
「気象病/天気痛」って何?体調管理に役立つ気圧・気象予報アプリ2選
2019/08/06「雨が降ると頭が痛くなる/めまいがする」「台風が近づくと呼吸が苦しくなる」「梅雨時はひざが痛む」といった経験はありませんか?その体調不良は「気象病/天気痛」かもしれません。もちろん病院に行くのが一番の対策ですが、まずはスマホアプリを予防対策に役立ててみませんか。
◆「気象病/天気痛」って何?
気象の変化が原因で起こる体調不良を「気象病」と呼びます。
頭痛やめまい、吐き気、肩こり、腰痛、ぜんそく、蕁麻疹、うつなど、症状はさまざま。「気象病」の中でも、天気によって頭痛や神経痛、リウマチなどの持病が悪化したり、古傷が痛んだりするケースを「天気痛」と呼ぶことがあります。
「気象病/天気痛」が起きるメカニズムは、残念ながら詳しく解明されていないようですが、主な原因は、気温や湿度、気圧などの気象の急激な変化だと考えられています。なかでも近年、特に注目されているのが、気圧の変化です。
私たちの体は、気温や湿度の変化によってストレスを受けることがあります。
たとえば、猛暑日から一転、上着が必要な寒さに逆戻りしたと思えば、数日後にはまた真夏日を迎えるなど、気温の乱高下が続くと体調を崩す人も出てきますよね。
これは気圧の変化も同じ。暑さ寒さや湿気のようにはっきりと実感することはできませんが、内耳にある気圧センサーが脳に直接情報を伝達するため、自律神経に乱れが生じ、その結果さまざまな不調が引き起こされるようです。
◆気象予報を活用して体調管理を
「雨が降ると頭痛がする」「台風が近づくとぜんそくの発作が起きる」「梅雨になると持病のひざ痛が悪化する」など、気象の変化にともなう不調を感じている人は、気象データとその日の体調を記録し、気温や湿度、気圧などの変化が体調にどう関わっているかをチェックすることから初めてみるといいでしょう。
日々の記録には手帳を用いてもいいですが、「気象病/天気痛」予防を目的に作られたスマホアプリがお役立ち。
体調のお悩みが気象の変化に左右されることや、発症パターンが見えてきたら、外出を控えたり薬を準備したり、羽織物を用意したりと対策を講じることができるのでおすすめです。
◆おすすめアプリ2選
「気象病/天気痛」対策におすすめのアプリを紹介します。
1:「ぜんそくリスク予報」(iOS/Android)
日本気象協会と医療分野の情報サービスを行うJMDCが提供する「Health Weather(R)」アプリ。気象ビッグデータと医療ビッグデータを使用し、気象がぜんそくに及ぼすリスクに関する情報を発信。
地域ごとに毎日の気温変化のポイントがグラフやコメントから把握できるほか、10日先までのぜんそく発症リスクを5段階の指数でチェック可能。アプリのキャラクターと対話をしながら、体調や服薬状況の記録を取ることもできます。
2:「頭痛ーる」(iOS/Android)
気圧グラフで頭痛を予測できる天気痛予防アプリ。気圧をはじめ、天気や気温などの気象予報を6日先まで横スクロールでチェック可能。気圧が急激に下がると爆弾マークやプッシュ通知で知らせてくれるので、体調不良に備えることができます。
簡単な操作で痛みや服薬状況を記録、月別に集計できるので、痛みの傾向を把握することもできそう。頭痛以外の「気象病/天気痛」にも活用できます。
マメに健康診断を受けていても不調が続けば不安になります。しかし、気温変動や低気圧など気象の変化が関わっているとわかれば、気持ちにゆとりができるというもの。
そこから少しでも予防手段を得られれば、生活の質は向上するはず。スマホアプリで気象と体調の相関関係を把握して、不調のリスク軽減に努めてください。
※記事内容は2019年6月現在の情報を基に作成。