その症状は「パソコン腱鞘炎」かも? 今すぐできる予防と対策7項目

2018/11/07

マウス操作やタイピングのしすぎなど、手を酷使することで発症する「パソコン腱鞘炎」。放っておくと、キーボードが打ちづらくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす可能性があります。

◆パソコン腱鞘炎の症状

私たちの手には、骨と筋肉を付着させて指の関節を曲げ伸ばしする腱と、腱をさやのように包み滑らかな動きを助ける腱鞘というものがありますが、特定の部位を繰り返し使うことでこれらがこすれ合い、炎症が生じることがあります。

この炎症が、腱鞘炎の正体です。多くは関節まわりのこわばりや痛みをともないますが、腫れ、しびれなどの症状が現れることもあるようです。

スポーツをする人や楽器奏者、物書きなど手を酷使する職業の人に多いと言われていた腱鞘炎ですが、近年はスマホやパソコンが原因で発症する人も増えてきているようです。

なかでもマウスクリックやタイピングから起きるパソコン腱鞘炎は、主に親指の付け根や手首に痛みが生じるスマホ腱鞘炎(ドケルバン病)に比べて、より広範囲に痛みが生じる可能性が!

◆パソコン腱鞘炎になってしまう原因は?

パソコン腱鞘炎の主な原因は、マウスのクリックとキーボードのタイピング。特にマウス操作に使う指と、キーボードのシフトキーやリターンキー(エンターキー)を押す指に負担がかかりやすく、また長時間の作業を繰り返すことで、手首や前腕にまで痛みが広がるおそれもあります。

たとえば親指の付け根に痛みやしびれが生じた場合、コップをつかめなくなったり、りんごの皮むきができなくなったりする。さらに症状が中指や薬指などに広がると、ズボンの上げ下げをするにも痛みやしびれが走り、トイレに行くたびに悲鳴をあげる……なんてことにもなりかねません。

そのままにしておくと、スマホやパソコン操作はもちろん、文字を書いたり箸を動かしたりといった日常的な動作にも支障をきたす可能性があるので、早めの対処が不可欠ですね。

◆今すぐ始められる予防と対策

腱鞘炎の改善には、安静が第一です。とはいえ、仕事などでパソコン操作が必須の人に、「手を使わないように」というのは酷な話。可能な限り手を休めつつ、以下の予防と対策を施してみてください。

【パソコン腱鞘炎の予防と対策】
・その1:痛みが生じたら安静に!
スマホやパソコンを極力使わない。重いものを持たない。料理もしない。指に負担をかける動作をお休みする時間を作りましょう。

・その2:初期症状にはアイシングが有効
痛みが生じて2、3日は、アイシングが有効です。保冷剤を使う場合は、凍傷にならないよう、タオルなどに包んで行って。

・その3:慢性的な痛みには保温が有効
痛みの発症から数日が経過したら、手や手首を温め血行を促進しましょう。お灸や温湿布も効果的。

・その4:テーピングやサポーターで固定
テーピングやサポーターで患部を固定すると、手を動かしやすくなります。筋力の補強にもなるので、試してみてください。

・その5:手指のストレッチをする
腱鞘炎の予防にも対策にもなるのがストレッチ。作業中も、1時間に一度は手指や手首、前腕部を伸ばしてほぐす習慣を身につけて。

・その6:パソコンアクセサリーを使う
デスクトップの場合はリストレストやハンドレストを、ノートパソコンの場合は傾斜をつけるスタンドを採用することで、手指や手首にかかる負担を大幅に軽減することができます。

・その7:整形外科を受診する!
なかなか治らない場合は、専門医に相談が鉄則! 痛みや腫れ、しびれなどの症状には、「変形性指関節症」や「リウマチ」といった原因が隠れているおそれもあるので、まずは整形外科を受診してみて。注射や塗り薬で楽になったというケースも多数!

パソコン腱鞘炎の予防には、正しい姿勢も重要。この機会に手や手首への負担軽減のため、現在のパソコン利用の環境を見直してみましょう。

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