スマホカーナビ要注意!ダッシュボードや車内放置スマホの熱対策を忘れずに

2018/08/31

地球温暖化の影響なのか、1年を通して気温が高い日の割合が増えていような印象がありますが、暑さがつらいのは人間だけではありません。実はスマホも暑さには注意が必要。とりわけ車の中では、人間以上に気を使ってあげなければなりません!暑さはスマホにとっても危険なのです!

◆80℃超のダッシュボードはスマホにとって灼熱地獄

我慢強い人間ですら暑さ対策には困ってしまいますが、スマホなどの機械は文句も言えず、ただ耐えるしかありません。耐えられなくなれば……故障!? そうならないために、絶対にやってはいけないことが「スマホの車内放置」です。

「すぐ戻るから」と車内にスマホを置いたまま、車を離れる機会は珍しくないはず。ナビ用などでスマホをホルダーにセットしていれば、いちいち外すのも面倒でしょう。

でも、それはNG!

外気温が高いと、車内はそれ以上に灼熱地獄となりがち。独立行政法人「国民生活センター」のテストによれば、高温になった車内で直射日光が当たるダッシュボードの上などは、温度は80℃以上、87℃近くまで達します。

うっかり触れて「あちちっ」となるのも当たり前。スマホを置くことが多いダッシュボード周りは、車内でも最高温度になる場所なのです。エアコンをつけているからといって、ダッシュボード表面の温度は下がらないことも覚えておきましょう。

また、助手席のシートに置かれている方も要注意。こちらも、エアコンONの状態で70℃ほど。エンジンを切って2時間もすれば、やはり80℃に達してしまいます。

フロントウインドウにサンシェードをはじめ暑さ対策をすれば多少は効果ありですが、それでも10℃程度しか変わりません。車内に放置されたスマホからすれば、拷問といってもいいかもしれません。

◆スマホをエアコン吹出口に置くのはNG!

では、スマホの耐熱性はどのくらいでしょう。

規格が統一されているiPhoneでは、Appleが0~35℃を“適切な使用環境”としています。Android端末は各社によって異なりますが、やはり0~40℃前後だと考えていいでしょう。

そもそもリチウムイオンバッテリーは熱に弱く、正常に動作するのは45℃程度までと言われています。ほとんどの方はスマホをカバーで覆っているでしょうから、スマホ本体が40℃を超えれば危険信号だと考えるべきです。

異常発熱したスマホは動作が重くなり、やがて熱暴走でフリーズやダウンを繰り返し、ついには液晶やバッテリーの変形に至ります。熱暴走の時点で相当なダメージを受けていますから、動作が重くなった時点で冷やさなければ、手遅れになることも。

熱に弱いというのなら、エアコン吹出口にスマホ用ホルダーを取り付ければ、熱くならないはずだし安全では?

なんて思うかもしれませんが、それもNGです。

発熱したスマホを急速に冷やすと、温度変化の激しさから、内部に結露が生じやすくなります。そうなると水没と同じ状態ですから、故障扱いで買い替えなければならないことも……。

運転席から手が届く範囲で安全な場所を考えると、センターコンソールのボックス内がいいかもしれません。

ボックス内は熱くなりそうなイメージですが、フタがあるため直射日光が当たらず、意外に温度は上がりません。トランク内の温度が、運転席(着座位置)と大差ないことと同じ理屈です。

タオルなどを掛けて、直射日光が当たらない場所に置いてもいいでしょう。そうしたちょっとした気遣いが、スマホを熱中症から守ってくれます。人間と同じように、スマホもいたわってあげたいものですね。

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