
ついにスニーカーにもIoT!ゲームに、健康増進に、子供向けに、可能性は無限大
2019/03/01型にとらわれない斬新な発想から生まれた「IoT(Internet of Things)シューズ」「スマートフットウェア」に熱い視線が注がれています。スマホ連携スニーカーから、さまざまな可能性を秘めたAI搭載シューズまで、IoTフットウェアの“今”をご紹介。
◆その発想はなかった!! 話題のIoTフットウェア
スマートフットウェアとして世間の注目を集めたのは、約100の個別制御LEDを搭載したスニーカー「Orphe(オルフェ)」の発売です。
2016年、クラウドファンディングから生まれたこの商品は、スマホのアプリで光の色やデザイン、動きを自在に編集したり、足の動きを音楽に変換したりできるということで、ダンサーやアーティストたちの注目を浴びました。
2018年12月には、スマホ連動の子ども向けスニーカー「UNLIMITIV(アンリミティブ)」がバンダイから発売され、IoT技術を用いたフットウェアながら、一足4,000円程度という価格を実現させたことでも話題になりました。
「UNLIMITIV」は、スマホアプリと連携することで、毎日のウォーク・ラン・ダッシュの歩数をポイント化。加えて、フットリフトやスプリングジャンプなどの6つのトレーニングメニューで、子どもの健康や運動能力向上をサポートするというもの。
毎日のワークアウトで貯めたポイントはゲームで使えますので、遊び感覚で子どもの運動能力を育むことができそう。
◆映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」から着想!?
2019年1月には、ナイキがスマホの専用アプリで靴のフィット感を自在に調整できるバスケットボールシューズ「ナイキ アダプト BB」を発表。日本でも「Nike SNKRS」などで3月22日に発売が予定されています。
ナイキといえば、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART 2」に登場した、自動で靴ひもが締まる靴を再現し、映画で描かれた2015年に限定発売して話題をさらったブランド。その1年後には、より実用的に進化した自動シューレース調整システムを搭載した「ナイキ ハイパーアダプト 1.0」を発表しました。
「ナイキ アダプト BB」は、「ハイパーアダプト」シリーズの最新作。ボタンひとつでシューズの締め付けを調整できるほか、プレイ中もずっと自分好みのフィット感を維持することができるのだとか。足を入れると光が灯るソールのライトも高ポイント!
◆ゲームに、健康増進に、可能性は無限大
自由な発想から生まれ続けるIoTフットウェア。その歴史はまだ始まったばかりですが、さまざまな業界がその動向に注目しているようです。
光るIoTスニーカーとして登場した「Orphe」は、加速度や角速度、地磁気の9軸モーションセンサー内蔵で動きをリアルタイムに解析できることから、医療分野やスポーツ関連など幅広い業界関係者の目にとまったといいます。
その結果、開発されたのが、あらゆる足の動きからデータの解析を可能にしたスマートシューズプラットフォーム「ORPHE TRACK」。これはすべての靴をAI搭載のIoTシューズにするためのプラットフォームで、健康やスポーツ、エンターテインメントなど多分野への活用が期待できるのだそう。
「Orphe」を生んだno new folk studioでは、美しく歩くためのシステム「スマートヒール」も開発。商品化はされていませんが、今後の展開から目が離せません。
IoTフットウェアの可能性は無限大。日々の生活を豊かにしてくれる、とっておきの一足が登場する日は近いかもしれません。
※記事内容は2019年2月現在の情報を基に作成。