東京でも試験中のタクシーAI配車サービス「DiDiタクシー」がすごいらしい

2019/03/11
2018年9月から大阪でスタートした、タクシーのAI配車サービス(アプリ)「DiDi」(ディーディー)が好評だといいます。東京など首都圏への本格導入も間近なAI配車とは、一体どのようなアプリ&サービスなのでしょうか。

◆大阪で1,000台以上が稼働するタクシー配車「DiDi」とは?

大阪を中心とした関西圏の方には、すでにお馴染みかもしれないタクシーの配車サービス「DiDi」。まずは、どのようなサービスなのかを見てみましょう。

タクシーに乗りたい利用者は、スマホの専用アプリで配車アイコンをタップするだけ。行き先を入力すれば、AIが周辺にいるタクシーとのマッチングを瞬時に計算し、もっとも早く到着できる空車を手配します。

情報はタクシーの専用タブレットとも共有され、従来のアナログな配車サービスに比べ、ずっと早くタクシーが来ると評判です。

「DiDi」は現在、大阪市内と豊中市・吹田市・守口市・門真市・東大阪市・堺市・泉大津市・和泉市・岸和田市・貝塚市・泉佐野市などをテリトリーに、12社のタクシー会社と提携。稼働台数は1,000台以上になるとか。

似たようなサービスには「JapanTaxi」などがあり、アプリを利用したタクシー配車サービスは、大阪だけでなく首都圏など各地に広がっています。タクシーを呼ぶ際、電話ではなくアプリで……という方も増えているでしょう。

ただ、国内のタクシー配車アプリ(=サービス)の中には、電話受付を自動化しただけのものもあり、実際の配車は、ベテラン担当者のマンパワーに頼る面が大きいとされます。

コストダウンや、タクシー料金を抑える意味はあるでしょうが、利用者目線の“早く、便利に”という効果は未知数かもしれません。

◆「DiDi」を支える源は?

大阪で話題の「DiDi」は、いわば“最先端のAIを活用した配車サービス”。 従来型タクシー配車アプリとの違い。その答えは、サービスを運営する中国企業「滴滴」にあります。

北京に本社を置く滴滴は創業7年と若い企業ですが、従業員は既に1万人以上。その半数はAI関連のエンジニアで、GoogleやFacebookなど、トップIT企業からの転職組も多いとか。

つまり、それだけ“最先端のAI活用”に特化した、専門分野の開発に資金&人材を投入しているわけです。

同社は世界各国で配車サービスを運営し、総利用者は5億人。1日あたりの利用件数だけを見ても、3,000万件を超えるというから驚きです。

そうした配車実績から日々、時間・出発地・目的地などの各種データが蓄積されていきます。膨大なビックデータを解析した結果、現在では“15分後に、どこで何台の空車が必要か”という配車需要を、高精度で予測できるといいます。

◆“最先端のAIを活用した配車サービス”が東京にも進出!

2019年1月中旬からは、いよいよ東京23区内での試験運用を開始。オリンピック開催に向けてタクシー供給の見直し、需要の掘り起こしが進む東京だけに、本格的な稼働も間近でしょう。

また、“同じ目的地へ向かう複数の利用者を、AIが1台の車に紐付ける”という利用法も、ほぼ実用化の域に達しているといいます。こうした利用スタイルが定着すれば、低料金で乗れるだけでなく、コスト削減、台数減による環境改善や渋滞解消にもつながるはず。

自家用車が減少し、移動手段のシェア利用がますます進むと予測される将来に向け、ビッグデータとAI活用で世界の交通手段を変革する。

まさに壮大な目標への第一歩が、タクシー配車アプリ「DiDi」とも。そう聞くと、なにやらワクワクしませんか?

※記事内容は2019年2月現在の情報を基に作成。

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