出張の多いビジネスマンは、街角スナップでお小遣いを稼げる!?

2017/07/06

スマホの普及で写真撮影が身近になった現在、自分で撮った写真を販売できる、「ストックフォトサイト」に注目が集まっている。日常的な街角写真が売れて、不動産や地域密着型サービスの広告に利用されることも!?

◆写真を売って月収数十万円!? アマチュアカメラマンには夢の副業

いきなり「ストックフォトサイト」といわれても、ピンとこない方が多いかもしれない。要は、「写真を販売するサイト」のことだ。

撮影者はプロ・アマを問わず、サイトに登録したユーザーなら誰でも写真を販売できる。写真が売れれば撮影者に報酬が入るため、月収が40~50万円に達するアマチュアカメラマンも珍しくないという。写真好きにとっては、まさに打ってつけな副業ともいえそうだ。

とはいえ、「写真が売れる?」「どんな写真が?」「素人の写真でも大丈夫?」など、素朴な疑問は尽きない。そこで、まずは写真に対するニーズを考えてみよう。

ストックフォトサイトで写真を購入するのは、主に企業や小規模事業者(ウェブサイトオーナー)。無料素材では賄えない、「自社サイトにマッチした」「高クオリティのWeb素材」を求めている。

なので、知り合いしか見ないようなブログにアップする、ペットや子供の写真が売れるわけではない。ある程度ニッチ&マイナーな、「珍しい」写真かどうかが、ひとつのポイントになりそうだ。

こうした写真のキーワードは「光景」「文化」なので、たとえば出張先や旅先など、日常生活とは別の機会で見つけやすい。出張が多いビジネスマンなら、それだけ被写体との出会いも増えるわけだ。

もちろん、ただ単に「美しい風景」なだけではダメ。山や海の風景写真も、素材としてはありふれたもの。その地方に固有の光景や文化が、写真から伝わってくるような被写体を探してみよう。

◆ストックフォトサイトには厳しい審査も…写真好きならトライしてみよう!

撮影した写真は、さまざまなストックフォトサイトに登録する。海外の有名サイト「Fotolia」「Shutterstock」「iStockphoto」などは、絶えず数千万点の写真ストックを誇る。

が、誰でも気軽に登録・販売できるわけではない。登録・販売する写真には厳しい審査が課され、「スマホでちょっと撮ってみた」的な写真が販売できるケースはほとんどない。被写体や構図だけでなく、フォーカスや露出、ホワイトバランスまで、商業写真レベルのクオリティが要求されるからだ。

「PIXTA」や「photolibrary」、「TAGSTOCK」といった国内サイトに登録されている写真は、数十万~数百万程度。海外サイトほど審査基準は厳しくないが、ある程度の副業として写真を販売しているユーザーは、ひとり数百枚を登録しているのが当たり前。そう考えると、審査通過が楽ではないこともわかるだろう。

では、審査に通りやすいコツとは?

・被写体コンセプトが明確で、余計なものは写っていないこと
・背景はシンプルな方が、被写体を目立たせられる
・広告や文章を入れ込める、適度な余白スペースがある
・肖像権が不明瞭な人物写真はNG
・タイトルやタグはアピールしやすいものを考える


人物が写り込んでいたり、所有権が明確な構造物が写っている写真は、避けた方がよさそうだ(許可さえ取れていれば、逆に売りやすいのだが……)。

また、犬や猫などのペットや、花の写真も難しい。写真審査はクリアできても、登録数が多すぎるため、よほどのものでない限り、あまり売れないという。

いずれにせよ、素人には敷居が高めなのもたしか。が、写真好きなら、技術向上の意味でもトライしてみる価値はありそうだ。

「iStockphoto」などの著名サイトには、「こうした写真が採用される」というトレーニングページ(解説はすべて英語)が作成されている。構図や風景写真の撮り方など、作例を見ながら写真の基礎が学べるので、まずは参考までに見てみよう。

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