録したマイナンバーカードは、下記のようなシーンで利用できます。
コンビニで住民票の写しを発行
マイナポータルWeb版へのスムーズなログイン
本人確認書類としての提示
iPhoneのマイナンバーカードは、コンビニのマルチコピー機を使って住民票の写し等、公的書類の取り寄せが可能です。平日に休みが取りづらい方でも、必要なタイミングで公的書類が手に入るため、各種申請や手続きが便利になります。
また、マイナポータルへのログインもスムーズになるため、確定申告などオンライン申請も手軽に。ウォレットに登録したマイナンバーカードを見せれば、本人確認書類として利用できる店舗もあります。
将来的には医療機関でマイナ保険証としての利用も可能になる予定のため、事前に使い方を確認しておくとよいでしょう。
iPhoneにマイナンバーカードを登録する注意ポイント
マイナンバーカードは個人情報のため、iPhoneに登録する際は物理カードと同様に取り扱いには注意が必要です。iPhoneにマイナンバーカードを登録する際、次の3つのポイントに注意しましょう。
1.iPhoneを紛失した場合の対処法を把握しておく
2.システム障害やiPhoneの故障により利用できないケースがある
3.iPhoneに登録しても物理カードを破棄しない
iPhoneに登録したマイナンバーカードは、不正利用のリスクを軽減するためにも速やかに利用停止の手続きが必要です。Appleの高いセキュリティ機能があっても、不正利用されるリスクはあるため、早めに対処しましょう。
また、iPhoneの故障やシステム障害等で、登録したマイナンバーカードが利用できなくなる可能性があります。iPhoneのマイナンバーカードだけですべてのサービスが利用できるわけではないので、物理カードも大切に保管しておきましょう。
マイナンバーカードをiPhoneに登録する際によくある質問
最後にiPhoneにマイナンバーカードを登録する際に寄せられるよくある質問に3つ回答します。
1.紛失したとき悪用されるリスクは?データのリモート削除は可能?
Appleの「探す」機能が有効な場合は「紛失としてマークする」でも一時利用停止が可能です。万が一実物のマイナンバーカードも盗難や紛失状態になった場合は、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)へ一時利用停止の連絡をしましょう。
マイナンバー総合フリーダイヤルに連絡後は、警察に遺失届(盗難届)を提出します。遺失届を住民登録のある市区町村窓口へ提出し、カードの廃止手続きと再交付申請を行うとiPhoneに登録されているマイナンバーカードは使えなくなります。
2.iPhoneにマイナンバーカードを登録すれば物理カードは不要?
iPhoneにマイナンバーカードを追加しても、電子証明書が失効すると使えなくなってしまうため、物理カードは大切に保管しておきましょう。iPhoneへの登録はあくまでも利便性向上のためであり、実物のマイナンバーカードの代わりにはなりません。
マイナンバーカードをiPhoneに登録した後も、病院の受診等で必要になるケースがあります。
3.iPhoneに登録したマイナンバーカードは運転免許証になる?
iPhoneに登録したマイナンバーカードは、運転免許証として認められていません。車を運転する際は、必ず実物の運転免許証を携帯しましょう。
マイナンバーカードと運転免許証を一体化している場合は、車を運転する際に物理カードを携帯するのを忘れないようにしてください。
マイナンバーカードの登録方法に悩んだら@nifty まかせて365サポートへ
iPhoneにマイナンバーカードを登録しておくと、公的書類の取得や本人確認が手軽になります。マイナ保険証など順次利用拡大される予定があるので、取り扱いに慣れるためにも早めに登録しておくとよいでしょう。
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