4GにLTE、さらには5Gも登場と、何が違ってスマホでの速さはどれぐらいが差がある?

2015/08/07

 2015年7月、NTTドコモが「第5世代通信方式(5G)」の技術開発に乗り出すことを発表した。5Gは、現行の4GやLTEなどと比べると数十倍の通信速度で、同じ周波数帯域なら1000倍近いデータをやり取りできてしまうという。現在、2020年のサービス提供の開始を目指し、開発が進められている。

 どうやら通信速度の速い規格が、また登場するようだ。それにしても“真の4G”は2016年から本格的に普及する予定なのに、早くもその次の段階の開発がスタートするなんて、技術の進歩スピードには本当に驚かされる。

 さて、モバイル通信に関する直近の話題を取り上げてはみたが、そもそも4GやLTEなどの違いはお分かりだろうか。以前にもそれらの違いについて説明する記事があったが、5Gという新たな規格も登場したこともあるから、今一度、改めて説明してみたい。◆4GやLTEは通信速度の世代を表す

 まずは基本的なことをおさらい。名前についている「G」というのは「Generation(世代)」の頭文字で、4Gなら第4世代、5Gなら第5世代を意味。そして、数字が増えるほど、高速なモバイル通信を実現できることになる。

 少し変化球なネーミングである「LTE」は、「Long Term Evolution(長期的進化)」の略称。もともとは3Gが4Gに発展するまでの橋渡し的な役割を担うはずだったけど、今では4Gと同じ意味で使われるようになっている。

 なんて概念的な説明をしたところで、実際に知りたいのは各規格のスピードがどれぐらいかということ。理論値としては、3Gが数Mbps~14Mbps程度、4G・LTEは75Mbps~150Mbpsと速度は格段にアップする。

◆世代が進むほど通信スピードは高速化

 数字だとピンとこないのであれば、たとえば、画像が10~15枚程度のサイトを見る場合、3Gだと10~15秒ほどかかるが、4G・LTEなら2~4秒前後と圧倒的なスピードですべてを表示してくれる。

 ほかにもGoogleマップを表示させる際も、3Gが10秒前後なのに対し、4G・LTEは5秒前後と倍近く差がつくなど、測定する際の環境によって多少の影響は受けるものの、想像している以上のスピードの違いが存在するのだ。現在のスマホは4G・LTEが主流だけど、3Gとの大きな違いはスピード差のほかに「テザリング」機能が使える点も挙げられる。

◆4G・LTEとWi-Fiの違いは「通信距離」

 ちなみに、似たような言葉に「Wi-Fi」というものがあるが、3Gや4Gなどと比べて、通信距離の違いが大きな相違点。3Gや4Gなどは遠くにある基地局と通信するが、Wi-Fiは数メートルから最大でも数十メートルという近い距離にあるルーターと通信することになる。

 Wi-Fiは使える場所こそ決まってしまうが、安定した高速通信を利用できるというメリットも。それぞれの利点を頭に入れ、自分の通信環境を選ぶ際の判断基準としてほしい。

※記事は2015年8月現在の情報を基に作成。

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