
Windowsがフリーズしまくり!? HDD利用率が100%になる際の対策
2017/08/01Windows7・8・10では、HDDの利用率が100%になり、PCが一時的なフリーズ状態になってしまうことがひんぱんに発生する。時には10分近くPCが使えないこともあるため、その原因と対策法を考えてみよう。
◆PCが一時的にフリーズする要因の多くは「HDD利用率100%」
PCが「動かない!」「動作を受け付けない!」状態になってしまう。以前は、その要因の大半がCPUやメモリへの高負荷だった。
最近のPCではCPUが進化し、メモリ容量も増加したことで、こうしたリソース問題がめっきり減少した。が、入れ替わるように現れた厄介事も……そう、「HDD利用率100%」という現象だ。
PCが動かなくなった際は、確認のため「タスクマネージャー」~「リソースモニター」をチェックしてみよう。HDD利用率が100%だとこれらも起動しなくなるのだが、少し待てば動くはず。
そこで「ディスク」項目を選び、Cドライブの「アクティブな時間(%)」が90~100%になっているようなら、HDDへの過剰な負荷がフリーズを引き起こしていると思っていい。正常時なら、せいぜい10%以下のはずだ。
では、なぜこのようなことが起きてしまうのだろう。
ブラウザ使用時に限って現象が発生する方は、オンラインゲームなど、Flashを使うサイトにアクセスしていないかを確認しよう。Flashはブラウザへの負荷が大きく、PCが固まってしまうことも珍しくない。
Flashを使わず、ほかに心当たりがない場合は、厄介なことにWindowsが原因だ。いわば「Windowsが勝手にやってしまうお節介」。何か悪いソフトをインストールした、何か妙なサイトにアクセスした……といった理由ではないので、その点はご安心を。
◆「HDD利用率100%」=「Windowsのお節介」が頻発する場合の対処法とは
では、事例が多い「Windowsのお節介」要因をいくつか挙げてみよう。
(1)Windows SuperFetch:システムのパフォーマンス維持・向上を図る機能。Windows Vistaから実装された。
(2)Windows Search:HDD内のファイルに索引のようなものを作り、Windowsの速度向上を図る機能。Windows Vistaから実装された。
(3)システム保護:Windowsに復元ポイントを作り、何かトラブルが起きた際などにシステムを復元できる機能。
これらの動作が重なると、HDD利用率が100%になり、PCが動かなくなくなってしまう。頻発して困っている方は、思い切って機能を停めてしまうことも考えよう。
上記(1)(2)はWindowsの「サービス」画面で「有効or無効」を設定できる。それぞれ「スタートアップの種類」を「無効」、「状態」を「停止」にすれば、動作しなくなる。
(3)の「システム保護」は、「コンピューター」~「プロパティ」などで「システムの保護」設定画面が現れる。
いずれもWindowsとしては「動いていること」が前提なので、停止する際は自己責任で。「システム保護」は止めるとシステム復元ができなくなるため、特に注意したい。
◆「Windows Log」内のファイルが原因となる場合も
その他、チェックしておきたいのは「Windows Log」。「C:WindowsLogsCBS」フォルダを見ると、「CbsPersist_*****.cab」という圧縮ファイルが並んでいるはず。その下に「CbsPersist_*****.log」というファイルがあればレッドカード!
「cab」ファイルはシステムのエラーログ記録なので、あって当然(正常)。が、「log」ファイルの方は、何らかの原因で圧縮(cab化)に失敗した残骸だ。圧縮に失敗し続ける=HDDに長時間アクセスし続ける要因なので、あれば削除してしまおう。(※cabファイルまで消さないように注意!)
以上がHDD利用率100%の代表例だが、ほかにも要因は考えられる。「これをこうすればOK!」といえるほど単純なものではないため、解決できない場合はリソースモニターでトラブル主を突き止め、さらなる対処法を調べてみよう。