【iPhone】もしものために!「緊急SOS」と「メディカルID」の重要性と設定方法

2018/01/19

不測の事態に遭遇し、意識が遠のいたり体の動きが制限されてしまったときも、誰かに連絡さえ取れれば、命拾いする確率は格段に上がります。iOS11で追加された「緊急SOS」は、たとえしゃべれない状況にあっても助けを求めることができる命綱のような機能。ここでは、その設定方法について詳しく紹介していきます。

◆「緊急SOS」って必要!? 設定しておくメリット

単独で行動しているときに事故や災害に直面したり、病気が発症した場合、あなたならどうしますか?

周囲に人がいれば、あるいは電話をかけられる状態であれば、家族や知人に助けを求めたり、救急車を呼ぶことも可能です。でも、周囲に人がおらず、自身も意識が薄れていたり、身動きできない状況では、どうすることもできない可能性が……。

そんなときの命綱になるのが、iOS11で搭載された「緊急SOS」機能です。実際に使用した場合、警察、消防、海上保安庁などに画面タップをするだけで発信できます。

また、あらかじめ設定しておいた緊急通報用の電話番号に電話をかけることもでき、たとえ声を出せない状況だったとしても、iPhoneに手が届きさえすれば、現在地を知らせるテキストメッセージを送信できます。

メッセージ送信後に、もし居場所が変わってしまっても、その都度、最新の位置情報が送信されますので、意識を失うような状態だとしても助かる可能性はグッと高まるはずです。

◆緊急連絡先への連絡方法など知っておきたい「緊急SOS」の設定

緊急SOS機能を最大限に利用するには、「メディカルID」を設定しておきましょう。

まずは「ヘルスケア」アプリで「メディカルID」を開き、必要に応じて「医療メモ」や「アレルギーと反応」の欄に入力しましょう。医療情報を登録しておくことで、スムーズな救助に期待できます。

ただし、無関係な第三者に情報を見られてしまう可能性もゼロではありませんので、設定や入力内容には注意してください。

また、緊急SOSに「緊急連絡先」を設定するには、メディカルIDを開いている状態で、以下の手順で進めましょう。

(1)「編集」をタップし、「緊急連絡先」まで画面をスクロール
(2)「+」ボタンをタップし、緊急連絡先を追加&連絡先タップで間柄を追加
(3)「完了」をタップして変更内容を保存

なお、「設定」アプリから「緊急SOS」を起動させ、「“ヘルスケア”で緊急連絡先を編集」をタップしても同様に設定できます。

「自動通報」や「カウントダウンで音を出す」などがありますが、すべてのボタンをオンにしておきましょう。

◆覚えておきたい緊急時の「緊急SOS」起動&操作方法

実際に緊急SOSを起動させるには、どうすればいいのでしょうか。これは使っているiPhoneのモデルによって、操作方法が違います。

【iPhone 8/8 Plus、iPhone Xの場合】
(1)サイドボタンと、音量調節ボタンの上下いずれかを、「緊急SOS」のスライダが表示されるまで長押し
(2)「緊急SOS」のスライダを右へスライドすると、「警察」「海上保安庁」「火事、救急車、救助」の3項目が表示され、タップするだけで発信できる

(1)の操作の際、バイブレーションがオンになっていれば、スライダが表示された時点でブルっと振動しますので、表示されたかどうかの確認に利用できます。

また、メディカルIDを作成し緊急連絡先を選んでおけば、(1)の操作後にメディカルIDも表示されますので、直接、緊急連絡先に発信も可能です。

緊急SOSを選んでも、キャンセルしない限り、電話が終わった後に続いて指定の緊急連絡先に現在地を知らせるテキストメッセージが送信されますので、ご安心を。

【iPhone 7/7 Plus以前の機種の場合】
(1)サイドボタンを素早く5回押す
(2)「緊急SOS」のスライダを右へスライドし、「警察」「海上保安庁」「火事、救急車、救助」の中から連絡先を選ぶ

サイドボタンを素早く5回押す操作は、早すぎても遅すぎても反応しないことがあるようです。

うまくいかない場合は、サイドボタンを連打してください。成功するとけたたましい通知音が鳴り始めるので、画面が見えなくても大丈夫。あとはじっと救助を待ちましょう。

何事もないのに越したことはありませんが、SOSの連絡を受けてもあわてなくてすむよう、緊急連絡先に登録する相手、家族や知人などとは万が一のケースに備えて話をすり合わせておくといいでしょう。いざという時に、きっと役立つはずです!

※記事内容は2017年12月現在の情報を基に作成。
※操作手順内の表現はOSや機種、アプリのバージョンにより異なる場合あり。

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