新幹線で使用できる無料Wi-Fiサービスの詳細&注意点

2018/09/13

東海道・山陽・九州新幹線の「Shinkansen Free Wi-Fi」、東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線の「JR-EAST FREE Wi-Fi」など、新幹線車内で利用できる無料Wi-Fiサービスの整備が急ピッチで進んでいます。最新2018年版・新幹線Wi-Fi事情をまとめてみましょう。

◆東海道・山陽・九州新幹線の無料Wi-Fi「Shinkansen Free Wi-Fi」

東京オリンピックに向けて外国人旅行者が急増する新幹線では、車内用・公衆Wi-Fiの整備が急務となっています。

2018年7月からは、東海道・山陽・九州新幹線の新たなサービス「Shinkansen Free Wi-Fi」もスタート。SSIDは「Shinkansen_Free_Wi-Fi」で、メールアドレス登録かSNS認証がすめば、誰でも無料で利用できます。

現在は一部の列車のみで、全列車への対応は2020年3月の予定となっています。利用できる車両の客室内には、「Shinkansen Free Wi-Fi」と記された専用ステッカーが貼られています。東海道新幹線であれば、運行当日にJR東海の公式サイトでも確認できます。

このサービスは、「東海道・山陽・九州新幹線で3社共通の無料Wi-Fi」だということがポイントです。

ご存知でしょうが、東海道新幹線はJR東海、山陽新幹線はJR西日本、九州新幹線はJR九州の路線。「のぞみ」など1本の列車が運行していても、実際には違う路線なのです。

これまでも東海道新幹線では公衆Wi-Fiを提供していましたが、山陽・九州新幹線の区間では利用できないため、東京方面から「のぞみ」で新大阪を過ぎると強制切断に……。

また利用するには、docomo Wi-Fi、NTTフレッツスポット、HOTSPOT、BBモバイルポイント、UQ_Wi-Fi、いずれかとの事前契約も必要でした。

その点、3社共通の「Shinkansen Free Wi-Fi」なら乗車区間は関係なく、事前契約も不要。山陽・九州新幹線では、初の車内無料Wi-Fiとなります。

◆東北・上越・北陸新幹線の無料Wi-Fi「JR-EAST FREE Wi-Fi」

同時に「au Wi-Fi SPOT」も、利用範囲が東海道・山陽・九州新幹線へと拡大されました。共通運用の「Shinkansen Free Wi-Fi」専用ステッカーが貼られている車両で接続できます。auユーザーで「au Wi-Fi SPOT」を利用されている方なら、こちらが便利でしょう(SSIDは「0000Wi2」)。

一方、JR東日本の東北・秋田・山形・北陸新幹線でも、2018年から車内の公衆無料Wi-Fi「JR-EAST FREE Wi-Fi」が順次スタートしています。導入が遅れている上越新幹線も含め、2019年度内には全列車で利用可能となる予定です。

「JR-EAST FREE Wi-Fi」は訪日外国人向けのサービスですが、メールアドレス認証だけで、誰でも(日本人でも)利用できます。

・事前契約も不要
・一度のメールアドレス登録で3週間まで
・1回の接続で連続3時間まで
・1日の接続回数は無制限
・JR東日本の主な駅でも使用可能

と、意外なほど利用価値は高いかもしれません。

ちょっと注意が必要なのは、JR東日本とJR西日本の車両が混在する北陸新幹線。JR東日本の編成では「JR-EAST FREE Wi-Fi」、JR西日本の編成では「JR-WEST FREE Wi-Fi」(形態は「JR-EAST FREE Wi-Fi」と同等)しか使えません。車内に貼られている専用ステッカーが異なるので、利用時には確認をお忘れなく。

こうした新幹線・公衆Wi-Fiは携帯電話用の電波を使用するため、トンネルなどでは繋がりにくくなります。また、大規模災害時には登録なしで使えるということも、覚えておくと良いでしょう。

※記事内容は2018年8月現在の情報を基に作成。

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