
スマホでも利用可能 個人情報や履歴を記録・保存しない検索エンジン「DuckDuckGo」とは?
2019/03/18出典:DuckDuckGo
個人情報への関心が高まる中、匿名のビッグデータでも利用提供に抵抗を感じる人が増えています。そこで注目されているのが、利用者の検索履歴を記録・保存しない検索エンジン「DuckDuckGo(ダックダックゴー)」です。どのような検索エンジンで、GoogleやYahooとは何が違うのでしょうか。
◆“あなたを追跡しない”検索エンジン・DuckDuckGo
“ググる”という言葉が生まれて早20年近く、この“ググる”=Google検索こそ、実は世界有数のビッグデータなことはご存知でしょうか。
いつ、どこで、何を、何に……皆さんは意識しないまま、趣味嗜好から購入履歴まで、実にさまざまな匿名データを提供しているわけです。
もちろん、そうした情報提供を「気持ち悪い」「嫌だ」と感じる方も少なくありません。そこで開発され、注目度が高まってきているのが検索エンジンのDuckDuckGoで、以下のポリシーを基にしています。
・利用者の個人情報を記録しない
・利用者の検索履歴を保存しない
ユーザーからビッグデータを回収せず、単に検索サービスを提供するだけ。「あなたを追跡しない検索エンジン」を謳うDuckDuckGoは、とてもシンプルなサービスだといえます。
Googleと同様に画像や動画の検索機能もあり、日本語はもちろん多くの言語や地域も設定で変更が可能。テーマや外見を細かく設定できるなど、わかりやすさではGoogleよりユーザーライクともいえるのでは?
パソコンでブラウザの既定・検索エンジンに設定したい場合、
(1)「DuckDuckGo」トップページから「インストール」ボタンをクリック
(2)「Google Chrome」は、表示画面の「Chromeに追加」をクリック→「拡張機能を追加」を選択。Internet Explorer(IE)やMicrosoft Edgeは、表示された説明に沿って設定し「DuckDuckGoを検索エンジンに追加する」を選ぶ
数ステップの手順に従うだけで、ブラウザの検索エンジン一覧に「DuckDuckGo」が加わっているはずです。
◆使い勝手や検索結果も異なる「Google」と「DuckDuckGo」
スマホでもDuckDuckGoは簡単に利用できます。
【iPhoneでDuckDuckGoを設定する方法】
「設定」→「Safari」→「検索エンジン」で「DuckDuckGo」を選択
【AndroidでDuckDuckGoを設定する方法】
ブラウザで「DuckDuckGo」にアクセスし、「ホーム画面に追加」をタップ。アヒルのアイコンが登録されればOK。
また、ブラウザとは別に、Googleアプリのような使い方をしたい場合は、Google PlayやApp Storeから「DuckDuckGo Privacy Browser」をインストールしましょう。
ちょっと注意したいのは、DuckDuckGoの使い勝手や検索結果がGoogleとはやや異なること。
・検索結果の表示文字数がGoogleより少ない
・検索結果はテキストのみで、画像や地図は表示されない
・対象サイトをキャッシュ表示できない(Googleでは可能)
・ニュースなどを時系列で表示しない(Googleは自動対応)
個人情報を追跡しないDuckDuckGoでは、位置情報も参照しません。つまり、たとえ位置情報をオンにしていたとしても、“最寄りの”対象を優先検索するような親切さはないわけです。
利用者のニーズを判断&加味するGoogleとは考え方が異なるので、DuckDuckGoの検索結果には物足りなさを感じるケースもあるでしょう。
◆覚えておきたい「DuckDuckGo」のちょっとした裏技
検索結果に満足できないときは、検索窓に、「!g***」(***は検索ワード)と打ち込んでみてください。
すると、画面がGoogleの検索結果に!? 検索ワードの頭に「!g」を付けると、Googleの検索結果が表示されるのです。
見た目はGoogleでも「DuckDuckGo」のドメインですから、リンク先へ飛んでも追跡や保存はされません。「DuckDuckGo」を使いたいけれど、検索はGoogleの方が……と思われる方には、便利な方法ですよ。
ちなみに。この検索は「bang機能」と呼ばれるもので、「!a」ならAmazon、「!w」ならWikipediaなど、主要サイトなら利用可能となっています。
※記事内容は2019年2月現在の情報を基に作成。
※操作手順内の表現はOSや機種、アプリのバージョンにより異なる場合あり。