【macOS】Mojaveにアップグレードするべき?メリットとデメリット解説

2019/01/30

ダークモード搭載で話題のmacOS「Mojave(モハベ)」は、無償ダウンロードが可能ですが、旧機種を使用する人の間では迷いの声も聞こえてきます。ここではアップグレードするメリットとデメリットを探ります。

◆Mojaveにアップグレードするメリット

2018年9月25日にリリースされたmacOS Mojaveは、Macユーザーを対象とした無料アップデートとして提供されるデスクトップオペレーティングシステムの最新版。バージョン表示は10.14.Xになります。

Mojaveにアップグレードするメリットは、なんといっても見た目の斬新さ。噂のダークモードでは、メッセージやメール、マップ、カレンダー、写真など、Macに内蔵されたすべてのアプリでダークモードに変えることができます。

もちろん、フォルダもダークカラーに!正確な色を表示させるためにディスプレイの色をとことん調整している人が多いMacユーザーにとって、目に優しい暗配色に変更できるのは大きなメリット。暗い場所で作業をする人にとっても、うれしい新機能と言えそうです。

デスクトップの整頓が苦手な人や、毎日たくさんのファイルを扱う人にとっては、スタック機能もメリット大。「Finder」→「表示」から「スタックを使用する」をオンにしておけば、デスクトップ上のファイルを画像やPDF、テキストといったファイルの系統別に自動でまとめてくれるので便利です。

ほかにも、時間帯によってデスクトップの背景画像が変化するダイナミックデスクトップや、アプリケーションを開かず感覚的にフォルダ内のファイルを探せる新しいFinderの表示方法など、より快適かつ便利な機能が満載です。


使用中のMacが以下のシステム条件を満たしていれば、macOS Mojaveをインストールする価値はありそう。ただし、OSのアップグレードにはリスクがつきもの。アップグレードを行う前に、デメリットも知っておきましょう。

【macOS Mojaveのシステム条件】
MacBook(Early 2015以降)
MacBook Air(Mid 2012以降)
MacBook Pro(Mid 2012以降)
Mac mini(Late 2012以降)
iMac(Late 2012以降)
iMac Pro(2017)
Mac Pro(推奨されるMetal対応グラフィックカードを搭載したLate 2013、Mid 2010、Mid 2012モデル)

◆Mojaveにアップグレードする4つのデメリット

macOSに限らず、オペレーティングシステムのアップグレードには大なり小なりリスクを伴います。ここでは、想定しうるOSアップグレードのデメリットの一例を挙げていきます。

(1)アプリケーションが使えなくなる可能性
それまで使用していたアプリケーションが非対応になる可能性があります。「起動はするが、カーソルが表示されなくなった」「何らかの操作を行うとアプリが強制終了する」「アプリの起動ができない」など、さまざまな問題が想定できます。

アプリケーションの発売元がmacOS Mojaveでの使用を推奨していなかったり、サポートしていなかったりするなら、最悪の場合、最新バージョンの購入を余儀なくされることも。

(2)周辺機器が使えなくなる可能性
プリンタやスキャナ、ペンタブレットなどの周辺機器は、ドライバを更新することでOSのアップグレードに対応していますが、旧機種になるとドライバがリリースされない可能性もあります。

引き続き使えるとしても、「システム環境設定」上で何らかの設定が必要になる可能性があり、動作に不具合が出た場合は、発売元の公式サイトで個別に確認する必要がありそうです。

(3)アプリのアップデートに時間がかかる
macOS Mojave対応の新バージョンへ更新可能なアプリは、アップデートして使う必要があります。

(4)動作がおかしくなる可能性
何らかの不具合が起きて動作が鈍くなったりします。最悪の場合は起動できなくなる可能性もあります。

ちなみに筆者は、MacBook Air(13-inch, Early 2015)でmacOS High Sierraからアップグレードしましたが、以下のような問題に直面し、解決に2日を要しました。

・仕事で使うシェアウェアに不具合→後継アプリを購入
・Microsoft Office 旧バージョンが非対応に→最新バージョンを購入
・タブレットに不具合→メーカーの指示に従い設定を変更
・Adobe? Creative Cloudを一斉にアップデート
 →なぜか新旧バージョンが共存状態に
 →HDDを整理して空き容量を増やす

macOS Mojave対応のアプリのみを使用している人ならば問題なく恩恵を受けることができそうですが、更新プログラムの開発が追いついていなかったり、サポート外となってしまったアプリや周辺機器を使っていたりする場合は、想定外のお金や時間を要する可能性があります。

アップグレードする際は、事前に必ずMacのバックアップをとり、時間に余裕があるときに行うようにしてください。

※記事内容は2018年12月現在の情報を基に作成。

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