AIが管理する“人に優しい”匿名質問サービス「マシュマロ」とは?

2018/07/10

ネットの匿名質問サービスには誹謗中傷も多く、利用に気が引けてしまうケースが少なくありません。でも、AIがネガティブ要素を排除してくれる「マシュマロ」なら、誰もが“人に優しい”コミュニケーションを楽しめるのでは?

◆優しい「マシュマロ」なら匿名でも怖くない

いわゆる「教えて」系の質問箱サービスを、利用したことがある方もいると思います。

ただ、質問も返答も匿名でOKなだけに、誹謗中傷やネガティブな回答も残念ながら目につきます。悪意に満ちた対応をされ、もう質問箱は利用したくない…と傷つかれた方も少なくないとか。

そこで注目されているのが、Twitterを利用した匿名質問サービス「マシュマロ」です。公式サイトのトップページには、こんな言葉が記されています。

「匿名のメッセージは怖い。素敵な本音と一緒に、最低な悪口が届く。

でもマシュマロなら怖くない。

匿名のメッセージを受け付けるのに、悪口は来ない。」(※「マシュマロ」公式より引用)

「マシュマロ」では、誹謗中傷などネガティブなメッセージをAIが自動でフィルタリング。利用者の目に、届かないようにしてくれるのです。

Twitter公式アカウントのツイートを見るとわかりますが、開発・運営方針の基本は“人への優しさ”。2017年11月のサービス開始以来、アクティブユーザーが増え続けていることも、“優しさ”の証ではないでしょうか。運営は、診断系サービス「アプリ☆メーカー」の開発元でもある合同会社Diver Downが行っています。

◆Twitter上でマシュマロが飛び交う!?

利用法は簡単で、Twitterと連携すれば、すぐに自分専用のマイページを作ることができます。Twitterアカウント以外の個人情報は不要で、登録に悩むこともないはず。

質問の投稿や回答は、マイページを使って送信・確認します。その質問がTwitterでフォロワー(登録ユーザー)に拡散され、ツイートされた回答が戻ってくるわけです。

また、メールアドレスで登録し、マイページのリンクURLを公開すれば、Twitterを使わずに利用することもできます。

メッセージの有無はメールで通知してくれて(通知オフも設定可)、Android端末でブラウザにGoogle Chromeを使われているならプッシュ通知も可能です。iPhoneの場合は、「マシュマロ」をホーム画面に追加しておくと手軽にチェックできるでしょう。

受け取った回答は、受信者が自由に使って構わないと規約に定められています。実は、これも「マシュマロ」流の優しさのひとつです。

ほかの質問箱サービスでは、メッセージ(回答)の権利が回答者か運営側に属します。難しい話になりますが、たとえば回答をブログに載せたりなど、二次利用した場合、権利侵害で訴えられても文句はいえません。この点でも、ほかの質問箱サービスとは一線を画しているわけです。

ちょっと面白いのは、メッセージがマシュマロに例えられていること。投稿する場合は「マシュマロを投げる」、返答があれば「マシュマロが飛んできました」という表示に。なんだか楽しそうではありませんか?

ちなみに、誹謗中傷的なメッセージを送り続けたユーザーは「極悪人」と判定され、コミュニケーションに参加しづらくなります。

ただし、反省してポジティブなメッセージを送り続けると、「恩赦」で判定が解除されるのだとか。こんな人間味も、優しい「マシュマロ」らしい一面かもしれませんね。

※記事内容は2018年6月現在の情報を基に作成。

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